すっきりとしてお洒落なインテリアのカラーコーディネートの仕方を学んでいきましょう。
センス溢れるインテリアコーディネートを楽しむために
1. お部屋のテーマ・イメージを決める
インテリアのカラーコーディネートを楽しむには、まず、どんなお部屋にしたいのかイメージすることがとても大切です。温かみのある「北欧ナチュラル」、色数を抑えた「シンプルモダン」、落ち着きのある「インダストリアル」。どのようなお部屋が理想的ですか?
2. ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを決める
作り上げたいお部屋のイメージが分かったら、次に大切になるのが、ベースカラーとアソートカラー、そしてアクセントカラーです。
アクセントカラーはお部屋全体のイメージカラーとは異なる、引き締め効果のある色味のことです。小さな家具やインテリア雑貨、お花やグリーンなどでもアクセントをつけることができます。
【目指すお部屋別】色あわせレッスン
なりたいお部屋のイメージを見つけたら、どんな色をベースに、アソートカラー、アクセントカラーをプラスしていくのか考えてみましょう。7 : 2.5 : 0.5の法則を使いながら、緩やかにカラーを決めていきます。
イメージ別におすすめのカラーをコーディネート例と合わせてご紹介していきます。
ベース、アソート、アクセントの割合を、
7:2.5:0.5 の割合にすると、
お部屋の印象をバランス良く見えるのです。
北欧ナチュラル
ベースカラー:白がおすすめ。パステルカラーも◎
アソートカラー:ナチュラルブラウン、グリーン
床の面積はラグなどを敷きこむことで、目にはいる色の量を調整することができます。季節に合わせて、ラグのカラーもチェンジしていくと楽しいですね。
たっぷりと差し込むお日様の日差しを穏やかに受け止めてくれます。大きく窓を取ることの多いリビングにぴったりですね。
アクセントカラー:ブルーやイエロー、柄など。黒で少しシックにも
おうちで長い時間を過ごすことが当たり前の北欧では、いかに居心地の良いお部屋を作るかが重要とされています。上質な家具やインテリア小物を少しずつ集めて、作り上げていくものです。時間をかけて作ることができるので、カラーチョイスもじっくり考えることができそうです。
ブルーは爽やかな印象を作り出すのが得意なアクセントカラーです。落ち着きもプラスしています。
淡い色味のブルーで、モビールのアクセント。モビールは大きな空間を彩ることができる便利なインテリアアイテムです。いくつか違う色味のものを持っていると、簡単にイメージチェンジすることができます。
しましまの花瓶をふたつ並べて、ダブルアクセントにしています。クマのお人形のブルーのしましまマフラーが上手にリンクしています。
お花はアクセントカラーとして取り入れやすいアイテムのひとつです。色合いのはっきりしたお花なら一輪でも効果があります。
同じ種類のお花をたっぷり飾るのも素敵。色のインパクトが大きくなります。
枕のひとつだけをアクセントカラーとして使うのはお洒落上級者の技です。上質な質感ものを用意するのがポイントです。
秋冬にはひざ掛けにもなるブランケットをアクセントカラーにチョイスして。実用を兼ねたインテリアになります。
同系色でまとめた小さなブーケも中心になる色味にはっきりとしたカラーを持ってくると、こんな風にキュートなアクセントになります。
かたちの美しい野田琺瑯のケトル。琺瑯の質感がしっとりとしているので、キッチンに置いても浮いてしまうことなく、アクセントとしてしっくりきます。
グリーンは挿し色として万能のカラーです。ナチュラルテイスト、シンプルモダンテイスト、インダストリアルテイストとどのようなインテリアにもマッチしてくれます。
丸いグリーンがゆらゆらと揺らいで、優しいアクセントに。空間を上手に活かしています。
グリーンは小さくリフレインすることができるアクセントカラーです。種類や大きさを変えて、いくつかグリーンを配置してあげるとアクセントのつながりが生まれます。
ぱきっとした黒はアクセントにすると、お部屋全体が引き締まります。緩い雰囲気の中にひとつでも黒を持ってくると、まとまりが生まれるので、お気に入りの黒アイテムをひとつ持っていると重宝します。
ゆらゆらと揺らめく黒のモビールは、可愛らしさと大人っぽさの両方をアレンジできる秀逸なアイテム。黒なら季節を問わずに使うことができます。
シンプルモダン
ベースカラー:白 ~ グレー
使う色数をぐっと抑えたシンプルモダンなインテリアは、潔い心地よさを感じさせてくれます。ベースになるのは、白や黒、グレーといった無彩色であることが多く、お部屋を広く見せる効果もあります。
暗くなりがちな寝室のベースカラーにもホワイトを使うと、眠りにつくまでのひとときをリラックスして過ごせるお部屋になりますね。
暗くなりがちな寝室のベースカラーにもホワイトを使うと、眠りにつくまでのひとときをリラックスして過ごせるお部屋になりますね。
いくつもの白を重ねて、明るいイメージの空間が出来上がりました。ふわふわのラグをクッション代わりにスツールに敷いて、温もりもプラスしています。
アソートカラー:グレー ~ 黒
無彩色のシンプルモダンスタイルでは、アソートカラーを取り入れやすく、使う色味によって多彩な雰囲気を作り上げることができます。
白と黒の中間色であるグレーは、明度が高くなるほど軽やかな印象に。グレーはグラデーションの幅が非常に広く、どんなグレーをチョイスしても、すっきりとしたまとまりが生まれます。
棚とチェストを黒に。小物もグレーから黒をチョイスして、全体的な統一感が生まれました。
白と黒、グレーをメインに構成しているのに、不思議と温もりを感じるスタイリングです。デザイン性の高い家具をチョイスすることで完成度の高いお部屋が出来上がります。
ざらりとした質感がお洒落な雰囲気のダークグレーのソファをひとつ入れると、お部屋がぐっと引き締まります。
アクセントカラー:ダークブラウン、グリーン
異なる質感のグレーを、シンプルモダンなインテリアのアクセントに。白や黒といったはっきりとした色味をいれずにまとめると、緊張感の少ないお部屋にできますね。そんなお部屋には植物のグリーンが良く似合います。
テーブルの上に置かれたグラスには、たっぷりとグリーンの葉をアレンジして。短めにカットすることで、広い空間を演出しています。
丸いテーブルとスツールは微妙に色を違えて、深みをプラス。厚みのあるテーブルが上品な雰囲気を演出しています。
インダストリアル
ベースカラー:グレー(コンクリート)、白
インダストリアルインテリアとは、工業的でどちらかといったら無機質な雰囲気を持つインテリアのことです。利便性に富み、シャープな見た目の美しさを感じさせてくれるものです。
打ちっぱなしのコンクリートの壁などもインダストリアルな雰囲気を醸し出してくれるもの。シンプルな黒のフレームがよく似合いますね。
アソート&アクセント(デザイン・素材):直線的、木、黒、鉄やレンガやレザーなど
がっしりとしたラインがとても美しいダイニングテーブルセットやシルバーに輝く冷蔵庫がスタイリッシュです。インダストリアルインテリアは、カラーというよりもこうした直線的なラインの美しさや素材感を生かしたコーディネートがポイントです。
ユニークなライトがとてもキュートです。直線と曲線が織りなす大人っぽい雰囲気がとても素敵ですね。
インダストリアルに憧れるけれど、かっこよすぎはちょっと…という場合は、こんなライトブラウンを取り入れてあげると柔らかさがプラスされます。格子模様になった床は単調ではないリズムを感じます。濃淡があるので、汚れも目立ちにくく、メンテナンスもラクチンですね。
【本格的に学びたい方へ】資格をとれば仕事に繋げることも可能
資格を取得すれば、インテリアブランドのショールームでの接客や、店舗のインテリアコーディネートなど、仕事で役立たせることもできます。
ご興味のある方は併せて検討してみてはいかがでしょう。
おすすめの通信教育講座
インテリアコーディネーター
カラーコーディネート(パーソナルカラリスト検定2・3級合格も目指せます)
最後に:お部屋を、カラーコーディネートして楽しみましょう
のんびりと心からリラックスできるお部屋を作るには、やはりカラーコーディネートはとても大切な要素です。
センスのいいお部屋はカラーコーディネートがうまいお部屋ということができます。好きなものだけを集めても、ちぐはぐな印象になってしまっては元も子もありません。