特に、今まで行ったことのない場所や評判のお店、新しく取り組む仕事など、まだ未経験のものに対して期待を抱くことが多いのかもしれません。
期待とは違う。そんな時どうする?
ところが、大きく期待を抱けば抱くほど実際にはそこから外れ、がっかりした気持ちにさせられることも…。がっかりするのは仕方がないけれど、いつまでも落ち込んでいたくありませんよね。そんな時、どうやって気持ちを切り替えていますか?
まずは落ち込みを受け入れること
落ち込んだ気持ちを盛り上げようと、無理にはしゃいだりカラ元気を出してはみたものの…その時は気が紛れても後からどっと疲れが出た、という経験がある方もいるのではないでしょうか。
そんな時には無理に頑張る必要はありません。落ち込んでいることを受け止めましょう。そして、プラスでもマイナスでもない、単に「自分は今落ち込んでいる」と、どちらにも偏らないニュートラルな気持ちを意識しましょう。
「立ち直ること」だけを考えない
期待が外れて立ち直れないような気持ちになった時、時間が経つのを待てばいずれ癒される時が来るでしょう。でも、それは根本から癒されたのではなく時間が経って色あせただけのこと。
解消されなかった残念な気持ちは心の奥底にチリのように積もってしまいます。それを 綺麗に取り払うには、がっかりをきちんと処理し、片付けていくことが必要です。
そのためにも、ニュートラルな気持ちでいることは、良い方向へ向けた次への一歩を踏み出すのにとても有効です。
がっかりな気持ちの片付け方
自分の"がっかり"を客観視する
例えば、美味しいと評判のお店に前々から予約を入れて楽しみにして出かけた際、料理も接客も期待はずれだった、としましょう。
自分が誰かを誘っていたならなおさら、がっかりした気持ちや申し訳ない気持ちが募りますよね。そんな時には、「これが好みの人もいる。でも自分には合わない。」と客観的に判断します。
評判が良いというのはあくまでも他人の評価。自分ではない、他の人はそれを良しとしたことは事実でしょう。それを確認しに行ったら同意できなかった、というだけのことです。
次への行動を生み出す力に変える
そして、がっかりした気持ちを“本当に自分が気にいるお店を探す”モチベーションに替えましょう。満足できなかったお店は自分の経験として蓄え、次のお店探しにいかすことができるはず。
「あのがっかりのお店に行ったから、こんなに好きなお店を探すことができた。」のように、がっかりをがっかりのままで終わらせないよう自分で動いてみましょう。前と同じ人を誘って、満足を共有出来たらなお嬉しいですよね。
違う視点で捉え直す力を育てる
一方で、新しく立ち上げた部署においてやる気に溢れて仕事を始めたとします。ところが日が経つにつれ、自分の求めていたことと実際の仕事内容が乖離していることに気づき、がっかりしたとしましょう。
一日の多くの時間を占める仕事。新しい仕事を始めることで何か新しい展望が開けるのでは、と期待していたのなら立ち直れないほどの落ち込みを抱えても、おかしくはありませんよね。
そんな時にはなぜこの部署が立ち上がったのか、原点に帰って考えてみましょう。会社として何を求めているのか、自分がその部署に配属されたのはなぜか、さらには、自分の期待は妥当なものだったか、というところまで一度整理して考えてみます。
会社や仕事そのものを俯瞰してみると、自分の立ち位置や求められていることが見えやすくなります。その上で改めて自分に課せられた仕事を確認し、やるべきことに集中しましょう。
期待と"がっかり"を繰り返すことが、自分を成長させてくれるはず
期待とは望みをかけて待ち受けること、当てにすることです。何かを期待した時、自分の予想を少しでも上回らないとがっかりな気持ちを生んでしまいます。例え、一般的には良しとされるものであっても、です。
期待せずに過ごしたいと思いながらも期待し、裏切られるたびにがっかりな気持ちを抱える。そんな繰り返しの中で、立ち止まることなくがっかりを解消していければ、そのうちに「何か」ではなく自分に期待できるようになるのかもしれません。
私たちは日々の暮らしの中で、何かに期待しすぎるのは良くないと分かっていてもなお、どこかに期待する気持ちを持ってしまうものではありませんか?