でも、本を読むことは大人にこそ嬉しい効果があります。即効性はなくとも自分の中に蓄積されていく「本から得た言葉や知識」が、思わぬ時に力を発揮しそうです。具体的に、読書による効果とはどんなものか見ていきましょう。
大人に嬉しい「読書」の効果
ストレスが軽くなる
現実を忘れるくらい本に没頭すると、たった6分間の読書でストレスの60パーセント以上が軽減されるという研究結果があります。運動や音楽を聴くよりもストレスに対して大きな効果があるようです。
そのためには多くのジャンルの中から自分が没頭できる本を選ぶことが大切です。そして、没頭できるうちは何度でも繰り返して読みましょう。周りが気になりはじめたら、本の替え時かもしれません。
多くの側面から物事を考えられる
大人になると人付き合いを選べなくなってきますね。時には、考え方が理解できないという人に出会ってしまうこともあるでしょう。そんなとき、本は多くの考え方があること、いろんな人がいることを教えてくれます。
自分とは違う考え方に出会うことで物事の捉え方が広くなり、1つの物事に対して様々な角度から考えられるようになります。幾つになっても自分の考えに固執せず柔軟でありたいものですね。
自分の気持ちを的確に伝えやすくなる
自分の気持ちを伝えきれずに歯がゆい思いをした経験はありませんか?読書によって言い回しを覚えたり語彙力が増えることで伝えたかった思いを言葉にしやすくなります。
自分の気持ちを伝えやすくなると同時に、相手がどんなことを伝えようとしているのか汲み取りやすくなる効果も期待できます。コミュニケーションがうまくいくことは生活でも仕事でも大いに役立ちますね。
文章を書くことに抵抗がなくなる
仕事上の書類やメール連絡、日記または手紙など文章を書く機会は何かとあるものです。読書によってわかりやすい文章の作り方や論理的に説明する方法に触れておくと文章を書きやすくなるでしょう。
読書によって語彙力を増やしておくだけでも文章を書く際に効果的です。特に仕事上での文章は短時間で仕上げられると嬉しいですね。
アイディアが湧きやすくなる
外から新しい情報を入れない限り、自分の中から何かを生み出し続けるのは難しいものです。読書は文字によって想像力を掻き立て、新たな扉を開いてくれます。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
本を読む時間の作り方
まとまった時間がなくても本は読める!
そうは言っても本を読む時間なんてとれない、と思うかもしれません。そんな時は、「まとまった時間がある時に本を読む」という考えを一度捨て去りましょう。
通勤途中、人と待ち合わせの間、ランチの時間など、スマートフォンをみている時間は意外と多いものです。そんな時間を読書に充てると決めてしまうのもいいかもしれません。
まずは本を手元に置いておくこと
隙間時間を読書に充てるためには本を手元に置いておくことが初めの一歩です。仕事用のカバンや机の中、台所の棚など、気が向いたらすぐ手に取れるところに一冊置いておきましょう。
細々と区切りながら本を読み進めるにはグイグイと内容に引き込まれるような本と出会うことがポイントです。続きを早く読みたくなるような本だと無理せずとも意識が本に向きます。
おわりに
本をどう選んだらいいのかわからないという時は、直木賞受賞作、本屋大賞受賞作など受賞作品から手にしてみましょう。何冊も読むうちに好きな作家さんや好きな文章の傾向が見えてくるはずです。まずは一冊読み切ることからはじめてみませんか?
子どもや学生の頃には身近にあった本を読むということ。
大人になってから久しく本を読んでいないという方はいませんか?
あるいは、ビジネス書や自己啓発本など、ジャンルが偏っているという方が多いのかもしれません。