仕事は一日の中で多くの時間を占めるため、気持ちよく働くことができないと、とても辛いですよね。そんな時に頭をよぎる「会社を辞めたい」という気持ち…。誰にでも一度は経験があるのではないでしょうか。
会社を辞めたい。でも…
一度「辞めたい」という思いに囚われてしまうとなかなか頭を離れませんよね。だからといって、簡単には辞められないのが「仕事」です。
まずは自分や家族の生活がかかっています。一度辞めてしまうと元に戻ることは難しく、次の仕事がうまく行くという保証もありませんね。
そうと分かっていても消すことのできない「辞めたい」という気持ち。ですが、ずっと辞めたいという気持ちを抱えたままで働くのは自分にとっても会社にとってもマイナスです。
夢や目標に向かって気持ちよく辞める決断ができているなど、前向きな理由ならばいいでしょう。
けれど、なにか不満をもっていたり、モヤモヤした気持ちなら《To Do リスト》で整理してみませんか?
会社を辞めたいと思った時の《To Do リスト》
□辞めた場合のリスクを確認する
会社を辞める最大のリスクは、ひと時でも収入が途切れることでしょう。会社を辞めたところで、基本的には年金や保険、税金などは払い続ける必要があります。
退職金はもらえるか、失業手当はいつから支給されるのか、それまでに必要なお金はどれくらいかなど、しっかりとしたお金のシュミレーションが必要です。
□辞めたい原因の究明
なぜ辞めたいか、原因をきちんと分析し、自分の気持ちをはっきりとさせましょう。
仕事の内容が原因なのか、人間関係なのか。あるいは賃金や労働時間の合わなさかもしれません。もっとスキルアップしたい、という人もいるでしょう。
でも、「もっと上を目指したい」という言葉の裏には、今の仕事から逃れたい気持ちを正当化しようという真の想いが隠されている可能性もあります。本当の原因を見逃さないように注意しましょう。
なぜ辞めたいのか、そこにしっかりと向き合い明らかにすることは、次の仕事をどう選ぶべきか、自分はどう行動するべきかというところに大きく関わります。
次も同じ理由で「会社を辞めたい」とならないように、その原因をはっきりとさせましょう。
□会社への働きかけを模索
仕事内容が合わないという場合は、配属を変えてもらう、あるいは異動願いを出すなどの方法も検討してみましょう。
仕事を辞めることにはリスクがあります。理由が明確なのであれば、辞めずに解決する方法も探りたいところですね。
□自分の考え方や行動を変える
特に人間関係に悩んで辞めたいと思っている場合は、自分の考え方や行動を変えてみるという方法もあります。自分勝手にみえる同僚、人によって態度を変える上司など…離れたいと思うかもしれませんが、だいたいどの職場にも人間関係の問題はあるでしょう。
会社にはいろんな人が働いていて、全ての人と分かり合えなくて当然です。意見の相違は「こんな人もいるんだ、自分とは違うな」と聞き流すよう心がけてみませんか。
さらに、会社とは仕事の遂行が一番の目的で、みんなで仲良くするための集まりではありません。会社には「仕事をしに来ている」という意識を強く持ちましょう。辞めずにいても、仮に新しい会社に移っても、その意識は役にたつでしょう。
□仕事以外に目を向ける
仕事が一日の中で多くの時間を占めるとはいえ、それが全てではありません。生活のためと割り切って仕事をし、他のことに目を向けることは決して悪いことではありません。
休日の過ごし方を充実させたり趣味に没頭するという方法もあります。就業時間が終わったら仕事からしっかり頭を切りかえるクセをつけることも大切です。
□第三者への相談
会社には関係のない第三者に話をすることによって自分の気持ちが整理され、会社に対するただの愚痴なのか本当にやめるべき状況なのか、客観的に捉えられる可能性もあります。
また、ひとつの会社でしか働いたことがない場合、他と比較することができません。そんな時には第三者の経験や考えを聞き、視野を広げることは有効ですね。
気持ちよく働くために
やっぱり辞めなきゃよかった…そんな事態を避けるために《To Do リスト》による気持ちの整理はぜひやっておきたいところです。
それでも、やっぱり辞めようと思うなら、もう悩むのはおしまい。自分の適性や求めている仕事内容、希望する働き方について改めて考えましょう。
どんな仕事も簡単ではありません。苦労も失敗もする覚悟を持って新しい仕事に取り組みましょう。
同時に、自分にとって「気持ちよく働く」とはどんな状態か、しっかり定義するのも大事なことです。
時に苦しい仕事ですが、それを上回る達成感や喜びがあれば続けられるし、続けていきたいと思えますよね。
「会社を辞めたい」そう思いながら働くことが、一番悲しいことではないでしょうか。会社を辞めても辞めなくても、気持ちよく働けるよう、しっかりと状況と気持ちを見極めたいですね。
「ここで働きたい」と自分で選び、試験や課題をクリアして入った会社でも、実際に入ってみると社風や仕事内容、あるいは人間関係について思っていたのと違う、ということがあります。