「創造性」って、必要なもの?
でも、「創造性」はもっと身近で、もともとすべての人がもっている力なのです。
まだまだ働き続ける大人にとっても、これからの時代を生きる子ども達にとっても、大切なキーワードになるのではないでしょうか。
そもそも、「創造性」とは
「創造性」は英語で「Creativity」
新奇で独自かつ生産的な発想を考え出すこと、またはその能力。
スタンフォード大学経営科学工学科教授のボブ・サットンによると、「創造性とは、古いものから新しいものを創り出すこと」だと言います。
「創造性」を使って「できること」って?
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・複数のもの(もの、考え方、技術等)を組み合わせ、新しいものを作り出せる
・それまでの常識や発想をくつがえし、新しいものや解決策を作り出せる
・成功イメージを描きながら、新しいものを生み出すヒントを探す
「創造性」を育てる5つのアイデア
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「新しい価値を生み出す力」をどう育てればよいのか学んでみました。5つのアイデアをご紹介します。
1.さまざまな違った分野の人と話す
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白い軟泥を作り、壁紙についたすすを取り除く商品として販売していたのですが、米国のエアコンがすす汚れを出さないタイプに切り替わるにつれ、次第に売れなくなってきたのです。
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困り果てて保育園の教師をしている妹に相談したところ、「従来の粘土より扱いやすくて子供にも遊びやすい。色をつけて売ってみては」とのアドバイスが。
その通りにしてみると、これが大ヒットとなりました。
それまでの常識や発想をくつがえした新商品を作り出して、ピンチをチャンスに変えた1例ともいえるこちらの話は、「心をオープンにして違う分野の人と話す事の大切さ」を教えてくれます。
2.同じ物を「新しい視点」から見る
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こんなふうに「同じものに違った光を当てる」習慣をつける事が、「創造性」を育てるのに役立つかもしれません。
3.好奇心を抱き続ける
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偉大な革新者の多くは好奇心の塊で、子供のように貪欲に質問をします。アルベルト・アインシュタインもその一人でした。
アーラウのギムナジウム(国立の中等教育機関)の教師はアインシュタインにたくさん質問するよう励まし、批判的な意見さえ拒否せずに受け容れたのです。
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好奇心旺盛な子供に相対する時には、アーラウ高校の先生のような態度でいることが「創造性」を育てることにつながるかもしれませんね。
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既知のことも「本当に知っているのだろうか」と自問してみれば、より世界が広がりそう。
4.「思い通りにいかない時」の心構えをもつ
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「創造性」を発揮するということは、誰も分け入ったことのない道を歩むということでもあります。
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でも、「自分自身を疑うのではなく、自分のアイデアを疑い、磨き上げる」心構えをあらかじめ作っておけば、めげずに進めるかも。
5.ひらめきを受け容れる心の余白をつくる
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好きなだけ「ぼーっ」とできるような余白時間を意図的に作ってみては。
見慣れた場所でのお散歩や皿洗いなど、ある程度体を動かしながらの方が、思いがけないアイデアが浮かびやすいかもしれません。
創造性を発揮できるのは問題を「先延ばしするタイプ」?「しないタイプ」?
組織心理学のベストセラー作家でもあり、フォーチュン誌から「40歳以下の最も影響力のある思想家40人」に選ばれたアダム・グラントは、「独自の創造性を発揮する人」の特徴について調査するために、ある実験をしました。
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2つめのグループには長い間先延ばしさせ、3つめのグループには5~10分ゲームをしてほどほどに先延ばししてから取りかかってもらったのです。
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ほどほどに先延ばしをする事で、様々なアイデアが頭を巡り、直線的でない思考や予期せぬ飛躍が生まれたのです。
課題を知ってから短い先延ばしをするのがポイントだそう。
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『モナ・リザ』の製作期間には諸説ありますが、グラントによれば16年。絵に行き詰まり、描きやめていた期間に光学を学んだことが、その後の『モナ・リザ』製作の光の表現に生かされました。
しかし、ダ・ヴィンチが1つの絵に長い年月をかけていることからもわかるように、時に「創造性」は、効率的な「生産性」とは相反することもあります。
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ケースごとに自分が今どちらを大切にしたいのか、バランスがとれるかどうか、とれないならば何を選択するのか、確かめながら進んでいきたいですね。
自分の中の「内なる子供」を遊ばせて
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