自分を嫌いな人は損してる!
コンプレックスとは?
「コンプレックス」は、精神分析の概念として用いられたのがその始まりでした。今は「劣等感(自分の嫌いな部分)」を表す言葉として使うことが多いですよね。
コンプレックスには親子関係・男女関係で生じる種類もありますが、日本では冒頭でもお伝えしたように「容姿」や「学歴」に関わるものが多いと言われています。
コンプレックスは、「誰かと比較する」または「される」ことで劣等感を感じる場合と、本人の思い込みという場合があります。本人の思い込みの場合は、そのコンプレックスは他の人には理解され難く、人によっては自慢や嫌味のように受け取られてしまう場合もあります。
例えば、モデルのように綺麗な人に「私、自分の顔が嫌い」とコンプレックスを打ち明けられたらどう思いますか?「え!?その容姿で?」と思う方がほとんどではないでしょうか?実際私もこのような経験があり、自分のコンプレックスであった”長身”が、他の人には理解してもらえなかったことがあります。
コンプレックスは人によって違うもの。
人に理解されないことでその苦しさや辛さを心の奥底に抑圧してしまい、ずっと解消されないまま影のように引きずってしまうこともあるのです。
対人関係にも影響あり
そういったコンプレックスは、“自分を堂々と見せること”や“等身大でいること”を必要以上に難しくします。コンプレックスへの思いが強ければ強いほど自分を“隠す”ような態度や言動をしてしまうので、人と深い人間関係を築くのに時間がかかってしまう場合も。また、自身のコンプレックスに触れられたくない一心で、常に防御姿勢になってしまう方もいるのではないかと思います。
時に話し相手に怒りを感じてしまうこともあるでしょう。それは、自分が隠しているコンプレックスが触発された証拠。 つまり、怒りとは本当の自分の気持ちやコンプレックスとは何かを知らせてくれるバロメーターでもあるんです。
また、なにかと孤独を感じたり、相手へ嫉妬心を抱いてしまうこともあるかもしれません。
コンプレックスは人との距離を生んでしまうものでもあるのです。
どんな人がコンプレックスを感じやすい?
自分に自信が持てない人
周りが羨むほどの素敵な人でもコンプレックスを持っているのは、このことが深く関わっていることが多いです。
他の人にどんなに素敵だと言われても、もともと自分に自信が持てない方は、あらゆる物事を真っ直ぐに受け取ることが難しいのです。「賞賛」ですら時に「嫌味」に聞こえてしまうこともあり、ますます自分のコンプレックスを責めてしまう場合も。自分に自信がない方は大概ネガティブ思考のため、コンプレックスを持っている方が多いといわれています。
他の人と比べてしまう人
自分と他の人を比べてしまう方も、コンプレックスを感じやすいといえます。
それは「容姿」だけではなく、持っている物、または学校の成績や仕事での評価、ステイタスなども比較対象になるでしょう。
「あの人はこうなのになぜ私は......」
常に自分以外の誰かに目がいってしまい、比較しては傷つき、そして他の誰かになろうとして苦しむ。比較対象があることで強烈な劣等感に襲われてしまい、自らの魅力に気づけないまま自分を嫌いになってしまうんです。
コンプレックスを克服するための7つの方法
こちらにコンプレックスを克服するための7つの方法をご用意しました。どうぞ、取り入れやすいものから始めてみて下さいね。
1. あるがままの自分を受け入れる
どんな自分であれ、まずは自分を受け入れること。
自分は他の誰とも違う、代わりのきかない「唯一無二の存在」だということを理解しましょう。
コンプレックスが解消されない原因として、「自分の何が嫌なのか」という“コンプレックスの核”となる部分がしっかりと消化出来ていないことがあげられます。自分の欠点というのは正直見たくもなければ、認めたくもないもの。でも原因が把握出来ていなければ改善策を探すことも出来ません。
まずは、あるがままの自分を受け入れ、しっかりと現状を見つめることがコンプレックス解消の1つのきっかけとなります。
2. 他の人と比較することをやめる
他の人と比較するのはもうやめましょう。
私たちは誰もが同じ人間ですが、ひとりとして姿形が全く同じ人はいません。またマネキン人形でもありません。みんなそれぞれ違っているからいいのですよ。
なので他の人と比べるのではなく、自分がもともと持っている内面世界を磨くよう心がけてみて下さい。コンプレックスと思っていたものが、その人の個性として輝き出すこともあるんですから!
3. コンプレックスだと思っているところを改善する
原因が明確に分かっているコンプレックスなら、改善する努力をしてみましょう。自分を嫌になった原因を逆に武器にして『好き』に変えてしまえば、コンプレックスは消滅してしまうはずです。
その時におすすめなのは”紙に書く”ということ。
たとえば手帳の目につく場所に「今の私は〇〇、でも〇〇を目指したい」と書いておくと、現状とゴールがはっきりと分かって、目標を達成しやすいですよ。
4. 自分の良いところにスポットを当てる
日本社会では一般的に謙虚な姿勢が美徳とされていますから、自信を持つどころか、つい”自分の嫌いなところ”ばかりに目がいきがち。自分に自信のない人は特にその傾向が強いようです。
でも人には、少なからず1つは良いところがあります。それを見つけてあげて下さい。「本当は自分のこういうところが好き」と密かに分かっている人も多いはず。そういった方は、ぜひその部分にスポットライトを当て、大切に育てていって下さい。それは自分の個性であり、魅力でもあるんですよ。
5. 信頼する人に評価してもらう
どうしても自分でコンプレックスを払拭出来ない、自分の良いところを見つけられない、という方は信頼している友人や先輩、または家族に自分を評価してもらいましょう。信頼している人の言葉なら、認めたくないこともすんなり受け入れやすいでしょうし、自分自身で気づかなかった良いところも第三者の目線から見つけてもらえる可能性大です。
6. 自意識過剰になっている自分に気づく
ちょっと厳しい言い方になってしまいますが、もしかしたら自意識過剰気味になっていて、誰も気にしていないことで勝手に苦しんでいるだけの可能性もあります。人は意外と自分のことに夢中で、他の人のことなど目に入っていないこともあります。なので、過剰に周りを気にするのも今日からやめにしましょう。
7. 開き直る
最後は、自分のコンプレックスを全て受け入れ、開き直ってしまうことです。「ピンチをチャンスに変える」ではないですが、自分のコンプレックスを改善することなく、そのままチャームポイントとして活かす方法です。
私はずっと長身ということを気にしていましたが、ある日を境に猫背な姿勢から背筋をピンッと伸ばし、「ノッポなことが私の魅力なんです!」と言い切ってしまったら、逆に周囲から羨ましがられるようになりました。
開き直って今の自分に自信を持つことで、コンプレックスがいいように化けてくれることもありますよ!
コンプレックスは自分の“個性”でもある
「自分の生まれ持ったものは、全てその人にしかない魅力である」、こんなことを友人に言われたことがあります。
どうしても”無い物ねだり”なのか、隣の芝生を青く感じてしまいがちですが、本来自分が持っているものは唯一無二のものであり、磨けば光る”魅力の原石”なのです。
それを「コンプレックス」と思うか「個性」と思うかは、考え方次第。もっと自分を好きになりたい、自分に自信を持ちたいのであれば、”個性”と思う方が幸せにちがいないのです。
コンプレックスさんサヨナラ。自分を好きになって毎日笑って過ごそう!
コンプレックスは潜在的に心の奥底で根付いているものだったりするので、解消するまでには時間がかかる方も多いかもしれません。
でも、決して焦らないで下さい。ゆっくり自分のコンプレックスと向き合い、出来ることから少しずつ始めてみて下さいね。
何度も言いますが、コンプレックスとは“個性”でもあります。
何でもコンプレックスと思うクセとサヨナラし、たった一度きりの人生を笑顔に溢れた豊かなものに変えていきましょうね。
「こんな私嫌い!」
この世の中には完璧な人なんていない、そう分かっていても自分の劣っている部分を責めて、自らを嫌いになってしまったことはありませんか?