実は、同じ物が複数あってもいい。本当に大切な「ミニマリスト」のこと
知ってる?「ミニマル」と「ミニマム」の違い
例えば、もしかしたら同じモノを複数所有している状態も、あり得るというわけです。
「とことんモノを減らしたのに、なんだか暮らしにくい」ということになったら、本末転倒ですよね。
ぜひこの機会に一度冷静になって、《あなたにとって暮らしやすいモノの持ち方》を、見つめ直してはいかがでしょう。
見直しpoint1:大サイズ1コより、普通サイズを複数持ってみる
例1.タオル
バスタオル1枚より、フェイスタオル2枚。
例2.菜箸
菜箸1組だけより、調理に使いやすい十分な量の箸。
例3.レジャーシート
「小さめレジャーシート」を複数持つ。
さらに、シートを組み合わせて置くことができるので、「四角」以外にも場所や用途に合わせていろいろな形にレイアウトできるというメリットも。
気に入ったデザインのものを見つけたらまとめて購入しておけば、複数枚組み合わせるときも見た目がスッキリしますよ!
例4.ペットボトル入りの水
2Lよりも、500mlタイプをストックしておくのが吉!
一度開封してしまったお水は意外と傷みやすいもの。
例えば断水などの非常時に関しては、小さめのペットボトルの方が衛生面で安心なうちに確実に使い切れたり、手などを洗うときにボトルが軽く扱いやすかったり・・・というメリットが。
見直しpoint2:使うシーンに合わせて、あえて数か所に分けて置く
例1.文房具の置き場所
ハサミは1個ではなく、使う場所数か所に置く
人は何かをしようと思い立ったら「20秒以内」にアクションに移せる環境にないと、たちまち億劫になる生き物だという研究結果もあります。
モノが減っても、必要なものを取りに行くのが面倒でタスクが貯まっていくのだとしたら・・・それはかえって生活の質を落とす結果になりかねません。
家庭の中に存在する「量」だけに捉われず、使用頻度の高い場所に必要な文房具を揃えてみましょう。
例2.ゴミ箱の置き場所
ゴミ箱は、1個ではなく、レイアウトや家族構成に合わせて設置。
例えばトイレのサニタリーボックス一つとっても、色んな捉え方ができます。
「女性は自分だけだから他の方法で汚物は処分する」と考えて、置かない派という方がいるかもしれません。
しかしその考え方は、来客が多い家庭ならば、お客様に知らず知らずのうちに不便な思いをさせていることも・・・。
また、お子さんがいる家庭の場合、生活の動線を考えると、ゴミ箱を増やしたほうがお片づけが効率的という場合も。
お子さんのスムーズなお片付けの習慣にもつながるかもしれませんよ。
見直しpoint3:あえて「便利なもの」の力に頼ってみる
例1.洗剤
モノの管理を超えたメリットを与えてくれる、新開発の洗剤商品。
例2.調味料
新調味料で、時間の質も、料理の味もUP!
モノの量だけで測れない部分を見失わないで。
モノの数を減らせば暮らしがシンプルになる、というのは、概ね間違いではありません。
でも、今回ご紹介したように、一見モノの数は増えても暮らしやすくなる面があるのも確かです。
「モノの管理」という観点だけではなく、自分の「ストレス」を減らし、「よりよい時間の使い方」を実現できるようにするにはどうしたらよいのか――。
そんな本質的な部分を見失わずに、あなたならではの「ミニマルライフ」を形にしていきましょう*
スッキリとしたインテリア、探し物とは縁のない生活―― そんな毎日を実現しているミニマリストさん。憧れを抱いている方は多いのではないでしょうか。
ただ、もしも身の回りの物をせっせと減らすことが、憧れの「ミニマリスト」への道だと思っているのなら・・・ちょっと待って!
その行動は、ミニマリストの根底にある「ミニマル」ではなく、「ミニマム」に近づいているのかも。