やってもやっても終わらない家事に追われ、いつでも猫の手があったら借りたい状態・・ゴールがみえない家事を1人でこなしていませんか?
出典: ドイツの家庭では女性がひとりで家事に奮闘している光景はみられません。その秘密は「我が家のルール」をつくって、楽にキレイをキープしているからです。使ったら必ず使う前の状態に戻しておく」というシンプルなお家ルールを徹底しているんです。
そこで、おうちでの散らかりがちなポイントと、きれいを保つ「おうちルール」の作り方をご紹介します。
玄関に入ってまず気になるのは「あがりかまち(玄関ホール)」。おうちの第一印象を決める玄関は、いつもきれいにしておきたいものです。
出典: たくさんの靴があたり一面に脱ぎ散らかしたままになっていませんか?散らかってはいないけど、しまわれずにいくつも出たままになっていたり・・
こんな状態だと、お客様が来られたらちょっと恥ずかしいのはもちろん、自分でも片付いてないなとうんざりしてしまいますね。
リビングのソファーやその辺りに、外から帰ってきたときに適当に脱いだ上着やバッグをポイって投げ出したままになっていませんか?
出典: せっかくおしゃれなインテリアできれいにしていても、こんな状態だとちょっと残念ですよね。一度だらしない癖がついてしまうとついついこれが定着してしまったりするので危険です。
こんな風にならないようにどうしたらよいでしょう?
ドイツでは玄関で靴を脱ぐという習慣はありませんが、玄関横にガーデローベと呼ばれる、クローゼットのような物入れがしつらえてあります。このガーデローベは住人だけのものではなくてお客様が来られた時も使用するのですが、コートや帽子、傘、ブーツや長靴などをさっと収納しておく場所があります。ここはきちんと収納するクローゼットとはちがって、外から家の中に入ってきたときにちょっと置きする場所なのです。
出典: 玄関に十分なスペースがなくても、入ってすぐの場所にフックなどを取り付けておくだけでもいいですね。
こんな風に窓辺にさっとかけられるような場所を作っているお家もあります。
きれいにお掃除したてのトイレや水回りって気持ちいいですよね?
毎日お掃除しているのに水回りはどうしてきれいなままキープできないのでしょう?
それは、使った人が使う前の状態に戻しておかないからです。
もしも、少し失敗して汚してしまったら?それは使った人が都度きれいにすればよいのです。
日本では家事をする人がきれいに掃除するものという認識ですが、ドイツでは家族はもちろん、お客様であっても誰もが使ったときは元の状態に戻しておくというルールが徹底されています。
使用したあとの水周り、どうなっていますか?普通に使っているだけでも、知らないうちに水滴や石鹸の泡などが飛び散ったりして、洗面台がびしょびしょになったままになりますよね。そのまま放置するとどうしても水垢がついてぬるぬるしたり、乾いて白っぽくなって汚くなってしまいます。
お風呂の鏡などが白っぽくうろこのような汚れがついてしまってとれなくなってしまった・・・ということ、ありますよね。これは水に含まれる石灰分と石鹸などのアルカリ性の成分が反応し固まってしまったためです。
改善ルール:使った後は水滴をぬぐって水気をふいておく
出典: 水道の蛇口もこんなふうにピカピカに光って磨き上げられていたら?本当に気持ちのよいものですよね。
日本ではあまりない習慣ですが、ヨーロッパでは水回りを使ったら都度きちんと水分をふき取り磨いておきます。
これは、日本と違って水道水は石灰分を多く含んだ硬水で、水回りにはねた水滴をそのままにしておくと、水分が蒸発しても石灰分はそのままで水滴の形に沿って白いあとが残ります。
いつも使ったひとが水分を拭き取っておくだけで水栓や蛇口の隙間部分をはじめ洗面ボウルなども水垢がつくことがなくピカピカをキープすることができます。
日本の軟水ではヨーロッパのように気をつかう必要はないかもしれませんが、このようにこまめに拭き上げておくというお手入れを家族全員が習慣にしておけばいつでも水回りを美しく保つことができます。
もしも、水回りの蛇口や鏡に白いポツポツや塊がこびりついたようになってしまったら?
そんなときはできるだけ早めにお家にある、決して上等ではない普通の酢をスポンジやブラシにつけて少しゴシゴシとこすってみてください。アルカリ性の付着物なので酢の酸でさらっと分解してくれます。
リビングが散らかって片付かないとお嘆きのみなさんのお宅に共通しているのは、本来リビングにないはずのものが進出してきてそのままになっていることがほとんどだと思います。”狭くてスペースがない”からという言い訳をする前に、その「モノ」が本来あるべき場所に戻してあげるルールを家族みんなが簡単に実践できるように決めてあげませんか?
出典: 「爪きりどこ?」「ここに置いてあったリモコンは?」
など、家族が多いと、モノがあちこちに居場所をかえて行方不明になることも珍しくありませんよね。ものの居場所が決まっていないと、使ったあとに何気なくそのへんに置いてしまい、散らかってみえる原因になったり、「ない!」とそのたびに大捜索になったり、キレイとは程遠い状態になってしまいます。
出典: 細々としたものは特に、ひとつひとつ居場所を決めてあげることが大事です。引き出しの中も仕切りを作ってどこに何があるか分かるようにすれば、「あれはどこ?」といちいち家族に聞かれて用事が増えることもありませんね。ラベルをつければさらに一目瞭然です。「使ったらここに戻す」という共通ルールも徹底するようにしましょう。
出典: いつもすっきりしたリビングを保つためには、家族の協力が不可欠です。家族に面倒と思われないためには、必要なものを「ワンアクション」でさっと取り出せる仕組みにするように心がけましょう。何がどこにあるか分かる、というのは、お互いのストレスも激減ですよ。
子どもたちのおもちゃやグッズであふれていませんか?
お子さんがいらっしゃるお家でリビングなどの生活スペースを乱雑にしてしまう最大の原因はやっぱりおもちゃや絵本などではないでしょうか?おもちゃはいろんな大きさや形できちんとかたづけたくても難しいうえに、一度しまっても気が付いたらまた出ていたなんてことがよくあるのではないでしょうか?
出典: 子ども達はおもちゃをいっぱい出して遊ぶのが大好きですよね。お片づけてもまた出してまた片づけて・・・となるとお母さんたちの悲鳴が聞こえてきそうです。だからといっておもちゃで遊ばないで!というわけにもいかないですよね?「この場所は自由にしていいよ」といった場所を決めてあげて遊ばせてあげることも大切なので、子供たちが自分たちで片づけられるルール作りをしてあげませんか?
●改善ルール:子どもが自分で片付けられる簡単収納に
出典: 絵本は少し大きくなったお子さんなら自分で並べられるような場所をつくってあげましょう。子どもの背丈に合わせた高さにしてあげるのがポイントです。読んでほしい本があったら自分で選ぶこともできますね。
出典: リビングの一角にお子さんのスペースを作り、通園グッズを準備。ママが朝バタバタしている間にお子さんが自分でお着替えできる工夫を。
出典: 小物用の引き出しには、どこになにが入っているかお子さんでもわかりやすいようにひらがなでラベリングしておくと便利です。
出典: 子供たちの豊かな創造力をはぐくむ、今も昔も大人気のブロックですが、色も形もいろんなパーツがあって、おもちゃの中でも片付かないものナンバーワンではないでしょうか?色とりどりの小さなブロックが散らかっていると、お部屋が乱雑な雰囲気にみえてしまいます。
床に転がっていると、間違えて小さな赤ちゃんが口にしてしまう危険もあるし、気が付かないで踏みつけてしまって激痛に襲われたことが記憶にありませんか?
出典: 難しいルールは決めないで、子供たちが自分たちで片付けられるような箱をつくってあげてはいかがでしょう?
どんな形でも色が同じものを一緒に入れると決めておけばどんなに散らかしても色合わせを楽しみながら子供自身が片付けることができます。
出典: いつもお家の中をきれいに保つということは家事をする人が一人だけでできるものではありません。家族みんなが少し認識をかえて一人ひとりがきれいをキープすることに協力したいですね。
やってもやっても終わらない家事に追われ、いつでも猫の手があったら借りたい状態・・ゴールがみえない家事を1人でこなしていませんか?