相手が話しやすいように仕向けるのが「聞き上手」さん
友達、家族、同僚など、そのとき話を聞いてくれた相手がいますよね。話をしてスッキリしたり荷を降ろしたような気持ちになるということは、「気持ちよく話ができた=話を上手に聞いてもらった」ということなのでしょう。
相槌をうったり、話を促したり、リアクションをとるなど、話すことに集中できる環境を作ってくれた、とも言えますね。これが上手にできる人を「聞き上手」といいます。
「聞き上手」を目指して。押さえておきたいポイント5つ
目を見て、話を聞く
基本ですが目を見て話を聞くことは大切です。しっかりと話を聞いていることが相手に伝わります。もちろん凝視するのではなく、喉の辺りや鼻の近くに目をやるとよいですね。
話を聞いているときにスマホを手にするのはもちろん「聞き上手」ではありません。スマホをテーブルの上に置いておくのも、自分が話をしている側だとしたら気分のいいものではありませんよね。
相手を否定せず、共感する
もし話の内容が自分の考えと違ったとしても一度受け入れてみましょう。話を聞きながら、こんな考え方もあるんだなぁと思うのもよいでしょう。
自分と同じ考えならば自然と相槌も打ちやすくなります。でも違う意見の場合はなかなか難しいですよね。そんな時は、なぜそう思うのか等、もっと話を引き出してみましょう。
意見やアドバイスをしない
不思議なもので話をしたい時というのは、アドバイスを求めているわけではありませんよね。ましてや、否定されたり反対の考えを聞きたいわけでもありません。
そんな時は、話に対してただただ共感して聞いてほしい場合が多いと思いませんか?そして、「共感して話を聞く」ことが「聞き上手」でなくてはできないのです。
結論を急がない
話をしていく中で、「で、どうしたいの?」という問いかけは「聞き上手」とはいえません。結論はいつか本人が出すものであって、教えるものでも与えるものでもありません。
また、結論を急がせることで話の腰を折ることにもつながります。仕事の場合は別ですが、日常の会話全てに結論を求める方が難しいですよね。
他のことを考えない
相槌やさりげない仕草、目線によって、今の話題に集中しているかいないか、相手には自分が思うよりしっかりと伝わるものです。
話をしている相手を尊重すること、興味を持つことは「聞き上手」であろうとする際に大事なことです。「聞き上手」の前に、人付き合いという意味でも大切ですよね。
会話中の空白は、あってよいもの。
隙間を埋めるように話さない
会話が途切れて静まり返る空白の時間…。苦手だという方も多いのではないでしょうか。だからといって、隙間を埋めるように他の話しをするのは避けたいところです。
もしかしたら、その空白の間に相手が考えをまとめているのかもしれないし、何かを思い返しているのかもしれません。待つことも「聞き上手」です。
知りたい!という気持ちが「聞き上手」さんへの近道
話す人にとって、自然な相槌やリアクションは嬉しいもの。「聞き上手」を意識するときは、「知りたいことを教えてもらう」というスタンスで話を聞くと、相槌を打ったり話を促しやすくなりますよ。
おわりに
誰しもが話す側になったり聞く側になったりします。自分がどんな風に話を聞いてもらいたいか、を今一度考えてみましょう。その上で、ポイントをしっかり押さえて「聞き上手」な素敵な大人を目指しませんか?
自分の家庭のこと、仕事のことなど自分の話をして気持ちがスッキリしたという経験はありませんか?自分の内に溜まっているものを話すことによって、抱えていた荷を降ろしたような気持ちになるのかもしれません。その時、話を聞いてくれたのは誰だったでしょうか。