自分自身を守るのが「鈍感力」
心が折れそうなシチュエーションは、ストレス社会にあっては避けられないもの。物事の一つ一つに過剰に反応するのは、合理的ではありませんし、自分自身が傷つくだけですよね。そんなときに必要なのが、自分を守る「鈍感力」なのです。
「鈍感」っていいイメージがないけれど……
ネガティブなイメージで使われることの多い、「鈍感」という言葉。その場の雰囲気が読めなかったり、人の気持ちをくみ取れなかったり、ちょっと困った人という先入観があるかもしれませんね。
「鈍感」と「鈍感力」とは違うの?
「鈍感力」とは、「鈍感」のもつポジティブな面のことを指します。失敗してもすぐに立ち直れたり、傷つくようなことがあってもすぐに忘れられたり。「鈍感力」とは、クヨクヨせず前向きに考えられる力のことなのです。
「鈍感力」ってどんなときに必要?
仕事で失敗して叱責を受けたり、ネット社会で誹謗中傷にさらされたり。そんな状況にならずとも、日常にある人間関係のストレスで、心が疲弊することもありますよね。そんな状況をさらりと受け流すことのできる「鈍感力」が、あなた自身を守るバリアとなってくれるのです。
「鈍感力」があなた自身を守ってくれること
繊細で敏感な方は、些細なことに傷ついたり、気に病んだりして、生きづらさを感じることもしばしばありますよね。「鈍感力」は、そんな傷つく状況からあなた自身を守ってくれます。立ち直りが早くなり、嫌なこともさらりと受け流せて、自信を失うこともありません。
失敗しても気に病まず、立ち直れる
他人から見れば些細なことでも、小さなミスや思い通りにならなかったことを気に病み、いつまでもクヨクヨと思い悩んでいませんか。「鈍感力」があれば、気持ちをすぐに切り替えられて、立ち直るのにも時間がかかりません。その分、失敗をリカバリーすることに全力を注ぐことができます。
他人の言動にいちいち傷つかず、受け流せる
他人の評価を気にしたり、言葉の裏を深読みしたり、しなくてもいい詮索をしては傷つく自分が嫌になる……。そんな場面でも、何を言われようがさらりと受け流せて、自分は自分と胸を張っていられるのが、「鈍感力」です。自分を見失うこともなく、相手を責めるような気持ちにもならず、穏やかな心でいられます。
人と比べて落ち込まず、自信を失わない
人と比べて劣っている自分を責め、落ち込み、自信を失っていませんか。「鈍感力」があれば、人との違いを気にすることなく、むしろその違いを尊重できるようになります。劣っているのではなく、個性の違いであることを理解し、自信を失うこともありません。
生まれ持っていなくても「鈍感力」は磨ける
「鈍感力」を磨くなんて、神経質でネガティブな自分には無理……。そんなふうに思っている方こそ、自分には「鈍感力」が必要だと、どこかで感じているはずです。急には変われなくとも、普段からできる小さな積み重ねが、「鈍感力」を磨き、あなた自身を守ってくれるようになります。生まれ持っていなくても、「鈍感力」は磨けるのです。
“なんとかなる”を口癖に
“もうダメだ”が口癖や思考の癖になっていませんか。嘘でもいいから、“なんとかなる”を声に出してみましょう。“もうダメだ……でも何とかなるかもしれない”と、心の片隅に小さな希望が抱けるようになります。
よい面にも注目する
どんな物事にも二面性があり、悪い面もあればよい面もあるものです。ただ、悪い面が目立ちやすく、よい面を見つけられていないだけなのです。“悪い面もあるけれど、よい面もあるはず”と、物事をよく見てみましょう。繊細なあなたなら、きっとよい面を見つけられるはずです。
自分にOKを出す
何事も完璧でなければ気が済まない、ということはありませんか。完璧主義に陥っていると、些細なことが引っかかって気に病んでしまいます。どんなに不出来だったとしても、やるべきことはやったと、自分にOKを出すことです。“まあいいか”“よくやった”と声に出すのもいいですね。
ネガティブな感情を手放す
ことあるごとに抱くネガティブな感情を、ずっとため込まないことです。さらっと手放す方法を、いくつかレパートリーとしてもっておきましょう。手帳やノートに気持ちを書き出すのも有効ですし、ネガティブな感情を吐き出すようにゆっくりと息を吐くのも効果的です。
「鈍感力」が傷つきやすいあなたを守ってくれる
繊細で敏感なあなたを守る「鈍感力」についてご紹介しました。わたしたちが生きるストレス社会では、心が折れそうなこともしばしばあるものです。そんなとき、自分自身を守る「鈍感力」が必要になります。まずは“まあいいか”とつぶやいてみて、「鈍感力」のスイッチをONにしてみてくださいね。
ことあるごとに落ち込んだり、心が折れそうになったり。そんな傷つきやすい方こそ、「鈍感力」をもちたいものです。自分は繊細で敏感だから無理……と諦めなくても大丈夫。生まれ持っていなくても、「鈍感力」は磨けるのです。あなた自身を守ってくれる「鈍感力」の大切さと、その磨き方をご紹介します。