家庭の汁椀というと、木でできた焦げ茶色のものが多いですが、実はブナやケヤキでできたやさしい色のものや、お吸い物にぴったりな漆のお椀など、様々な種類のものがあるんです。今回は、素材はもちろん、そのシルエットも美しい三種類のお椀をご紹介。これを機に、食卓のお椀を新調してみませんか?
やさしい色となだらかな曲線が美しい、MATEVARIの椀
木の質感を最大限に生かした塗装で、木の風合いと個性を堪能できる「我戸幹男商店」の椀「MATEVARI(マテバリ)」。そのやさしい色となだらかなシルエットで、食卓をナチュラルに彩ってくれます。
"ろくろ挽き"という、山中漆器の木地師にしか成し得ない技術によってつくられており、天然木を使用しているため、ふたつとない木目と自然特有の美しさを堪能できます。
デザイン性と実用性を兼ね揃えたカタチ
お料理を包み込んでくれるかのように内側にカーブしたフチの部分は、飲みやすさを考えてデザインされたもの。
こぼれにくいので、お茶漬けや卵かけご飯にもぴったりです。
高台につながる部分には角がなく、指に心地良くフィット。手に持つと、木のぬくもりと重みがしっかりと感じられます。
やさしい色のお椀で毎日の暮らしをより豊かなものに・・・
木の種類は、ナチュラルな欅(ケヤキ)と、洗礼された印象の橅(ブナ)の2種類。家族で同じものを使って統一感を出しても良いし、違う種類のものを使っても、やさしいコントラストで食卓が明るい印象になります。
古くから伝わる伝統技術によって、使う人のことを良く考えてつくられた美しい椀は、毎日の暮らしをより豊かなものにしてくれますよ。
上品な艶と深みのある色が魅力。どんな食卓にも馴染むAEKAの椀
上品な艶と、深みのある色が大人っぽい印象の「AEKA(あえか)」。「MATEVARI」と同じくなだらかなシルエットで、美術品のような佇まいです。
この透明感のある光沢は、漆を塗っては拭き取るという作業を繰り返して仕上げる"拭漆(ふきうるし)"という手法技術によって生まれたもの。とても手間のかかった、上質な椀です。
料理を盛り付けても、手に負担がかからない丁度良い重さになるようつくられており、手に持ってみると、その軽さと薄さに驚きますよ。
「MATEVARI」と同じく、内側に丸まったフチの部分。盛り付けたお料理を大切に包み込んでくれているかのようです。
自分にぴったりの大きさを選んで
二種類の大きさから選べる「AEKA」の椀。こちらの「飯椀」は、一般的な汁椀と同じくらいの大きさです。
こちらは「汁椀」。一般的な汁椀よりも大きめなので、しっかり食べたい方におすすめです。具沢山になりがちなお茶漬けやお雑煮を食べるときにも良いですね。
シックで深みのある色は、どんな食卓にもしっくりと馴染んでくれますよ。
椿のように上品に食卓を彩る漆の椀「TSUBAKI」
「TIME & STYLE」の漆椀「TSUBAKI」は、とても上品な雰囲気。手にしてみると驚くほどなめらかで軽く、やわらかな口当たりです。
形は丸椀・平椀・端反椀の三種類
丸椀は三つの中で一番小さく、女性の手にもすっぽりと収まる大きさ。
平椀は口径が広く、浅めのつくり。大きな具を入れるお雑煮やつみれ汁などが似合う椀です。
端反椀は口径も高さも中間サイズで、端の部分が少しだけ反り返った加工が美しく、品があります。
経年変化を楽しんで
天然漆を使用しているので、使い続けると経年変化で艶が増し、手放せないものに。また、しっかりした木地に丁寧な下地が施された漆器なので、傷や変色、剥げや欠けが発生しても修復可能です。
その外見からは想像がつかない程、多くの工程を踏みつくられた美しい椀は、いつものお味噌汁やお吸い物をより美味しそうに見せてくれますよ。
日本人の食卓に欠かせないお味噌汁。飲むとなんだかホッとしますよね。みなさんはそんなお味噌汁を飲むお椀、どんなものを使っていますか?