どんなものであれ、魅力的な「ひと」が作るものは、やっぱり魅力的だったりします。
そんな「もの」との素敵な出会いをみつけたら、嬉しくて誰かとその気持ちを共有したくなりますね。

創業150年「五味醤油」さん
キナリノでも何度かご紹介している山梨の「五味醤油」さんです。
地域に根付いた小さなお味噌やさんがちょっとしたムーブメントを引き起こしているんです。
昔ながらのやさしい味わい、甲州味噌
甲州みそは、他のお味噌と違い「麦麹」と「米麹」2種類を使用して作るので、手間も2倍かかるといわれています。山梨名物「ほうとう」の美味しさのヒミツはこの味噌にあるんだとか。

五味醤油さんでは、さらに手間がかかる昔ながらの製法にこだわって作っています。こだわりのお味噌は、やさしい甘みとコクを感じる“じんわり”染みるような美味しさ。「まあるい」印象のやさしいお味です。
ただの味噌やさんじゃない?おもしろい取り組みにご注目!
五味醤油さんの魅力は、美味しいお味噌だけにはとどまりません。
年齢や地域をこえて、お味噌の魅力を伝える様々な楽しい取り組みを行っているんです。五味さん発信の「楽しい輪」がそこからじわじわ…広がっているんですよ♪
思わず歌っちゃう♪お味噌の歌!

看板娘の洋子さんと、職人肌のお兄さんは「発酵兄妹」というネーミングで活動されています。
(真ん中は発酵デザイナーとして活動されている小倉クラクさん)
「歌って踊る味噌やさん」として、お味噌作りの歌をつくったり、様々なイベントを企画するなど、多岐にわたるユニークな活動が注目の的なんです。
世界初?の「発酵」をテーマにしたラジオ番組まで!
こちらはお味噌の絵本「てまえみそのうた」。
3分でみその作り方がわかる、かわいいアニメーションとダンス付きうた絵本です。みそづくりの工程が楽しい歌詞とメロディーになっているので、口ずさんでいるうちに、自然に楽しくみその作り方を覚えることができます♪
かわいいイラストでダンスの振り付けが覚えられますよ。踊っているうちに楽しくなっちゃう不思議なダンスなんです。
歌って踊る!?ワークショップが楽しい♪
山梨・甲府市にある五味醤油さん。敷地内にある富士山の形の白い建物は、"食のものづくりワークスペース”として誕生した「KANENTE」。名前の由来は、地元の金手自治会からとって、甲府のまちに根ざし、発展していくようにという意味を込めたそうです。
こちらの建物では、手前みそ教室を中心に、ワークショップや食の教室などが行われています。
五味醤油さんのイベントはいつも大人気。近所の方をはじめ、遠方からワークショップ目当てで泊りがけで参加される方もいらっしゃいます。年齢層も、おばあちゃんから小さいお子さんまで幅広いんです。

「ワークショップをしていて気がつくことはたくさんあるけれど、“お味噌”のいいところは、老若男女みんなが一緒に食べられるところ。ワークショップに3歳くらいの小さな子どもと、80歳くらいのおばあちゃんが参加してくれたときは、とっても嬉しくてなんだかじんわりきちゃいました」と、洋子さん。

そして、みんなで踊る「てまえみそのうた」。最初は、恥ずかしくてもじもじ踊っている大人の参加者のみなさんも、ノリノリで踊っている洋子さんにつられて…踊ったあとには、みんな笑顔!場の雰囲気もあたたまります。
甘酒作りや塩麹など、麹の魅力がわかるワークショップも

この日は、甘酒作りのワークショップ。クセがなくやわらかな甘みに「美味しい!」と参加者の方同士で顔をみあわせて笑みがこぼれます。
「おいしい」が頭のなかだったり、口のなかに広がっている時、人は笑顔になっている。そんな喜びを誰かと共有したくなるから、人と食卓を囲むとたのしいんだな。みそ屋としてこれからも誰かの「おいしい」にそっと寄り添うお手伝いができたらうれしいな。
「発酵兄妹」に会いにいってみて♪

関東からだと甲府まで片道2時間ほどなので、日帰りでも参加できます。ちょっとした旅行気分で山梨での参加もおすすめですし、東京でもワークショップを開催されていますので、興味のある方はぜひ、チェックしてみてくださいね。
そんな風に、みつけた喜びを分かち合いたくなる
「誰かに教えたくなる味噌やさん」があります。