「ビーントゥバー」とは？
カカオ豆の本来のおいしさをストレートに伝えるために、添加物や香料などを加えないのもビーントゥバーの特徴です。チョコレートの新しいスタイル、香り高いビーントゥバーを楽しんでみませんか？
ショコル（xocol）
「ショコル」は、東京・世田谷にある小さなチョコレート工房。厳選されたカカオ豆を自家焙煎し、石臼で挽いて薫り高いチョコレートに。乳化剤や人工香料は使わず、カカオバターなども使用しないナチュラルな製法が魅力。ユニークなアイテムがネットなどでも話題になり、今注目のお店です！
コイン型の「美しい鳥 QUETZAL(ケツァール）」は、焙煎したカカオを石臼でつぶし、砂糖を合わせるのみ。シンプルだからこそ味わえる究極のおいしさをどうぞ。
人気商品の「原石」は、カカオ豆を砕いたカカオニブに砂糖をコーティングして食べやすくしたもので、やみつきになる美味しさ。グレナダの原石やベトナムの原石など生産地による香りの違いを楽しめます。
花を贈るような気持ちで贈りたい「SALAME BOUQUET（サラミブーケ）」。
キャンディのように包まれているのは…
ナッツやギモーヴ、ドライフルーツ、グラハムクラッカーなどが入ったガナッシュをサラミのような形にし、ひと口サイズにカットしたチョコレートです。ユニークなチョコレートは、贈り物にもおすすめです♪
クラフト チョコレート ワークス（CRAFT CHOCOLATE WORKS）
店内に置かれた大きなテーブルの上には、カカオ70%×有機のサトウキビ30%の割合で作られたタブレットが並べられています。和柄のパッケージは、それぞれのチョコレートの味をイメージしていて、ジャケ買いならぬ“パケ買い”をする人も多いとか。全種類試食できるので「イメージだけでは選べない…」という人もご安心を。
ビーントゥバー初心者におすすめの、サラサラとしたカカオの食感が楽しる「コロンビア シエラネバダ」。コロンビアで活動している日本人のカカオハンターがと農家が手を携えて、農園や発酵の管理を行って生産されたカカオ豆が原料です。
ミニマル（Minimal）
渋谷区富ヶ谷にある「ミニマル」のチョコレートの味わいは、大きく分けて12種類。アジア・アフリカ・中南米の３大陸のカカオ豆を選び抜き、それぞれの豆の個性を生かした製法がとられています。入荷状況や入荷した豆の個性によって販売されるラインナップが変わるのは、こだわりの証です。
添加物や香料、ミルク、バターなどは、一切使用していません。さまざまな品種をブレンドすることなく、カカオ豆の個性を生かすストレートな味を楽しむことができます。
店内で「カカオ豆からのチョコレート作り体験」ができます。外部会場でワークショップも行われることもありますので、興味のある方はホームページをチェックしてみてください。
グリーン ビーン トゥ バー チョコレート（green bean to bar chocolate）
目黒川沿に佇む緑あふれるお店は「目の前で作って、販売し、体験してもらうことで、香りや視覚といった五感で感じるチョコレートショップ」がコンセプト。製造過程の見学やテイスティングをしながら、カカオ豆そのものが持つ味にこだわったシングルオリジンの奥深さを学ぶことができます。
オーガニックのカカオ豆と砂糖だけで作られるチョコレートバー。気軽にテイスティングができます。
カカオ鑑定家などチョコレートのプロフェッショナルたちが一貫して手作業でつくっています。頑固なまでのこだわりのチョコレートを包む、穏やかな和風のパッケージも素敵。
ビーンズトゥバーの製法でつくられたボンボンショコラ。店内のカフェでは、カカオ豆からチョコレートバー、そしてボンボンショコラへと形を変えるなかで変化していく香りや食感を体験できる「テイスティングセット」も味わえます。
ボナ（BONNAT)
フランスアルプスのふもとの街、ヴァアロンで生まれたボナは、ビーントゥバーを130年も前に始めた歴史あるチョコレート工房です。ひとつの産地のカカオからひとつのチョコレートというシングルオリジンのタブレットをいち早く始め、いまでは驚くほど充実したラインナップに。
かつてスペイン王室に納められていた最高級豆ソコヌスコを使ったタブレット「カカオ・レアル・デル・ソコヌスコ」。イサパ・マヤ・アステカ時代の貴族、王族も口にしていたとか。
ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前（Dandelion Chocolate）
2010年にサンフランシスコで開いたファクトリーからスタートしたお店。開発した独自の焙煎法で、それぞれの豆が持つ独特のフレーバーやニュアンスを引き出しています。
サンフランシスコ以外で初めて出店したのが東京にある「ファクトリー&カフェ蔵前」。1階はチョコレートファクトリー、2階はワークショップスペースを併設したカフェで、製造工程を間近で見ながらチョコレートのスイーツなどを楽しめます。
チョコレートバーは、一種類のカカオ豆のみで作られているシングルオリジン。左から、ローストしたアーモンドなどの風味がする「マンチャーノ、ベネズエラ」、カフェモカを思わせる「サンフランシスコ・デ・マコリス、ドミニカ共和国」、レモネードのようなシトラスとベリー系風味のコンビネーションを楽しめる「アンバンジャ、マダガスカル」。
いかがでしたか？
チョコレート好きなら、体験せずにはいられないビーントゥバー。産地や焙煎などプロセスにこだわったチョコレートは、大人ならではの楽しみです。薫り高い贅沢を、ぜひ堪能してみてはいかがですか。
ビーントゥバー（Bean To Bar）とは、カカオ豆からチョコレートになるまでのすべての加工工程を作り手が手がけているチョコレートのこと。豆の産地や質で選別することから始まり、焙煎方法、粉砕の細かさまで工房のこだわりの手法で行われるため、完成したチョコレートはそれぞれの個性が際立つ絶品となります。