今回お話しを伺ったのは、京都府の一軒家で夫と娘さん・息子さん、そして愛猫のきなこ、四人と一匹で暮らす羽戸正美さん。羽戸さんが運営するWEBショップ「hushykke(ハシュケ)」には、北欧を中心とした日用品やインテリア雑貨、小物など、心地よいライフスタイルに寄り添うアイテムが揃います。2010年にオープンしてから約14年。世代を超えて愛されるデザインや実用性を兼ね備えた美しい道具など、“購入のその先に笑顔やストーリーが生まれるもの”を軸に、お店を立ち上げた当初から変わらない基準でアイテムをセレクトしています。
羽戸さんが大切にしているのは、「まず、自分たち自身が暮らしを楽しむ」ということ。実際に道具や日用品を自宅で使ってみたり、飾ってみたり。そこでの気づきや楽しみをシェアすることで、お客さんたちにも暮らしをより楽しんでもらえると考えているそうです。
「hushykke」という名前には、デンマーク語の「hus=家」、「hygge=心地いい」、「lykke=幸せ」という意味が組み合わさっています。羽戸さんの、心地いい幸せな暮らしとご自宅を少し覗かせていただきました。
羽戸さんが大切にしているのは、「まず、自分たち自身が暮らしを楽しむ」ということ。実際に道具や日用品を自宅で使ってみたり、飾ってみたり。そこでの気づきや楽しみをシェアすることで、お客さんたちにも暮らしをより楽しんでもらえると考えているそうです。
「hushykke」という名前には、デンマーク語の「hus=家」、「hygge=心地いい」、「lykke=幸せ」という意味が組み合わさっています。羽戸さんの、心地いい幸せな暮らしとご自宅を少し覗かせていただきました。
〈玄関〉幸せのオブジェで来客や家族をお出迎え
広々とした玄関に入ってすぐ出迎えてくれたのは、可愛らしいアヒルの親子のオブジェ。お客さんが来たり、家族が帰ってきたりする玄関には、“幸福”の象徴である鳥のオブジェを飾っているそう。それ以外にも、羽戸さんの家には鳥をモチーフにしたインテリアがちらほら。なんだか幸せが向こうから舞い込んできそうですね。
北欧デンマークブランド「ARCHITECTMADE(アーキテクトメイド)」の鳥のオブジェ。アヒルの親子も同じブランドのもの
愛猫のきなこも、階段からひょこっとお出迎えしてくれました。
〈リビング〉家族がくつろげる空間は、北欧テキスタイルで彩る
玄関を抜けると、開放感のある吹き抜けのリビングにたどり着きます。家の中でも過ごす時間が長いこの場所は、帰ってきたときにほっとできるような、家族みんなが心地いいと思える空間かどうかを大切にしているそう。北欧家具を配置したり、自然素材で作られたインテリアを飾ったり。カチッと決まりきった完璧なインテリアは求めず、適度にゆるさや余白がある空間が羽戸さんにはちょうどいいのだとか。お部屋を整えながら、ちょっとずつ足りないものや欲しいものを補い、その時々で心地いい空間をつくる。それが、暮らしを楽しむということかもしれません。
お部屋のファブリック変えも、その一つ。季節に合わせてクッションカバーやブランケットの素材・柄を変えるだけで簡単に模様替えができるのでおすすめなんだとか。「marimekko(マリメッコ)」や「KLIPPAN(クリッパン)」のファブリックを取り入れると、一気にお部屋が北欧テイストに。
お部屋のファブリック変えも、その一つ。季節に合わせてクッションカバーやブランケットの素材・柄を変えるだけで簡単に模様替えができるのでおすすめなんだとか。「marimekko(マリメッコ)」や「KLIPPAN(クリッパン)」のファブリックを取り入れると、一気にお部屋が北欧テイストに。
調湿性や吸汗性が高いシュニールコットンを贅沢に使ったクッションカバーとオーガニックコットンのシュニール糸で織られたブランケットは、寒暖差のある春先や冷房を使う夏にぴったり。スウェーデンの老舗テキスタイルメーカー「KLIPPAN」と、皆川明氏率いる人気ブランド「minä perhonen」のコラボレーションアイテム
「marimekko」はあえて定番の「Unikko(ウニッコ)」柄ではなく、煉瓦を表現した 「Tiiliskivi(ティーリスキヴィ)」柄を。お部屋が大人っぽく洗練された雰囲気に
「寂しく殺風景になりがちな天井や壁には、風に揺られてくるくると回るモビールや、植物や果物の絵を挟んだフレームなどを飾っています。つい視線が下に向きがちな毎日なので、顔を上げたときにナチュラルなアイテムが目に入ると癒されます」(羽戸さん)
リビングの一角には北欧ヴィンテージの飾り棚が。これまで集めてきた雑貨やお気に入りのものを飾るコーナーで、かつてショップで取り扱っていた歴代のアイテムたちも並べられている。同じ素材や相性のいい色同士のものを集め、雑多になりすぎないようにバランスを調整しながら配置。ふとしたときに、可愛らしい動物のオブジェやナチュラルなアイテムがちらっと目に入ると、やさしい気持ちで日々を過ごせそうです。
“美術工芸のパイオニア”としての地位を確立させたカイ・ボイスンが手がける、おサルさんの木製フィギュア。愛嬌たっぷりの表情と天然木のやさしい温もりに癒される
〈ダイニング〉気持ちを上向きにする、華やかな食器たち
リビングに飾るアイテムは、家族と相談しながら決めることが多い羽戸さん。一方キッチンで使うものや小物は自由に好きなものを取り入れているそう。例えば、毎日使うマグカップ。その日の気分に合わせて選んでいるそうですが、ちょっと疲れたな…というときは明るく前向きな気分にさせえてくれる「marimekko」を選ぶことが多いのだとか。
「『marimekko』のような華やかな食器は、シリーズや同系色の食器でコーディネートするか、単品使いで楽しむことが多いです。今日の気分は、爽やかな雰囲気のブルーコーデ。日本限定カラーのライトブルーは、春から夏にかけての季節にぴったりですよ」(羽戸さん)
『marimekko』の食器には、華やかなものだけでなく落ち着いた色使いのものも。豆をモチーフにした“始まり”という意味を持つ「Alku(アルク)」柄のプレートは、ヴィンテージのような雰囲気。木のカッティンボードやグラスとよくなじみ、落ち着いた食卓に。少し深さがあるので、カレーライスやシチューなど、ふだんの食事に使えるそう。
〈寝室〉枕元に、一日の疲れを癒すご褒美を
一日の疲れを癒す寝室には、リラックスして眠りにつけるアイテムを。
「一日頑張った自分へのご褒美に、『KLINTA』のマッサージキャンドルで疲れをねぎらっています。アロマキャンドルとして楽しめるだけではなく、キャンドルの溶けたロウがマッサージオイルになる特別なスキンケアキャンドル。温かいオイルでマッサージすることで、しっとりと肌をやわらげ、心地いい香りが気分をリフレッシュさせてくれます」(羽戸さん)
リビングでも使っていた「KLIPPAN」のブランケットは、布団の上から掛けてベッドカバーや毛布がわりにもなります。素肌に触れるとやわらかく上品な肌触りで、心地いい眠りへと誘ってくれそうです。
「一日頑張った自分へのご褒美に、『KLINTA』のマッサージキャンドルで疲れをねぎらっています。アロマキャンドルとして楽しめるだけではなく、キャンドルの溶けたロウがマッサージオイルになる特別なスキンケアキャンドル。温かいオイルでマッサージすることで、しっとりと肌をやわらげ、心地いい香りが気分をリフレッシュさせてくれます」(羽戸さん)
リビングでも使っていた「KLIPPAN」のブランケットは、布団の上から掛けてベッドカバーや毛布がわりにもなります。素肌に触れるとやわらかく上品な肌触りで、心地いい眠りへと誘ってくれそうです。
アロマキャンドルとキャンドルウォーマーランプのセットは「hushykke」限定
インテリアを飾る、その先の暮らし
ふと眺めて癒される動物のオブジェや植物、心が落ち着くテキスタイルや自然素材のインテリア……。ゆったりとして穏やかな時間が流れる羽戸さんのご自宅は、まさに“心地いい幸せな暮らし”を体現しているような場所でした。取材中もリビングでおなかを見せてくつろぐ愛猫のきなこが、一番それを感じている気がします。猫が心地いい家は、きっと家族みんなも心地いいはずですよね。
今回羽戸さんのご自宅におじゃまして、インテリアを飾ったりお部屋をコーディネートしたりすることは、暮らしを楽しみながら、自分自身や家族を大切にすることなんだと改めて気づきました。羽戸さんのように最初から完璧を目指さず、少しずつ自分のお部屋にぴったりなインテリアやその時々で心惹かれるアイテムを取り入れながら、お部屋づくり、そして暮らしを楽しんでみてください。
Photo/Ai Tomatsu
≫ 前編はこちらから!
「hushykke(ハシュケ)」店主の羽戸正美さんと、愛猫のきなこ