やりたいことがないと嘆いていませんか?
「夢や目標がない」と悩んでしまうワケ
「夢や目標がない」と悩んでしまうのは、なぜでしょうか? それは、夢や目標がないことそのものが悪いのではありません。その心の奥に潜む、思考や感情が悩みを生み出しているのです。自分の本当の気持ちや欲求、願望をブロックしているのは何なのかを、見つめ直してみませんか。
夢や目標があれば人生うまくいくと思っている
わたしたちの生きている現代には、夢を叶えること、目標を実現することを良しとする風潮があります。夢や目標さえあれば、人生がうまくいく。そんな錯覚を覚えるがゆえ、夢や目標がないことに焦ってしまうのです。
夢や目標がない自分を卑下してしまう
進学や就職、結婚など、人生の節目節目には、夢や目標を持つことを求められる場面も多いものです。そんなとき、明確な夢や目標を持った他人と比べていませんか。他と比較することは、自分を卑下したり不安を抱いたりする原因となります。
自分には無理だと諦めている
夢や目標がないという方でも、心の奥深くでは「○○したい」という欲求が何かしらあるはずです。自分には無理だと諦め、心に蓋をして、夢や目標を押さえつけているだけかもしれません。
失敗を恐れている
いつも無難な選択をしている自分に、不満を抱いていないでしょうか。夢や目標に向かって努力した結果、失敗するのではないかと恐れているため、無難な道を選んでは後悔してしまうのです。
夢や目標がなくても生きていける
やりたいことを無理に見つけようとして、悩み苦しむ必要はありません。大切なのは、夢や目標がないことを嘆いたり卑下したりするのではなく、自分自身を見失わず、よりよく生きていくことです。
夢や目標があるのはTODO型
明確な夢や目標があり、そのためにすべきことが先々まで見通せている人は、「TODO型」といわれています。群を抜いた行動力や、明晰な思考力をもつタイプです。
もしあなたのまわりでキラキラと輝いて見える人がいたら、このタイプかもしれません。
どうありたいかを大切にするBEING型
夢を叶えることや目標を達成することよりも、どのようにありたいかを重視する人は、「BEING型」といわれています。キャリアよりもプライベートを大切にしたい、自分らしくあることを大切にしたいと考えるタイプです。
どちらがいいというわけではない
さまざまなタイプの人がいるからこそ、世界は成り立っています。どちらかがよくて、どちらかが悪いというものではありません。ある面ではTODO型だけれど、別の面ではBEING型という方もいらっしゃるでしょう。自分にはどちらの傾向があるか、それを知るだけでも、気持ちがラクになるはずです。
「どうありたいか」を知る質問ワーク
夢や目標がないことを嘆くよりも、「どうありたいか」を大切にするほうが、よりよく生きていけることは既にお伝えした通りです。ここでは、どうありたいかすら分からない、という方のために、質問ワークをご用意しました。読み進めながら、ノートや手帳に書きとめておくとよいでしょう。
絶対にしたくないことは?
「どうしたいか」を知る際には、これだけはやりたくない、好きではないということを明確にしておくことが大切です。自分の気持ちが漠然としているとき、多くの選択肢から選ばなければならない場面で役立つはずです。
・時間やエネルギーを無駄にすることは?
・付き合いたくない人や身を置きたくない場所は?
自分の長所は何?
自分には長所なんてない、と思っていませんか? 自分の長所は“当たり前”すぎて、自分では気づきにくいものです。他人から褒められたこと、喜ばれたこと、人より少しうまくできたことを思い出してみましょう。それが“あなたらしいあり方”のヒントにつながります。
・まわりの人から頼られたり必要とされたりすることは?
・ほかの人よりも苦もなくできることは?
自分に嘘をつきたくないことは?
どうありたいかが分からないのは、気持ちや考えが漠然としていて“形”がないからです。輪郭がぼんやりとしたままでは、人生の大事な場面で、自分に嘘をついてしまうかもしれません。言葉にして書きとめておくことで、嘘をつくことなく、自分らしい生き方を選べるようになります。
・気がかりなことや重荷に感じていることは?
・自分が責任をもつべきことと、そうでないことは?
あなたらしく「どうありたいか」を大切に*
夢や目標がなくても、やりたいことが見つからなくても、不安になることはありません。あなたが「どうありたいか」を大切にする生き方もあるのです。ご紹介した内容をご参考に、よりよく生きていくための「どうありたいか」を見つめ直してみてくださいね。
世間では「夢を叶える」「目標を達成する」ことを良しとしています。もちろん、そのこと自体は素晴らしいことです。ただ、皆が皆そうできるわけではありませんし、そうするべきというわけでもありません。「夢や目標がない」という悩みをラクにするには、「どうありたいか」を考えて生きていくことです。