出典: デンマーク・スウェーデン・フィンランドなど、独自の文化や風土によって育まれた北欧諸国のインテリアを取り入れるのが「北欧スタイル」です。
冬が長く厳しい北欧諸国では、家で過ごす時間をより楽しくしたいという想いがインテリアにも表れています。
出典: 北欧インテリアは、家でリラックスしたい、住まいをより居心地の良い空間にしたい…という日本人の考え方にもマッチして、根強く人気のスタイルとなっています。
後ほど詳しくご紹介しますが、シンプルで機能的なデザインの家具も北欧インテリアの代表的なアイテム。
北欧インテリアを楽しむなら、まずは北欧生まれの家具や雑貨を取り入れるのが近道です。
早速、選び方やおすすめアイテムをご紹介していきましょう。
出典: 北欧家具は、使いやすさにこだわったシンプルなデザインが特徴です。
素材には、主に天然木やプライウッド(薄くスライスした木材を積み重ねて接着したもの)が使われます。
家具に使われる樹種はさまざまですが、ホワイトよりのベージュ色や茶褐色などの色合いが多く、全体的に木の温かみや自然をイメージさせる優しい雰囲気があります。
出典: 北欧インテリアを楽しむなら、柄や色使いにもこだわりたいところ。
壁の一部をアクセントクロスにしたり、カーテンやクッションカバーなどの雑貨で北欧テキスタイルを取り入れるのもおすすめです。白や生成り、ベージュなどを基調として、ブルー、イエロー、グリーンなどのカラフルな色使いをプラスすると、遊び心を感じる楽しい空間に仕上がります。
出典: 優しく温かみのある光の照明も、北欧インテリアには欠かせないアイテム。
ふんわりとした良質な光を届けることはもちろんですが、照明としては革新的なデザインも魅力です。
後ほどご紹介する、ルイス・ポールセン社やレ・クリント社が代表的な照明ブランド。点灯・消灯かかわらず、インテリアの主役になれる素敵な照明が揃っています。
出典: 1930年代の北欧では、実用的で温かみのある建築や家具を生み出すデザイナーが多く誕生しました。
その中でも、代表的な人物がフィンランドの建築家アルヴァ・アアルトです。写真のパイミオチェアは彼の代表作。曲線を生かした柔らかな表情が魅力的です。
彼の存在は、後に続くデザイナーたちにも多大な影響を与えました。
出典: 1950年代の北欧では、アアルトの活動を引き継いだ優れたデザイナーが生まれました。デンマークのアルネ・ヤコブセンもそのひとりです。彼は、成形合板を使ったセブンチェアやアントチェアなど優れた作品を多数生み出しました。写真は、グランプリチェア。スチールと成形合板を組み合わせたスタイリッシュなデザインと、スタッキングできる機能性が魅力です。
出典: アルネ・ヤコブセンと同じく、1950年代の北欧で活躍したデンマークのデザイナーがハンス・ウェグナーです。彼は木の温かみを生かしたザ・チェアやYチェアなど多くの名作椅子を生み出したことで知られています。写真は、17から18世紀の中国の椅子にインスピレーションを受け製作されたチャイナチェア。どっしりとした佇まいのなかに、東洋の香りを漂わせるディテールが目を惹きます。
「デザイナーズチェア」と聞けば、その上質感から一瞬近寄りがたさを感じるもの。でも、デンマークの世界的デザイナー「ハンス J. ウェグナー」の作品は、いずれもうっとりとするような美しさを持ちながらも、触れてみたい、座ってみたいと思わせる親近感を覚える作品ばかりです。今回は、優れたデザインと機能性で世界中から愛されている、ウェグナーの名作椅子を厳選してご紹介します。
出典: 北欧インテリアを語るうえで外せないのが「照明」。独創的なデザインと眩しさの少ない良質な光で、ワンランク上の空間に導きます。
北欧照明ブランドとして、まず名前が挙がるのは1874年にデンマークで設立されたルイス・ポールセン社ではないでしょうか。PH5やアーティチョークなど、美しく光の質にもこだわった名作照明を多数生み出しました。
暮らしを豊かに彩るアイテムのひとつが、「照明」。寒く長い北欧地域の冬に家の中で快適に過ごす知恵が詰まったインテリアは、魅力が溢れています。今回はそのなかでも、世界中で愛される「ルイスポールセン」の名作照明を厳選してご紹介します。
出典: デンマークの照明ブランド、レ・クリント社も、北欧照明を代表する優れた作品が多数あります。スタイリッシュなデザインと、優しく温かみのある灯りが魅力です。写真は、1971年にポール・クリスチャンセンによってデザインされた名作照明「172」。1枚のプラスチックシートを手作業で織り上げたというアーティスティックなデザインには、ハンドクラフトの精神が宿っているよう。
北欧インテリアに取り入れたい。小物のおすすめブランド
出典: 北欧インテリアをつくるとき、欠かせないのが動物や植物をモチーフにした雑貨です。
思わず顔がほころぶ可愛らしいオブジェを探すなら、スウェーデンを代表する陶芸家リサ・ラーソンの作品がおすすめです。彼女の生み出したキャラクターのなかで代表的なのがネコの「マイキー」。他にもブルドックやライオンなど、ユニークでインテリアとしても素敵なオブジェがたくさんあるので複数飾ってみては。北欧インテリアの世界観がより広がります。
出典: フィンランドを代表するテキスタイルメーカーがマリメッコ。人気のウニッコ柄やプケッティ柄など、その場をぱっと明るく華やかにしてくれるデザインが魅力です。
インテリアにプラスするなら、クッションカバーやファブリックパネルなどで小さく取り入れるのがおすすめ。アートのように、お部屋のアクセントになります。
出典: カウニステは、フィンランドの首都、ヘルシンキで誕生したライフスタイルブランド。
2008年創業以来、モダンなデザインと鮮やかなカラーリング、そしてナチュラル感のある優しい雰囲気のテキスタイルを生み出しています。若手ブランドと言ってもそのクオリティと人気は老舗に引けを取らないほど。斬新でありながら上品さをなくさないテキスタイルは、ワンランク上のインテリアを演出してくれます。
出典: 北欧インテリアに合う花器を探すなら、ホルムガードがおすすめ。熟練の職人によって丁寧につくられるガラス製品は、デンマーク王室御用達ブランドとして選ばれるほどクオリティが高いもの。さりげなく花やグリーンを生けるだけで、洗練された雰囲気が漂います。
出典: 北欧インテリアを気軽に楽しむなら、北欧ブランドの雑貨を取り入れてみてはいかがでしょうか。
フィンランドのガラス製品メーカーのイッタラは、日本国内でも人気のブランド。汎用性の高いシンプルなデザインと、手になじむ使いやすさが魅力です。グラスを中心として、器や花瓶などさまざまなガラス製品がラインナップされています。
出典: 1873年創業のフィンランドの名窯・アラビア社。
北欧スタイルの美しい絵柄、丸みのあるデザインとどっしりとした存在感で、食卓を華やかに彩ってくれます。写真のシリーズは、鮮やかなボタニカル柄が素敵なパラティッシ。何を盛り付けても絵になる北欧食器の名作です。
出典: こちらのお宅では、北欧ブランドのファブリックパネルを中心にお気に入りの雑貨を集めて飾っています。楽しい雰囲気を運んでくれる素敵なファブリックを見つけたら、フレームに入れてアートのように仕立てるのも◎
出典: 暮らしに溶けこむカレンダーもインテリアのひとつに。北欧テイストの絵柄が素敵なものなら、生活感を抑え素敵なディスプレイになりますね。こちらのお宅のように、カレンダーだけでなく、キャンドルホルダーやオブジェなどを集めて飾ると北欧らしい世界観が表現できます。
出典: カラフルで遊び心のあるインテリアも、北欧テイストならでは。リサ・ラーソンやムーミンなど、北欧で誕生したキャラクターたちは、インテリアに楽しい雰囲気を運んでくれます。収納ケースやオブジェなどで気軽に取り入れてみては。
出典: 北欧スタイルの魅力は、自然素材からもたらされるナチュラル感と可愛らしい色使いや柄の楽しさ。日々使うミトンやキッチン雑貨などにもこだわり、飾るように収納するとインテリアとしても素敵です。写真のように、雑貨はカゴに集めておくと、ナチュラル感を損なわずすっきりとしたインテリアを保てます。
北欧インテリアの魅力を再発見。住まいづくりをもっと楽しく!
出典: スタイリッシュな雰囲気のなかに、木の温もりと遊び心を感じさせる北欧インテリア。
その根底には、日々を楽しむ心が息づいています。既に多くの人たちに支持されているインテリアですが、改めてその魅力を知ることでより深く住まいづくりを楽しめるのではないでしょうか。ぜひ、心地良い空間づくりにお役立てくださいね。
おしゃれで温かい雰囲気が魅力の北欧インテリア。本記事では、お部屋を北欧風に模様替えをしたい方と考えている方や、いったい何から取り掛かっていいかわからない……というインテリア初心者の方に向けて、素敵なお部屋に近づくヒントをご紹介します。基本の配色をはじめ、家具や照明、ファブリック類やインテリア雑貨選びなど、ぜひ参考にしてみてください。
北欧家具は、使いやすさにこだわったシンプルなデザインが特徴です。
素材には、主に天然木やプライウッド(薄くスライスした木材を積み重ねて接着したもの)が使われます。
家具に使われる樹種はさまざまですが、ホワイトよりのベージュ色や茶褐色などの色合いが多く、全体的に木の温かみや自然をイメージさせる優しい雰囲気があります。