お花見やピクニックに出かけるとき、いちばん気になるのは「お弁当」。バスケットやランチボックスを開けたときに「わぁ♪」と歓声があがって、みんなの手が次々と伸びる……そんな美味しいお弁当を持っていきたいですよね。
自分の分ならいいのだけれど、家族や友人にふるまうことを考えると、味や見た目が気になるところ──。
そこで今回は、自信を持って皆にふるまいたくなるサンドイッチのレシピを人気ブーランジェリー「BOUL'ANGE（ブール アンジュ）」さんに伝授して戴きました。

プロ直伝の黄金レシピは、不動の人気「たまごサンド」、お酒にも合う「メイン系サンド」、みんな大好き「いちごサンド」の3種類。春を感じる食材を使い、様々な風味を網羅するこのラインナップを習得すれば「サンドイッチはお願いね！」と周りから心待ちにされるサンドイッチ・マスターになれるかもしれませんよ。

●下準備
＊ バターを室温に戻しておく。
＊ クレソンを約5mm幅に刻んでおく。

① ボウルに卵を割り入れ、空気を含ませず白身を切るよう混ぜる。
② ①に牛乳・昆布茶を加えて混ぜたら卵液を濾し、クレソンを加えて塩・こしょうをする。

③ フライパンにバターを入れ中火で熱し、バターが溶けたら②をすべて流し入れる。
④ ゴムべらなどで外側から中心へ手早くかき混ぜながら火を通し、卵液が少し残る程度になったら端を折りたたんでパンの形に合わせ整える。
⑤ 火を止めて裏返し、蓋をして余熱で火を入れる。

① パンの片面にバター（小さじ1程度）→ マスタード（小さじ2程度）の順に塗り、オムレツをのせる。
② もう1枚のパンの片面にバターとマヨネーズを①と同様の分量で塗り、①にかぶせて手のひらで軽く全体を押さえる。
③ 耳を切りおとし、 好みの形にカットする。

●下準備
＊ バターとクリームチーズを室温に戻しておく。
＊ たらこの身をこそいで薄皮から出しておく。

① ジャガイモをよく洗い、皮つきのまま水から茹でる。竹串がすっと入る状態になったら取り出し、皮をむいて熱いうちにつぶして粗熱をとる。
② ①にマヨネーズ、たらこ、レモン汁を入れて混ぜ、塩・こしょうで味を調える。
③ ②を冷蔵庫で冷やす。

① パンをトースターで焼く。
② パンの片面に、バター（小さじ1程度）→ クリームチ－ズ（大さじ2程度）→ スモ－クサーモン（3枚）→ タラモサラダ（作った量の半分）の順に重ねていく。
　※タラモサラダは、まんべんなく塗らずに大ざっぱにのせる感じで盛ると、高さと適度な抜け感が出てキレイに仕上がる。

③ 最後にセルバチコを重ねる。
　 ※ キレイにそろえず、ラフに盛るのがポイント。
④ もう1枚のパンの片面にバター（小さじ1程度）とクリームチーズ（大さじ1程度）を塗り、③にそっとかぶせる。

●下準備
＊ いちごを洗い、ヘタをとっておく。
＊ カスタードクリームを冷やすバットにラップを敷いておく。

① 鍋に牛乳を入れ、沸騰直前まで温める。
② ボウルに卵黄とバニラペーストを入れて泡だて器で溶きほぐし、グラニュー糖を一度に加えて白っぽくなるまですり混ぜる。
③ ②に薄力粉をふるい入れて軽く混ぜ合わせる。
④ ①の牛乳を3回に分けて加え、その都度混ぜ合わせる。
⑤ ④を濾し、鍋に戻す。

⑥ 鍋を中火にかけ、焦がさないように木べらなどで絶えず動かしながら混ぜる。
⑦ ふつふつと沸いてから2～3分混ぜ続け、つやが出てクリーム状になったら火を止める。
⑧ バットなどに移し、空気が入らないよう上からぴったりとラップをし、氷水に当てて冷やす。

①ボウルにマスカルポーネクリームの材料を入れ、泡だて器で10分立て（角がピンと立つくらい）にする。
　※角が立ちにくい場合は、ボウルを氷水に当てながら混ぜてみてください。

① 2枚のパンの片面にカスタードクリーム（大さじ1程度）、マスカルポーネクリーム（大さじ1.5程度）を塗る。
② パンの四隅と中央にいちごを並べ、もう1枚のパンを重ねる。
　※四隅に置くいちごは先端を角に向けて、中央に置くものはヘタ側を下にして置くと、切ったときの断面が美しく仕上がります。

③ 手のひらでやさしく押さえ、クリームがフルーツの間に行きわたるようにする。端もしっかり押さえる。
④ ラップで包み、冷蔵庫で30分以上冷やす。
⑤ 温めた包丁で耳を切り落とし、三角形に切る。
　※切る度に、刃についた汚れをふき取ることがキレイな断面にするポイント。

春を感じる食材を使った3種のサンドイッチを空の下で戴いてみましたよ。お味はいかに？
●「クレソンのオムレツサンド」…卵液を濾しているので、舌触りが実になめらか。クレソンの春野菜らしい香りと味がふんわり広がります。
●「タラモサラダとスモークサーモンのサンドイッチ」…まるで一皿の料理のよう。自宅で手軽に作ったとは思われないかも♪ セルバチコが、見た目だけでなく味の調和でも活躍しています。
●「いちごカスタードサンド」…ホイップクリームだけで作ったものとは、コクと風味が格段に違います。いちごの美味しさをジャマしない品のいい甘さです。

バスケットにサンドイッチを詰めて、それから果物とお水とお気に入りの飲み物も持って♪ 春の宴の主役は、あなたが作ったサンドイッチです。ひと口頬ばれば、皆が笑顔になってくれそう。花や緑や、やわらかい空気と一緒に、春を感じるパンを楽しんでくださいね。