クロテッドクリームは、イギリスのコーンウォールやデボン州が生産地です。牛乳を煮詰めて冷やし、表面に固まった脂肪分を取ったもので、濃厚さは生クリームとバターの間くらい。とろりとした状態のクリームは、かき混ぜるとぽってりと固くなります。イギリスでは多くの人に愛される、アフタヌーンティーに欠かせないクリームなんですよ。

まずは定番、スコーンにたっぷりのせていただきましょう！クロテッドクリームは甘みがないので、ジャムとの相性が抜群です。イギリスでは、スコーンにクリームとジャム、紅茶のセットが「クリームティー」と呼ばれています。スコーンにのせる時、クリームが先かジャムが先かは地域によって異なるんだそう。

バターの代わりとしてパンに塗るのもおすすめです。バターよりはさっぱりとした味わいで、ミルクの優しい風味がパンとよく合います。

クロテッドクリームは甘いジャムだけでなく、塩気のある食材ともぴったり！クラッカーの上にのせ、生ハムやナッツなどと合わせるとリッチなおつまみに。お酒が進みそうですね♪

クッキーやパウンドケーキ、ティラミスなどのお菓子に使うのもおすすめです。バターやマスカルポーネの代わりに使えますよ。いつもと一味違ったスイーツが作れるのは嬉しい！

スープにトッピングしたり、カレーの隠し味に使ったりと料理にも活用できますよ。コクがプラスされて、ぐっと美味しさが増します。クリームを余すことなく食べ切ることができますね♪

本場イギリスの味を再現している「中沢クロテッド」。スーパーにも置かれており、比較的手軽に購入できます。脂肪分は63％と高め。スプーンですくうとトロッとしていて、お菓子や料理にも混ぜ込みやすいですよ。

クロテッドクリーム作りに必要なのは、生クリームだけ！スーパーで手に入る材料で手軽に作れるのが嬉しいですね。生クリームは、乳脂肪分が45％以上のものを使うのがおすすめ。クリームがしっかり分離して上手に作れます。

まず、生クリームを湯煎にかけて温めます。90℃になるまで加熱したら、弱火で1時間おきましょう。途中で表面に膜ができたら、1箇所に集めると良いですね。常温で冷ました後は冷蔵庫へ。

一晩冷やすと生クリームが完全に分離します。表面に固まった黄色い膜がクロテッドクリームなので、すくい上げたら出来上がり！余った生クリームを使って、もう一度クロテッドクリームを作ることもできますよ。

クロテッドクリームには塩分がないので、代用する場合は無塩タイプを選びましょう。食べる前に常温に出してかき混ぜると、柔らかくなめらかな食感になるのでおすすめです。

旨味が詰まったクリームチーズも、スコーンとよく合います。ほのかな塩気が病みつきになりそう！さっぱりしているので、たくさんのせてもしつこくなく食べやすいですよ。