かさばる秋冬物が増える前に。『クローゼットミニマル化』のすすめ

衣がえはクローゼットを見直すのにとてもいい機会です。春夏の洋服と秋冬の洋服、一度に、どちらも確認することができます。新しく購入する洋服を検討するためにも、手持ちが何なのかを確認するのはとても大切なことですよね。

ショップでもお洒落な秋冬ものが並ぶようになり、ついつい手に取って買いたくなってしまいます。でも、やみくもに買うのはNG。すでに持っている色やかたちに似ているものばかり買ってしまったり、必要なものとは違うアイテムにばかり目がいってしまったり。本当に必要なものを購入していきたいものです。

なにをどれくらい持っているのか、きちんと把握できるように、クローゼットは余白を感じられる程度の収納を心がけるのが大切です。

この記事では、すっきりと秋冬を迎えるための「手持ちの洋服の見直し」と「収納のコツ」についてご紹介していきます。

着終わった春夏の洋服とこれから着る秋冬の洋服。今後もその洋服が必要なのかどうかを、衣がえを進めながら考えていきましょう。

クローゼットがパンパンになっている人でも、実際に着ている洋服は案外少ないものです。結局、いつも同じ洋服を着て、着ない服はクローゼットの奥にしまいこまれたまま、次の衣がえということも多いんですよね。

洋服を処分するときは、まず、自分で明確に基準を決めておくとスムーズに作業が進みます。穴があいていたり、擦れていたり、痛みが激しいものは処分しましょう。色が褪せていたり、洗濯しても落ちない汚れがついているものなど、もう「着たい」という気持ちになれないものも処分の対象です。

品物自体はあまり傷んでいないけれど、もう着ることがないという洋服は、リサイクルショップへ持ち込んだり、フリマアプリを活用して、次に着る人へと繋ぐことができると、気持ちよく手放すことができます。

ユニクロやGU、無印良品の洋服は回収して、リサイクルしてくれるシステムがあります。着られる服はリユースへ、着られない服も工業用繊維やバイオエタノールなどにリサイクルされます。こうしたシステムを利用するのも賢いですね。

使いやすいクローゼットは人によって違います。その人の身長や好みのアイテムによっても収納方法は変わってきます。きれいに見えるだけではなく、使いやすいクローゼットを目指して試行錯誤するのが重要です。

クローゼットの中に入れるボックスや収納アイテムはカラーを揃えるとすっきり見えます。限られた空間を最大限に活用するためには、寸法をきっちり測って、シンデレラフィットさせていくのがポイントです。

クローゼット上部には取っ手つきのボックスなどを入れると取り出しやすくなります。あまり使わないものを入れることが多いので、蓋付きのものを選ぶと安心です。蓋のないボックスには、風呂敷などの布ものを一枚かけて、埃よけにしておくといいですね。

クローゼット下部は引き出しやカラーボックスなどを入れることが多いですよね。ハンガーにかけるものの丈に合わせてボックスの大きさを考えましょう。あえて隙間をあけてボックスを設置し、長めの丈のものをかけるエリアとして使うのも◎。

ハンガーにかけた洋服はバーにかかるからといって、ぎゅうぎゅうに詰め込むと取り出しにくく、シワになりやすくなります。風が通るくらいの余裕を残せるよう、収納アイテムを厳選していきましょう。

厚みのあるハンガーを選ぶと収納量が減ってしまうので注意が必要です。できるだけコンパクトで、服に負担を与えないハンガーを選ぶといいですね。

ハンガーにかけるよりもすべてを引き出しに収納する方が収納力はあがります。どこに何を入れるか、自分の身長と使用頻度を考えて、じっくり考えていくといいですね。同じモジュールの引き出しを使えば、引き出しごと入れ替えるのが簡単というメリットもあります。

インテリアブログなどでもよく見かけるマワハンガー。スタイリッシュでミニマルなデザインが人気のドイツブランドのハンガーです。種類やサイズも豊富で、それぞれの衣類にあったものをチョイスすることができます。

非常にスリムでコンパクトなので、収納力も抜群！たくさんの洋服をすっきりとかけることができます。まるでショップのようなスマートで素敵なクローゼットが実現します。

吊り下げボックスを使うと、もっとも出し入れしやすいエリアをハンガーと畳みの両方で使うことができるようになります。

余裕があるからといって、吊り下げボックスにぎゅうぎゅうに洋服を詰めてしまうと、見栄えも悪く、取り出しにくくなってしまいます。畳んだ洋服はゆったり収納を心がけましょう。

スリムタイプの吊り下げ収納には、洋服を巻いて立てて収納するのもおすすめ。中で倒れてしまわないように、小さめのボックスなどを活用するといいですね。

スーツやお出かけ用のよそゆきワンピースなどきちんと保管したいものには、衣装カバーをかけてあげると完璧。埃よけにもなりますし、擦れたり、日焼けしたりするのを避けられます。

カラフルなものが多い100円ショップでも探せば、こんなにシンプルな衣装カバーもあるんです。同じものをいくつも揃えたいときには、100均はやはり私たちの味方です。

衣装カバーを選ぶときは、無地のシンプルなものをチョイスするようにしましょう。こちらはIKEAの衣装カバー。並べたときにもすっきり見えます。

無印良品の不織布仕切りケースは、サイズも豊富でいろいろな引き出しに合わせることができます。同じアイテムは同じ畳み方をして揃えると、探しやすいですね。

100円ショップにもインナーボックスに使えるボックスがたくさんあります。引き出しの寸法を測り、きっちりと合うものをチョイスしてみましょう。

理想はひとつの仕切りにひとつのアイテムです。下着やタイツなども衣がえに合わせて、傷んだものは処分しておきましょう。少ない数を丁寧に着ていくのが、クローゼットのミニマル化につながります。

見やすく、分かりやすく、管理しやすいクローゼットは、詰め込みすぎないクローゼットです。衣がえを利用して、洋服を断捨離しつつ、クローゼットのミニマル化を進めていきましょう♪