わたしはこんな人間です
新しい家電を買うと、取扱説明書に目を通して使い方や注意事項などを確認しますよね。それと同じように、自分の「基本の取り扱い方」を書いてみましょう。ふだんの考え方や行動を思い返しながら、「わたしはこんなとき○○です」と文字に落とし込んでみると、新たな発見があるかもしれません。
機嫌がいいとき・よくないとき
あなたはどんなときに機嫌がいいでしょうか?この質問は、自分を客観的に見つめるきっかけになります。家族や友人とすごすとき、あなたはどんな感情表現をしているか思い浮かべてみましょう。反対に、機嫌がよくないときはどうですか。そんなときはどのように対処するかも考えてみましょう。
〇〇なとき
「機嫌がいいとき・よくないとき」の応用で、いろいろな「○○なとき」リストも作ってみましょう。落ち込んでいるとき、ひとりになりたいとき、さみしいとき。どんな行動をとりますか。どんなときにそう感じますか。周りの人にどうしてもらいたいでしょうか。リストを書いていくうちに、自分にはどのような思考や行動のパターンがあるのかが分かってきます。
必ずやりたいこと・したくないこと
一日のなかで、必ずやりたいこと・したくないことはありますか。無意識でずっと続けている習慣や、これをやらないと落ち着かないというルーティンのある方もいるでしょう。この質問では、あなたが日々の生活で何を重視しているかが分かります。善し悪しの判断はせず、ありのままに書いてみましょう。
リラックスできるのはこんなとき
あなたが心身ともにリラックスできるのは、どんな場所でどんな状態のときですか。お風呂に入っているとき、ランニングをしているとき、ペットに触れているときなど、人それぞれです。自分が安心できる場所はどこか、落ち着けるのはどんなときかを知ることは、ストレス社会を生き抜くためにも大切なことです。
わたしの好きなことや大切にしたいこと
ここでは、「わたしの成分分析」をしていきます。あなたはどんな「成分」でできていますか?好きなことや大切にしたいこと、やってみたいこと。過去、現在、未来の自分を想像し、思いつくままに「わたしを作るもの」をリストアップしてみましょう。自分でも気づかなかった、本当の願いが隠れているかもしれません。
好きなもの・こと
ざっくりとした質問で戸惑うかもしれませんが、好きなもの・ことを自由に書いてみてください。「好きな食べ物」「好きなインテリア」「好きなファッション」など、質問を細分化してもいいでしょう。ここでは楽しく書くことをテーマにしています。自らの好みの変遷を書くと、おもしろい発見があるかもかもしれません。
WISHリスト
やりたいこと、ほしいもの、行きたいところなど、あなたのWISH(望み)は紙に書き出して「可視化」しましょう。頭の中にしまっておいては、なかなか行動に移せないものです。ときどきノートを開いてWISHリストを確認します。大きすぎるWISHはスモールステップに分割して、取り掛かりやすくするのがコツです。
大切にしたいもの・こと
「好きなもの・こと」「WISHリスト」を書いてみて、その中でも特に大切にしたいもの・ことがあったのではないでしょうか。ここではそんなリストを作ってみましょう。大切にしたい時間、大切にしたい思い出でもいいですね。あなたの核となる部分が表れてくるはずです。
わたしはこうありたい
「将来こうなりたい」という目標がある方は、そこに到達するには何をすればいいか、コツコツ努力を積み重ねていきます。そんな大それた目標なんてないという方も、「わたしはこうありたい」という理想が心の奥底に少なからずあるはず。ここではそれを明らかにしていきます。
いいところ・得意なこと
「わたしの取扱説明書」は誰に見せるものでもありません。自分しか見ないものですから、人の目を気にすることなく、堂々と自分のいいところや得意なことを書きましょう。性格のいいところ、行動のいいところ、外見のいいところ。料理が得意、暗記が得意、なんでもかまいません。思いつくままに書いて、自分の魅力に気づいてくださいね。
目指したい人物像
「あの人すてきだな」「○○さんのセンスはマネしたい」など、憧れの人はいますか?身近な人でも、芸能人でも、歴史上の人物でもかまいません。誰のどんなところに憧れているかを書いてみましょう。その憧れのピースを集めると、あなたの目指したい人物像が明らかになります。
さらに伸ばしたいこと
あなたのいいところと、目指したい人物像を書いていただきました。そこから見えてくるのは、さらに伸ばしたいところは何かということです。あなたの「こうありたい」を、言葉で書き表してみましょう。WISHリストと同じで、可視化することで現実味を帯びてきます。
取扱説明書はわたしのよき理解者
あなただけの「わたしの取扱説明書」を作ってみていかがでしたか。頭の中でしか聞こえない、自分の内なる声は何を伝えてきましたか?言葉や文字にすることで、新たな自分の一面に気付いた方もいるかもしれませんね。
今回ご紹介した質問リスト以外にも、オリジナルの質問をどんどん加えてみてください。「わたしの取扱説明書」はいちど書いたら完成ではなく、書き加えたり修正したりしてもOKです。自分だけの取扱説明書は、誰よりもあなたを受け入れてくれる「よき理解者」となってくれるでしょう。
ほかにも心癒される素敵な写真がたくさんありますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
自分のこと、分かっていますか?どんなときに幸せを感じるか、どんな言葉に励まされるか、どんな自分でありたいか……。自分自身のことをよく知り、理解することで、よりよく生きていくことができます。「わたしの取扱説明書」は、自分自身と向き合うツールでもあるのです。さぁ、お気に入りのノートとペンを用意して「トリセツづくり」を始めましょう。