フィンランドのお菓子といえば・・・?
そしてフィンランドのお菓子といえば、
「かもめ食堂」で一躍注目を集めたシナモンロールのイメージが強いのではないでしょうか。
冬のイメージが強いかもしれませんが、実は四季があり、
桜祭りや紅葉もあります。
そして、それぞれの季節を楽しむお菓子がたくさんあるんです。
今回はレシピとともに、そんな伝統の季節のお菓子を紹介します!
レシピも公開されています。
寒い時期のティータイムに。Runebergintorttu(ルーネベリタルト)
ころんとした可愛い形のケーキ。
少しスパイシーで、寒い時期にはぴったりのケーキです。
しっとりとした食感が伝わってきますね!ティータイムにぴったりのお菓子です。
フィンランドではクリスマスにスパイスクッキーをたくさん焼くのですが、その残ったスパイスクッキーをくだいて使うことが、このルーネベリタルトの特徴です。
タルトといってもフィンランドでは、日本のバターケーキのようなものをタルトと言います
ラスキアイスプッラのクリームがヘビーに感じるフィンランド人もいるので、
このルーネベリタルトのほうが食べやすいという意見も。
コーヒーとの相性もばっちりですよ。
衝撃の見た目!チャレンジしてみて!Mämmi(マンミ)
真っ黒でべたべたとした質感の謎の食べ物。
これがフィンランドのイースターで食べられる「マンミ」という食べもの。
筆者は大きめスプーン一杯分で食べるのをあきらめましたが、
フィンランドの伝統の味を味わいたい方は試してみてくださいね。
フィンランドのイースターにつきものの、マンミです。ライ麦にモルトを混ぜて発酵させ、濃いシロップを混ぜてオーブンで焼いた、プディング状のデザートです。伝統的には生クリームか牛乳をかけて食べ、最近はバニラクリームをかける人もいます。
木の箱いっぱいに詰まった、どろどろ・べたべたのペースト。
麦とモルトでできているので、ビールがお好きな方にはおすすめできるかもしれません。
牛乳やクリームを足して食べます。
ワイルドな夏の味。Mustikkapiirakka(ムスティッカピーラッカ)
写真でおわかりかと思いますが、ムスティッカピーラッカとは、「ブルーベリーパイ」または「ブルーベリータルト」のこと。
7〜8月には森にブルーベリーが実り、首都・ヘルシンキ市内の森では、ブルーベリー狩りにいそしむ人々を見ることができます。
フィンランドでは「自然享受権」という権利が認められており、自然を壊さないことをルールに、きのこやベリーなどの森で実ったものは誰でも収穫してよいことになっています。
フィンランド人は市販のものだけでなく、この時期に収穫したブルーベリーを冷凍させて使ったりもしていますよ。
ツリーの上の星みたい。Joulutorttu(ヨウルトルットゥ)
手裏剣のようにも見える、変わった形のペストリー。
フィンランドのクリスマスシーズンを代表する「ヨウルトルットゥ」です。
パイシートとプルーンのジャムで簡単にできるヨウルトルットゥ。
シュトーレンなどより手間もかからずヨーロッパのクリスマスを味わえるので、おすすめです!
Glögi(グロギ)と呼ばれるホットワインといっしょに食べて、北欧スタイルのクリスマスを味わってみるのも楽しそう。
風車のような定番の形以外にも、さまざまな形がありますよ。
みんなで手作りすれば、素敵なクリスマスの思い出になりそうです。
まとめ
シナモンロールだけじゃない、フィンランドのお菓子。
長い冬から春にかけては、特に季節のお菓子が充実します。
これはフィンランド人が春を心待ちにしているからかもしれませんね。
みなさんもフィンランドの季節に思いを馳せて、
お菓子を作ってみてはいかがでしょうか。
森と湖の国、北欧・フィンランド。
「かもめ食堂」を観て、旅行された方もたくさんいるかもしれません。
長く厳しい冬と、緑にあふれる儚いほど短い夏が交互にやってきます。
そのどちらも美しく、
人々は自然とともに暮らしています。