夏にむくんでしまうのは“とり過ぎ水分”にありました
夏に水分が溜まってしまうのはなぜ?
むくみとは、身体の中に水分が溜まってしまっている状態のこと。夏には汗をかくからと、たくさん飲み物を飲んでしまいがち…。でも必要以上に飲み物を飲んでしまうと、水分の排出が追いつかず、どんどん身体の皮下(皮膚内部)に溜まってしまい、パンパンにむくんでしまうんです。
冷たい飲み物を飲んでしまうのも、むくみやすくなる原因のひとつ。身体が冷えると、血管は収縮。すると血行が悪くなってしまうので、水分やリンパの流れが滞り、余分な水分が排出されなくなってしまいます。暑い日でも、適度にあたたかい飲み物を飲むように心掛けましょう。
さらにこんなことも原因に
「塩分の摂りすぎ」
塩分を摂り過ぎると、人間の身体は自然に体内の塩分(ナトリウム)濃度を下げようとして、水分を排出しなくなってしまいます。熱中症を防ぐために塩分は欠かせませんが、摂りすぎるとやはりむくんでしまうようです。
「冷房の効きすぎ」
オフィスやデパートなどキンキンに冷房が効いている部屋に長時間いると、身体がどんどん冷えてしまいます。すると全身の血流が悪くなってしまい、やはりむくみの原因に。また、暑い外気と冷えた室内の温度差によって、血管が収縮。これも血行不良の原因になってしまいます。冷房の温度は下げすぎないようにするか、羽織るものを持ち歩き、冷たい空気から身体を守るようにしたいものですね。
身体の中でむくみやすいパーツってどこなの?
①ふくらはぎなどの下半身
夕方になるとパンプスやブーツがキツイ…。そう感じる人も多いはず。同じ姿勢を続けていると、水分は重力によって、どうしても身体の下の方に下がっていってしまいます。そうすると、ふくらはぎなどの脚や下半身がむくみやすくなってしまうんです。
②顔
脚とは反対に、朝にむくみやすいパーツが顔。横になっている状態では、日中に下半身に下がっていた水分が上半身にも流れていってしまいます。さらに顔には皮下組織が少ないため、特にまぶたなどは水分が溜まりやすく、むくんでしまうのです。
③手
顔と同様に、朝にむくみやすいもうひとつのパーツが手。手の水分も日中は下に下がっていますが、就寝中横になることによって上に戻ってきてしまい、むくんでしまいます。また、腱鞘炎やリウマチなどの症状がある人もむくみやすいので、注意が必要です。
運動&マッサージでむくみを改善しましょう!
【運動】で筋力UP!
だからといって、急に激しい運動を始めるのは禁物。まずはウォーキングのような軽い運動からはじめてみてください。むくみの解消には血液の循環を良くしてくれる「有酸素運動」が有効です。下半身のポンプ機能を果たす「ふくらはぎ」の筋肉を意識して、正しい姿勢でゆっくりと歩いてみましょう。
有酸素運動として、ランニングもむくみの解消に効果的。走ることで血行やリンパの流れが良くなるので、むくみの解消につながります。また、汗をかくので老廃物が汗と一緒に流れ、水分も一緒に排出されやすくなります。
身体への負担が少ないサイクリングもおすすめ。膝や腰などへ負担が掛かることなく、有酸素運動をすることができます。乗り方のコツは、サドルを高くすること。そして、ペダルのギアを軽くし、回転数を多く漕ぐこと。息が上がらないくらいのペースで漕ぐことで、効果的に有酸素運動を行うことができます。
むくみ解消!簡単マッサージ
足の裏全体を親指を使って押していきます。特に疲労回復のツボ“湧泉(ゆうせん)”がおすすめ。痛いと感じる人は、無理をせず気持ちの良い圧で押してください。
足の指を1本ずつ、付け根を引っ張るように、つまみながら揉んでいきます。つま先にまで血液が巡り、ポカポカとしてくるのが感じられるはず。
ふくらはぎの裏側を、足首から膝の裏まで、両方の手のひらでさするように下から上へとリンパを流していきます。
“冷えとり下着”をこっそり仕込みましょう
むくみに効く!ドリンク&スープのレシピ
それでもだめなら…“漢方”はいかがですか?
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
冷えて代謝が落ちてしまった身体を助け、血行を良くするのが、牛車腎気丸。冷えによるむくみが気になる人は、こちらの漢方を。
五苓散(ごれいさん)
むくみ対策で、夏もすっきりと過ごしましょう♪
“とりすぎ水分”による、夏のむくみ。その理由と対策についてご紹介しました。さまざまな方向から、しっかりとむくみ対策を行って、夏もすっきりと過ごしましょう♪
夏だからといって、たくさん水分を摂取していませんか?もちろん適度な水分補給は大切ですが、実は夏のむくみの原因は「水分の取りすぎ」などからくる「冷え」にあったんです。日々の生活に気を付けて、夏でもむくみ知らずのすっきり美人を目指しましょう!