出典: 北海道や東北は雪国のため、手仕事の技術も根強く残っている地域です。普段目にしている技術も実は北海道や東北で作られていたり、その土地に残る技術が使われていたりするものです。また、北海道や東北ならではの木々や植物を使って作られる道具なども多く、日本人として知識を持っておきたいですね。
出典: 一つ目にご紹介するのは高橋工芸さんによって生み出される、「シナの木」を使った木の器です。「シナの木」は北海道の山で多く見ることができ、菩提樹という別名も持っています。アイスクリームのヘラなどにも使われる材木です。木肌が大変美しく、花からは香り高い蜂蜜も取れます。
出典: 高橋工芸さんの「Cara ディッシュ」は、シナノキをろくろで薄く削り出した作られているため、表面はとても滑らかで大変軽い木の器です。どんなジャンルの器もおしゃれにセンス良くまとまる器と評判です。
出典: 北海道の旭川が家具の名産ということをご存知でしょうか。北海道はどこも豊かな森林に囲まれた土地のため、旭川地域では木材を使った家具や木製品づくりが大変盛んなのです。
「国際家具デザインフェア旭川」というイベントなども開かれており、平成19年には「旭川・家具づくりびと憲章」が制定されています。
出典: 株式会社匠工芸は旭川の家具メーカーです。まさに「匠」の職人が生み出すデザイン性の高いテーブルやイスは、様々な場所で存在感を発揮しています。
MUSHROOM stool(マッシュルームスツール)も職人自慢の1つで、すらりとした脚と可愛らしい色合いがポップなスツールです。
縄文時代から続く「あけび蔓細工」の丈夫なかごバッグ
出典: 「あけび蔓細工」は、あけびの蔓を手で編んで作られる雪深い青森ならではの工芸品です。この技術は縄文時代より伝えられており、現代でもすべて手作業で行われています。
そのため出来上がりには違いが出ますが、それも味と楽しまれています。膨大な時間をかける分、かなり丈夫で何十年と使える商品へと変身します。
出典: 「あけび蔓細工」の中でも妻胴張ホラ編みの技術を使って作られたあけびのかごバッグは、青森県弘前市にある宮本工芸にて作られています。
底が平らになっているのでバッグ自体自立するため収納のしやすさも◎お弁当や500mlペットボトルを入れても余裕の大きさです。使い込むと更に味が出る伝統技術です。
青森の伝統工芸「津軽びいどろ」の製法で作られた醤油差し
出典: 「津軽びいどろ」は、青森の津軽にて1949年に創業した北洋硝子が生み出した伝統的な技術です。元々は無色透明のガラスを吹いていた職人が、ふと思いついて七里長浜の砂を混ぜたところ、美しい緑色に変化したことから始まったとされています。以来、四季を彩る色合いの津軽びいどろが次々と生み出されています。
出典: 津軽びいどろは、1500度の坩堝の中に吹き竿で巻き取りながら形づくられていきます。そんな伝統的技法で作られるのが「THE/醤油差し」です。
全て硝子で出来ている醤油差しは、倒れにくく持ちやすい形で作られています。また、液だれなしでストレスなく使うことができます。木箱入りなのでギフトにもおすすめですよ。
出典: 「南部鉄瓶」は岩手に平安時代より伝わる伝統工芸品です。これはお湯を沸かす、現代でいうとやかんのような役割をするものです。塩素除去効果に優れていると言われており、沸かしたお湯は圧倒的に臭みなどがなくなります。また、南部鉄瓶で沸かしたお湯からは鉄分が摂れるため、貧血などの症状になりやすい女性にも嬉しい品です。
出典: ロジ・アソシエイツは、南部鉄器の技術に魅せられた職人によって立ち上げられた南部鉄器メーカーです。
伝統はそのままに、現代的なデザインを合わせたセンスのよい商品が生み出されていると評判です。モダンなデザインと伝統を合わせた南部鉄器は、海外でも話題となっています。
伝統竹工芸の「網代編み」で作られた味わいある弁当かご
出典: 「網代編み」は「あじろあみ」と読む伝統的な編み物技術です。木や草などを交互に餡で行くことで模様が浮かび上がる編み方で、使う素材によっても模様に変化が現れる技術です。
強くしなやかという特徴を持つ岩手県・鳥越地区の鈴竹を使って作られる「網代編み」。竹を編める状態まで丁寧に削ってから編んでいく、かなり手がかかる技術で作られています。
出典: 網代編みの弁当かごは、蓋つきの可愛らしい形で、和食はもちろんサンドイッチなど洋食にもよく合います。岩手県の鈴竹の特徴が生かされたしなやか、かつ丈夫なかごなので、お弁当入れ以外にも小物入れなど様々な用途で使うことができます。
出典: 宮城県・鳴子温泉に伝わる「鳴子こけし」は、面長で瓜実顔(うりざねがお)という特徴があります。また、首を回すと心地よい音がします。
江戸時代の後期から歴史は始まり、子どもの成長を願う「縁起物」として親しまれています。頭部の水引手と胴の菊模様がお祝いごとの象徴とされています。
出典: 桜井こけし店が作る「ミニ鳴子こけし」は、赤ちゃんが籠に入ったこけしで、これは東北の農家が農作業中に藁などで編んだかごに赤ちゃんを寝かせている姿が表現されています。
デスクにそっと置いておけるサイズ感の「ミニ鳴子こけし」にも鳴子こけしに伝統が詰まっています。全ての工程が手作業の、職人技を感じる縁起物です。
出典: 宮城篠竹細工は、1720年頃に京都の職人から藩士に手仕事として伝えられたのがはじまりとされています。宮城・岩出山の代表的な伝統工芸とされ、1948年には竹細工の指導所が出来ています。
出典: 規則的な六角形の目が特徴の竹かごは、しなやかで大変柔らかく使いやすいです。元々は小豆を洗うために使われていた道具ですが、お菓子や小物などを入れるにも適していますよ。
篠竹細工特有の耐久性はもちろん、弾力性や水切れにも優れており、現代でも愛用している方の多い暮らしの道具です。
出典: 「大館曲げわっぱ」は、秋田県に江戸時代から伝わる技術で、秋田県に生えている秋田杉を使って作られる曲げわっぱです。秋田杉を薄くしたものを曲げ、円筒形にしたものをいい、主にお弁当箱やおひつとして使われています。昭和55年には世紀に伝統工芸品として指定されています。
出典: りょうび庵は、秋田の伝統に近代的なデザインをプラスすることで、現代の食卓でも馴染みの良い製品を作るメーカーです。「大館まげわっぱ」にはウレタン塗装がされており、唐揚げなど揚物も問題なく詰めることができ、中性洗剤も使えるためお手入れが簡単です。「大館曲げわっぱ」の伝統は守りつつ、より使いやすく改良された一品です。
出典: 「樺細工」は、桜の樹皮を使った伝統的な木工工芸品です。秋田県北部の阿仁地方から、角館に広まったとされ、秋田の職人の手により現代までその手法は伝えられています。
出典: 「角館 伝四郎」は1851年より樺細工を作り続けている老舗のお店です。現代の生活空間にも馴染むような、世代を超えて使える商品を生み出しています。
「輪筒3色さくら茶筒」は内筒に輪切りにした外筒をかぶせることで輪筒にした茶筒です。そのデザイン性の高さからグッドデザイン賞も受賞しています。
出典: 「つる細工」は、福島県の南会津郡只見町に伝わる工芸品です。アケビ・ブドウ・マタタビなど自然に育った「つる」を使い編みこむことで生活用品を作り出す技術は、親から子へと伝わり、実用品をはじめデザイン性の高いインテリアとしても使われています。
出典: 手仕事で作られる国産籐製品を取り扱う「ツルヤ商店」から販売されている「籐源郷」は、籐の特性を生かした日常の道具の籐製品です。
落ち着いた色合いにどこか懐かしさを感じるデザインのバスケットは、現代のフローリングなどにも馴染むナチュラルな商品です。小物入れや洋服入れなど幅広い使い方ができます。つる細工の技術で作られたバスケットは丈夫で軽く、長く愛用することができますよ。
「山形鋳物」の伝統美が詰まったワンランク上の箸置き
出典: 現代にも伝わる伝統工芸品、「山形鋳物(やまがたいもの)」。その始まりは平安時代の中頃とも言われ、鉱物に適した素材が馬見ヶ崎川の砂やその周辺に集まりやすいという理由から盛んになったと伝えられています。主に茶の湯釜や鉄瓶などの日常で使う道具から、自動車部品や工作機械部品などにも使用される技術です。
出典: 「鋳心ノ工房」は鋳物の伝統美を生かしつつ、ユニバーサルなデザインが現代にも人気を博しているブランドです。
「鋳心ノ工房」が生み出す箸置きは、鋳物の重厚感とシンプルかつ近代的なデザインが大変おしゃれで、テーブルウェアとして食卓をワンランク上に見せることができます。記念日やお祝い事の贈り物にもぴったりですよ。
出典: 歴史や伝統的な風景が今も色濃く残る会津若松に、400年以上も続く「会津塗り」の技術。その歴史の始まりは、名君蒲生氏郷公の時代と言われています。会津地方の代表的な伝統技術として、経済産業大臣指定の伝統的工芸品にも選ばれています。
出典: 福島県の教育応援企業に認定されている企業でもある三義漆器店は、伝統の「会津塗り漆器」づくりを生かしながら、現代に寄り添う器などを作り続けており、グッドデザイン賞も獲得しています。
持ちやすい形と「会津塗」の美しさが引き立つシンプルな六角箸は、さりげない贈り物にも最適な商品です。
出典: 「起き上がり小法師(おきあがりこぼし、おきあがりこぼうし)」は福島県会津地方に400年前から伝わる縁起物です。会津では毎年1月10日に行われる「十日市」にて家族の人数+1個の起き上がり小法師を購入し、神棚に飾るという習慣があります。
起姫(おきひめ)とも呼ばれ、「赤べこ」と同じく郷土玩具として親しまれています。倒しても何度でも起き上がることから、「無病息災」や「家内安全」の縁起物とされています。
出典: 江戸時代からの技術を受け継ぎ、会津に伝わる玩具を作り続ける「野沢民芸」ですが、現代の子供たちにも喜ばれるようにと、動物型やキャラクターなどをデザインした「起き上がり小法師」も多数製造されています。
「起き上がり小法師」の形にぴったりのバーバパパのデザインは、カラフルで彩りもよく、現代の部屋にもマッチする人気商品です。、縁起物として、インテリアの仲間に加えてみてくださいね。
出典: 伝統技術は古くから伝わるもので、便利な機械などを使わず全て手作業で仕上げるものも少なくありません。手間がかかる分量産はできないですが、丈夫で長く使える商品が多いため、改めて見直されています。想いを込めて作られた手仕事による暮らしの道具、その技術にぜひ注目してみてくださいね。
一つ目にご紹介するのは高橋工芸さんによって生み出される、「シナの木」を使った木の器です。「シナの木」は北海道の山で多く見ることができ、菩提樹という別名も持っています。アイスクリームのヘラなどにも使われる材木です。木肌が大変美しく、花からは香り高い蜂蜜も取れます。