蘇る若かりし頃の記憶
家族や気心の知れた友人との再会は、体と心が休まる一方で若かりし頃の自分の記憶を呼び覚まし、刺激を与えてくれるものでもあります。
例えば、家を出た後もそのままに残されている学生の頃の部屋。一歩足を踏み入れると、当時夢見ていたことまでもが蘇ってはきませんか?
また、久しぶりに会う友達の顔を見るだけで、一緒に勉強したり将来について語り合っていた頃のことが思い出されるかもしれません。
そして今の私。
若かりし頃の「自分の原点」を思い出したら今の自分と重ねて考えてみましょう。どれだけ近いところにいますか?同じところにいるという人もいるでしょう。でも、全然違うところにいるという方だっているでしょう。
子どもの頃からの夢を実現できるのは全体の約1割というデータがあります。思い描いていたものを実現すること、そして継続するのは難しいことですね。
一度原点に戻って考えたいこと
あっという間に過ぎ去ってしまう忙しい毎日。休みが続く機会に、ゆっくりと自分と向き合う時間を持ってみませんか?
今 ついている仕事
自分の原点に触れてから今ついている仕事について考えた時、この先も懸命に取り組めそうですか?楽しみを見出すことができそうでしょうか。
今 日常にしていること
自分の原点に触れてから今の日常について考えた時、退屈なものに思えてきませんか?この先も同じような日常を送って行けそうでしょうか。
今 大切だと思っていること
自分の原点に触れてから今大切にしていることを考えた時、変わらずにこれからも大切にしていけそうですか?今までと同じような気持ちで触れることができるでしょうか。
今だからこそ分かることもある
自分の原点に触れることで、あのころ素直に夢見ていたものをきっと思い出すでしょう。もう一度挑戦したいという気持ちが湧いてくることだってあるかもしれません。
反対に、今だからこそわかることもあります。それは夢を叶えることだけが幸せとは限らない、ということ。
思い描いていた理想と現実にギャップがあることや、現実的に生活していくことができるかなど、「好き」だけでは生きていけないことを知っているからです。
いつまでも変わらない「自分の原点」と毎日成長していく自分
人はいろんな経験を積みながら歳を重ねます。諦めたり譲歩することがある一方で、新しい世界を知る機会も少なくはありません。変わらないでいることが良いのでは、決してありません。
ただ、いつまでも持っておきたいのが自分の原点を作り上げた頃の「素直に何かを信じる気持ち」。考えや目標が変わっても、疑うことをせずまっすぐ前を見ていた頃の気持ちの有り様は忘れたくありませんよね。
自分の原点がくれる「今」につながる力
今いるところがもしかしたら、自分の本当の思いとは違う場所かもしれません。でもそこは今の自分が懸命に立ち、大切にしている場所です。
自分の原点に触れ、まっすぐ前に進もうとする力を思い出したらそれを「今」につなげましょう。そうしたら、新しく迎える年がもっと楽しみなものに思えてきませんか?
おわりに
1年を区切りにして自分の原点や元々の考えを振り返りましょう。過去を悔いるのではなく、今の自分を認め前へ進んでいく力に変えていけたら嬉しいですね。
年末年始の休みを利用して生まれ育った場所に帰省したり学生時代の友達と会う、という方はきっと多いと思います。久しぶりの家族との時間や、仕事抜きで語れる友人との時間はとても貴重なものですよね。