マナーを重んじるイギリス
イギリスでしてはいけない「NG行為」
裏ピースは侮辱のサイン
相手に向けて中指を立てるジェスチャーは侮辱のサインとしてよく知られていますが、イギリスでは相手に手の甲を向けてピースサイン(裏ピース)をするのも同じ意味となりタブーです。
因みにこのジェスチャーは、お隣の国フランスでもご法度。友人のイギリス人によると、元々は中世の頃から戦争を繰り返してきた両国が戦闘中に相手国に向かって挑発・侮辱の意味で使っていたジェスチャーだったのだそう。この2国に旅行する人は絶対に裏ピースをしないようにくれぐれも気をつけてくださいね。
レストランで店員を呼ぶときは目で合図
日本では店員を呼ぶときに「すみません」と声をかけることが多いですよね。でもこれはイギリスではNG。店員に用があるときはアイコンタクトで知らせるようにし、気づいてくれるのを辛抱強く待ちましょう。
鼻をすする
日本では人前で鼻をかむのは恥ずかしいとか汚いと思われるため、鼻をすすってその場をしのぐことはよくありますが、イギリスではその逆で鼻をすするのは下品とみなされ、鼻をかむ方がよしとされます。
食事中は静かに
麺類やスープ類をすすって食べたり、ストローで飲み物を飲むときにズズーっと音を立てて飲んではいけません。マナーが悪いと白い目で見られますよ!
人前でゲップをする
人前でのゲップは最悪です。イギリスに限らず、欧米では人前でのゲップは非常にマナーの悪い行為とみなされます。とは言え、親しい友人同士なら割とみんな平気でして「あ、ごめーん」で済ませてますけれどね♪
イギリスのマナー
レディーファースト
扉を開けた人は、後から入る人のために開けた状態で待っている
お店やレストランなどに出入りする際、扉を開けた人は後ろから入ってくる人がいる場合、次の人が扉に手をかけるまで扉を開けたまま待ってあげるのがマナーです。
くしゃみをした人に “Bless you”
イギリスでくしゃみをしたら、見知らぬ人から“Bless you!”と言われた経験はありませんか?
列に並ぶ
イギリス人は日本人同様、列をしっかり守る習慣があります。横入りなど列を乱す行為はもってのほか。私が留学していたときにお世話になったホストマザーが「銀行で列に並んでいたら横入りされた!」と激怒していたことがありました。イギリスでは日本同様きちんと順番を守りましょう。
パブでの支払いは割り勘ではなく、順番に全員分を払う
日本では友達同士で食事やお茶をする場合、お会計は割り勘にすることが多いですよね。イギリスでは友人同士や会社の同僚とパブに行ったら、その都度割り勘にせず、順番に全員分を支払います。留学生同士の場合は日本同様自分の分は自分で払いますが、イギリス人は3人で行ったら3人分、5人で行ったら5人分を順番に払っていきます。
大人数の場合、お店をハシゴしたとしても、その日のうちに自分の番が来ないこともありますが、そういうときは次回に持ち越し。イギリス人は週末には必ず行くほどパブが大好きなので、順番が回ってこないなんてことはありません。
いかがでしたか?
「郷に入っては郷に従え」と言われるように、国が違えば生活習慣や常識も違います。現地に行ったときに恥ずかしい思いをするだけならまだしも、知らないことで余計なトラブルに巻き込まれないよう参考にしてみてくださいね。
同じ島国だからか、謙虚でマナーを重んじるところなど日本と似たところがあるイギリス。反面、日本では礼儀正しいマナーだと思っていたことが、イギリスでは失礼な行為にあたることも。今回は、実際に私がイギリスで生活していたときに感じたマナーをご紹介します。