1)夏に多い「足のむくみ」のお悩み
夕方になると靴がきつくなる
脚のだるさ
一時的な疲れと間違いやすいのですが、これもむくみの症状のひとつです。むくんでいる時は血の巡りが悪くなるため、老廃物が溜まりやすくなります。それが疲労感となってあらわれるのです。
体重は変わらないのに太って見える
皮下組織に水分が溜まることで、むくんでいる時は通常の足よりも太くなります。そのため、たとえ体重は変わらなくても、見た目の変化で太ったと感じることがあります。
◆気になる足のむくみ、どう対処する?
ふくらはぎをマッサージ
足首からひざ裏にかけて、ゆっくりスライドさせながらもみほぐしていきます。リンパを流すイメージで、下から上へさするだけでもむくみが軽減されますよ。
足の甲、足裏などのツボを刺激
足の甲の親指と人差し指のあいだをなぞっていくと、骨に当たって止まる場所があります。それが「太衝(たいしょう)」というツボです。また、くるぶしから指4本分上の場所には「三陰交(さんいんこう)」というツボがあり、どちらもむくみの改善に期待できます。
女性特有のさまざまな諸症状にこたえてくれるところから別名「女性のツボ」とも言われます。生理に関するトラブル、冷え、むくみの症状改善におすすめです。
足裏の真ん中あたりにある「湧泉(ゆうせん)」は、体内の水分調節に働きかけるツボ。こちらもむくみが気になる時に役立ちます。ツボを押す時は痛すぎない力加減で、ゆっくり垂直に押してみてください。
首のコリをほぐし、頭の血行をよくする。体のだるさ、つかれを取る。足の冷え、不眠にも効果があるとされています。
すき間時間を使って足のむくみを改善
つま先立ちをすると、ふくらはぎの筋肉を使って血行促進を促すことができます。立っている時はもちろん、座っている時でも、膝を合わせて90度に曲げた状態でかかとを上げ下げすればOK。これならデスクワークやTVを観ながらでもできますよね。
動画で確認♪お家で簡単むくみケア
2)そもそも、どうして「むくみ」は起こるの?
むくみとは、身体の中に余分な水分が溜まっている状態のことです。足がパンパンに張る、顔が腫れぼったい、まぶたが重い、肩こり、全身のだるさなどの症状があらわれます。これらに心当たりのある人は多いのではないでしょうか。
むくみのメカニズム
むくみの原因は「血行不良」と「リンパ液の停滞」の2つあります。「血行不良」では不要な水分が細胞内に溜まることでむくみが起こり、「リンパ液の停滞」では行き場のなくなった水分によってむくみが出ます。
男性より女性に起こりやすい
血液を適切に循環させるには筋力が必要です。しかし男性に比べると女性は筋肉量が少ないため、血液を送る力が弱く、むくみが起きやすい傾向に。だからむくみで悩むのは女性が大半なんですね。
◆夏場はむくみの原因がいっぱい
冷房や冷たい飲み物は、ほどほどに
身体の冷えは血行不良を引き起こし、それがむくみを誘発します。冷房の効いた部屋に長時間いたり露出の多い服は避け、冷たい飲み物で体を冷やしすぎないようにしましょう。
水分の摂り過ぎにも注意
夏場の水分補給は大切ですが、のどが渇いた勢いで必要以上に摂取するとむくみの原因になってしまいます。またアルコールを飲むと身体が水分を余分に欲してしまうので、お酒の量にもご注意を。
◆他にもあります。気を付けたい生活習慣
同じ姿勢を長時間とる
デスクワークや立ち仕事などで1日中同じ姿勢をとっていると、血の巡りが悪くなり、それがむくみの原因に。特に足は心臓から遠いうえ、重力に逆らって血液を戻さないといけないので、むくみやすくなります。
不規則な生活や運動不足
不規則な生活は自律神経やホルモンバランスの乱れにつながり、血流に悪影響が。またむくみの解消には筋力が必要になるため、運動不足も大敵です。
塩分の多い食べ物
塩分の多いものを食べるとのどが渇きますよね。それは、体内の塩分濃度を薄めるために身体が水分を欲するからです。その溜め込んだ水分が、むくみとなってあらわれます。
3)むくみに気づいたら、こまめに解消!
顔のむくみに取り入れたいセルフケア
顔のむくみ解消に、手軽にできる冷温パック。水で濡らした冷たいタオルとお湯で濡らした温タオルを用意し、交互に20秒ずつ顔にのせるだけ。これを数回繰り返すことで血管の収縮が盛んになり、血行促進を促します。
手や腕のむくみに取り入れたいセルフケア
腕や手のむくみが気になる時にすぐにできる対処法が「腕伸ばし」。ドアを押すように片方の腕を体の前に真っすぐ伸ばし、反対側の手で指を持ってゆっくり反らします。これを左右で行ってください。
4)むくむ前に!知っておきたい予防法
お風呂でのんびりリラックス
適度な運動で代謝アップ
ウォーキングやジョギングで筋肉量を増やして代謝をアップ!なかなか時間が取れないという方は、ひと駅分だけ歩いてみる、エスカレーターではなく階段を使う、などでもいいですね。
手足や頭皮をマッサージ
身体の末端ほどむくみやすいため、手足の指から心臓に向かって優しくマッサージして血行を促します。また顔のむくみは頭皮マッサージで予防を。両手で頭を包み込むようにし、指の腹を使って頭全体を軽く押し当ててください。
食べ物でむくみ対策
アボカド、バナナ、海藻、トマトには、塩分を排出する働きをもつ「カリウム」が多く含まれています。またスイカ、キュウリ、冬瓜には、余分な水分の排出に役立つ「サポニン」が豊富。むくみ対策に積極的に取り入れたい食材です。
5)身体の中から改善!むくみ対策レシピ
ズッキーニとツナのトマト煮
冬瓜と豚肉のショウガ炒め
グリーンガスパチョ
スイカシャーベット
むくみを解消して身体も心も軽やかに
むくみのない身体はとっても軽やか。身体の調子がいいと気持ちまで上向きますよね。今年の夏は、記事を参考に、むくみ知らずの日々を過ごしましょう♪
朝はスッと履けた靴が夕方になるときつくなる、というのは足のむくみの代表的な症状。立ちっぱなしや座りっぱなしなど同じ体勢が続くと水分が足元に溜まり、脚が膨張してしまうのです。