そもそも、どうして伸びをするの?
寝ている時は手足の筋肉を使いません。その間、筋肉は縮こまった状態です。人の平均的な睡眠時間で考えると、およそ7~8時間その状態が続くことになります。
筋肉が縮こまると、コリやむくみといった疲労物質が溜まります。特に冬場は身体を小さくして寝ることが多いため、筋肉も余計に縮こまる傾向に。
その縮こまった筋肉を伸ばすために行うのが「伸び」です。伸びは赤ちゃんもしますし、猫や犬などの動物も行います。誰かに教わるものではなく、生き物の本能的なストレッチなんですね。
寝起きに伸びると気持ちいいのはなぜ?
寝起きに身体を伸ばすと圧迫されていた血管が解放され、血流が良くなります。すると血と一緒に酸素や栄養が全身に行きわたり、体中が新しいエネルギーでいっぱいに。
就寝中に冷えてしまった首や肩も、伸びで血行が良くなれば温まります。寝ている時に活動していなかった筋肉が活性化され、溜まった疲労物質が伸びることで押し流される。だから気持ちよくなれるというわけです。
さらに伸びをより効率的に行うなら、伸びと一緒にあくびをするのがおすすめです。あくびが深呼吸の代わりになって、酸素をたくさん取り込めるようになりますよ。
誰でもできる、基本の伸びストレッチ
起きてすぐに行う伸び
手を上げて行うオーソドックスな伸び。呼吸や肩甲骨の寄せ、伸ばしている部分を意識して行うことで、より効果的に身体を伸ばすことができます。
寝たまま行う伸び
ベッドの中で横になりながら行う伸びは、足を下へ、手指を上に引っ張るようなイメージで。力を無理に入れず、気持ちのよい加減で行ってください。
いろんな場所を伸ばそう!布団でできる伸びストレッチ
猫伸びのポーズ
かかとの突き出し
下半身の血行促進を良くし、むくみを取る、寝たままできるストレッチ。かかとを少し高い位置に置き、ぐ~っと突き出します。全身を伸ばした後に追加で行うといいですね。
バナナストレッチ
目覚めの朝ヨガ
就寝中の縮こまりを減らすひと工夫
寝具は柔らかいものより固めが良い
睡眠時の理想の姿勢は、自然に立っている姿がそのまま横たわった状態です。布団が柔らかいと頭や背中などの重い部分が沈んでしまうため、身体が凝ったり疲れやすくなります。
自分にあった枕を選ぶ
部屋を寒くしすぎない
目覚めの「伸び」で1日を気分よくスタート!
心地よい目覚めとリフレッシュをもたらす目覚めの伸び。普段何気なく行っていることでも意識しながらすることで、さらなる効果が得られます。ぜひ記事を参考に、朝からぐ~~~っと伸びてみてください。
気が付くと寒さで縮こまっている冬の身体。“ぐ~~~”っと伸びて縮こまり改善!誰でもできるささやかな運動ですが、身体にいいことがいっぱいあるんですよ。