観葉植物には、育つ環境が似たもの同士を組み合わせるのが絶対条件。たとえば、日光を好む植物と日陰を好む植物がありますので、そのどちらかに合わせること。また、水やりのタイミングが合う植物を合わせることも大切です。そうでないと、どちらかが枯れてしまいますのでご注意ください。

さらに、上に伸びるタイプ、横に伸びるタイプ、下に垂れるタイプをうまく合わせるのもポイント。背の高い観葉植物を中心に、背の低い土を隠すような下草を合わせて高低差をつけるのもアイデア。どうしてもグリーンが多くなりますので、単調にならないように工夫しましょう。

観葉植物というと、室内で育てるイメージが強いかもしれませんが、ベランダなど屋外で育てることもできます。ただし、それには条件が…。観葉植物の多くは熱帯植物なので夏は得意なのですが、そのなかでもできるだけ日差しに強い植物を選ぶことや、よしずなどを活用しながら涼しい環境を作ることが大切です。

観葉植物同士の寄せ植えのほか、観葉植物を花とともに寄せ植えするのもおすすめです。こちらは、ガザニアやアリッサムなどのお花に、観葉植物のアイビーを合わせています。

最初にレイアウトを決めます。背の高い植物の対角線上に背の低い植物を植えると収まりがいいようです。そして、植木鉢の穴の部分に鉢底ネットを敷き、鉢底石を敷き詰めます。鉢底石を入れることで水はけがよくなるので必ず入れましょう。その後、観葉植物用の培養土を入れていきます。

こちらは、観葉植物が元気に育ってくれる専用の土です。元肥入りなのでそのまま使えて便利。光合成を助け、葉の色をよくするマグネシウムも配合されています。

そして、メインになるものから苗の土をほぐして植え、向きなども調整。続いて、他の植物も全体のバランスを見ながら植えていきます。その際、鉢の縁から土まで1～2㎝あけるようにします。このウォータースペースを作ることで、水やりしても土がこぼれません。最後に、すきまに土を足し、鉢の底から流れるほどたっぷりと水をあげます。

日当たりは、日向、半日陰（明るい日陰）、日陰の3つに分類され、観葉植物それぞれに好む環境が違います。置き場所については、植物の性質を考えながら十分に注意を払いましょう。もし、置き場所が決まっているなら、その場所の環境に合う観葉植物を選んで寄せ植えにするといいですね。

また、観葉植物はじめじめした環境を嫌いますので、風通しのいい場所に置きましょう。じめじめしていると病害虫もわきやすく、観葉植物が長持ちしません。

観葉植物用の土には元肥（もとごえ）といって、最初から肥料の入ったものが多いです。ただ、だんだん効果が薄まっていくため、追肥が必要になります。室内なら、ニオイのない無機質の肥料がおすすめ。春から秋にかけては、じっくり効く緩効性の化学肥料を2か月に1回程度与えましょう。

観葉植物は、根を張るスペースが狭くなると元気がなくなってしまいます。1～2年を目安に、サイズの合った鉢に植え替えしましょう。鉢底から水が流れにくくなったら、根詰まりの心配を。植え替えは、5～9月頃が適期。植え替え直後は、日陰に置いて、水やりも控えましょう。

ちょっと盆栽風にも見える観葉植物のアートな寄せ植え。貝殻や流木なども自由な発想で活用しているようですね。寄せ植えの世界が楽しく広がりそう。

プランターは、下に置くものとは限りません。こちらは、立て掛けスタイルの鉢に植えたミニ観葉植物だとか。意外性が暮らしにわくわく感をもたらしてくれます。

シンプルな観葉植物の寄せ植えにちょっとポップな鉢を合わせてみたり、可愛い小物を飾ってみたり。合わせるもの次第で、印象がぐんと変わってきます。シンプル過ぎるかな…と思ったら、こんなアイデアもおすすめです。

ハイドロカルチャーは、土を使わず、ハイドロボールといわれる人口土を使って栽培する方法。無菌で清潔なのが一番のメリット。容器も選ばず、インテリア性が高いのも魅力です。

観葉植物の寄せ植えは、プレゼントにもおすすめ。たとえば母の日ギフトなら、おしゃれなブリキ鉢にきれいなお花と観葉植物を組み合わせて植えるのはいかがでしょうか？インテリアとして喜ばれそうですね。

新築祝いのプレゼントなら、玄関先にも置ける、こんな素敵な寄せ植えもいいかもしれませんね。まるで鳥かごのようでおしゃれ。グリーン主体ですので、落ち着きもあって周囲の雰囲気になじみやすいのではないでしょうか。

バースデーや記念日のお祝いに、バスケット入りの観葉植物の寄せ植えを贈るのもいいアイデア。ハンドルつきのかごなら、置き場所の移動も手軽にできますね。