「読書が続かない」理由を知れば、本と仲良くなる方法が見える!
そうだとすれば、とてももったいない!
読書の方法や手に取る本にたった一つの正解があるわけではない以上、少し方法や選択肢を変えるだけで「あなたが楽しい読書」にグンと近づくことができるはず。
あなたにぴったりの読書術を、一緒に見つけていきましょう*
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
― あなたに合った読書術を見つける《自己診断》をしてみよう ―
ここからは、Typeごとに「おすすめの読書術」をご提案します。
▶【Type1】のあなたへ
飽きやすく、 集中が途切れやすくなっていませんか︖
みを抱えているのではないでしょうか。
だからといって「=飽きっぽい、読書に不向き」と自分にレッテルを張っているのだとしたら大間違い!
✔「真面目に読もう」「しっかり理解しよう」と思い頑張る「完璧主義」さん
✔「あるべき姿(=読むべき本)」のイメージに捉われて「本当に自分が興味を持てる本が選べていない」
…という場合があるのです。
✼ Type1の方におすすめの読書術
《ヒント①》「短編」を選ぶ
《ヒント②》自分がイメージするよりも「少し易しい」本を読む
ひらがながやっと読めるようになった子が専門書を読んでも、「???」となるのは想像がつきますよね。
あなたが本に対して「集中力」が切れてしまうのであれば、それは「読書に集中できない」のではなく「(自分の興味や知識レベルに)合わない本を選んでいる」のかもしれません。
大事なのは「難しい本を読むこと」ではなく「自分が理解しながら収穫を得る」こと。
興味のある内容であることは大前提。それに加えて自分が思うよりも一段階易しめで楽しくすらすら読めそうなものを選んでみましょう。レベルアップしたいならその後でも大丈夫。
時には「マンガ仕立て」や「子供向け」のものを選ぶのも手ですよ。
《ヒント③》目次を見て「興味のあるところ」をつまみ食い読みする
本の最初の一文字から最後の一文字まで読んでこそ読書、と思っていませんか?でも「自分に興味のない話」や「分かり切った話」を聞くのは、誰にとっても苦痛で時間の無駄に感じてしまうもの。読書だって同じです。
求める「収穫」を得るために優先すべきは「すべてを読みきる」ことよりも、「知りたいことを知る」「明日の糧になるエッセンスを得る」こと。「気になるところだけ読む」という方法は大量の本を読破する読書家の方も実は多く取り入れている方法で、理にかなっているのです。
全編に伏線やストーリーがつながる小説などだと難しいかもしれませんが、ビジネス書や実用書などにおいてはぜひオススメしたい方法です。
▶【Type2】のあなたへ
「頭に、本の内容が入ってきやすい」読書の方法、 試してみませんか?
✔読み終わったら「あれ?どんな本だったけ?」と、読書の量・時間に対していまいち「成果」を感じられていない
✔自分の熱量と読書量のバランスがうまくとれていない
…という可能性があります。
自分の興味に応える本の内容を効率的に吸収したり、せっかく手にした本をタイミング逃さず確実にモノにする「頭に内容が入ってきやすい方法」を取り入れると効果的かもしれません。
✼ Type2の方におすすめの読書術
《ヒント①》読書ノートを作る
なるほど!という「発見」や、なぜかわからなくとも「心動かされた」箇所を記しておく「読書ノート」を作りましょう。
●本のタイトル
●読んだ日
●「発見」や「感動」した箇所を抜粋
この3つの要素を、まずはノートに記してみましょう。
オススメはデジタルではなく「手書き」。少し手間がかかる分、「どこを抜粋しようか」と頭を働かせながら真剣に文章を味わうことになり、グンと記憶に残るはず。また、本全体の内容は忘れたとしても「あなたが覚えておきたいこと」はこのノートに凝縮されているわけですから、あなただけの「生き方の参考書」にもなり得るわけです。
すこし慣れてきたら、「自分の考え・経験」などに照らし合わせながら、考察や解釈など、一歩踏み込んだ「あなたならではのコメント」を追加してみてもいいですね。
《ヒント②》あえて中途半端なところで読書を中断してみる
実は仕事術の中の一つに、「休憩などで一つの仕事をから離れる際には、キリの悪いところで中断する」という方法があるのをご存じですか?
キリがいいところでそのテーマから離れてしまうと、気持ちがスッキリした状態になるため思考がいわば店じまい状態に・・・。それに対して、中途半端なところで離れると、言わば「思考のアイドリング状態」となり頭の片隅でテーマについて考え続けるため、そのテーマに再度向かい合った時にはすんなりと連続した思考に移れると言います。
心理的にはついつい「キリのいいところまで…」と思いがちですが、長い本の読書中は戦略的にあえて章の途中で中断してみることで、その日読んだ内容がかえって脳内で反芻され記憶に残ると同時に、読書再開時にもスムーズになる場合がありますよ!
《ヒント③》「読んだら1アクション」をルールにする
自分の仕事や日常に変化を起こしたくて読んだ本については、「読んだらそこから得たアクションを必ず実践してみる」ことをルールにしてみてはいかがですか?
本の内容を生活の中で反芻することになり、「読みっぱなし」になることもなくエッセンスがより深く頭に刻まれます。それによって日々が好転していけば本当に価値ある読書体験へと昇華できるでしょう。
実践した結果、「自分には合わない」という結論になる場合もありますが、それもやってみてこそわかること。「どういった点が合わなかったのか?」「うまくいかせるために、○○についてもっと知りたい」と振り返っておくと、より自分にマッチした「次の一冊選び」につなげることができますよ。
▶【Type3】のあなたへ
実は「読書=楽しくない」というイメージを持っていませんか︖
「読みたい」気持ちはありながらも、
✔たくさん読まなくてはいけない
✔全部読まなくてはいけない
✔もっと難しい内容を読まなくてはいけない
…といった、「~すべき」「~でなくてはいけない」といった気持ちに、どこか捉われたところがありませんか?
どんな趣味でも「自分が楽しいこと」が一番大切!
「他の人がどんな読書をしているか」「周りにどう思われるか」などと考えず、あなた自身の⼼がわくわくして⽇常を豊かになる。「読書タイム」をそんなとっておきの時間にしてしまいましょう!
✼ Type3の方におすすめの読書術
《ヒント①》「本を読む」こと自体ではなく、あなたならではの楽しい⽬的を意識する
読書自体に前向きになり切れない方に多いのは、「本を読み進めること」自体を目的にしているケース。もちろん、中には本を開いているだけで心が落ち着くという人もいますが、Type3においてはそういった方は少ないでしょう。
そんなあなたに覚えておいてほしいのは、本は「ツール」である、ということ。
「読むこと」を目的にするのではなく、「○○が知りたいから」「○○に巡り合いたいから」という目的を設定してページをめくれば、グンと本の世界に惹きこまれやすくなるはずです。
ビジネスや暮らしに関する本であれば…
■ 1日にあと1時間、自分時間を増やすにはどうしたらいいのだろう?
■「○○の収納」についてヒントが知りたい
…といった目的を作ってみてはいかがでしょう。意欲的に自分にとっての「答え」を探そうとしますよね。
場合によっては、写真や図が多いものや、マンガ仕立てのものでも、目的に応えてくれるかもしれませんよ!
小説やエッセイといったジャンルであれば…
■ 今日の心に響く1センテンスを探してみる
■ 違う自分になりきって、本の世界を楽しんでみる(例えば「著者」や「特定の登場人物」になりきる)
…といったユニークな目的を設定してみてはいかがでしょう*
《ヒント②》⾊彩⼼理を取り⼊れて、読書へのモチベーションを⾼める
色のチカラを借りて、本の世界にスムーズに入り込める環境づくりをしてみるのも一つの手。
<一例>
☑集中⼒UP ≫ ⻘
☑リラックス ≫ 緑
☑やる気UP ≫ ⾚
☑記憶力UP ≫ 黄色
自分に合った色を見つけて、読書スペースにはもちろん、ブックカバーや、ページをめくる時に目に入りやすいネイル、読書のお供にドリンクを入れるマグカップなどに、取り入れてみてはいかがでしょう。
《おまけ》本が苦手な体質であることを自覚して、身近なところに「一冊」を置く
▶【Type4】のあなたへ
「本を読む時間」を確保する方法、分からなくなっていませんか?
✔本を読むこと自体は好き
✔読みたい本もたくさんある
…といった意思を持っているものの、うまく時間を捻出できないことが悩みの種になっているようです。
「読みたいのに読めない」というフラストレーションを抱え続けていませんか。
「本好き」という素晴らしい資質がベースにありつつ、人に頼られやすい性格や、“自分より人”を優先しやすい優しい心の持ち主も、このタイプに当てはまる傾向にあります。
✼ Type4の方におすすめの読書術
《ヒント①》おうちで⽴ち読みする
本好きであるが故、「ゆっくり座ってじっくり読みたい」気持ちが勝ってその時間がなかなか取れなず、結局読めないという矛盾に陥っていませんか?
そこでおすすめしたいのが、キッチン、洗面台、窓際など… 家の中で特に場所を決めず、⽴ち読みをしてみること。
塵も積もれば山となる、の言葉通り、たとえ数分でもページをめくれば意外と読み進めることはできるもの。おもいきって「立ったまま隙間時間に読む」という「立ち読み」の概念を取り入れば、その瞬間にあらゆるタイミングで読書時間が取れるようになります。
メモを取るなどはしにくいですが、その場合はに見返したいページにとりあえず付箋を立てておけばOK!
⽟ねぎをじっくり炒めながら、レンジがチン!と鳴るまで、お湯が沸くまで、お目当てのTVが番組が始まるまで・・・あらゆる隙間時間があなたの至福の読書タイムへと生まれ変わりますよ。
《ヒント②》読書の時間を⼿帳に書いて、予め時間を予約してしまう
読書の時間は「個人的な楽しみだから・・・」とついつい後回しにしてしまいがち。でも、そういった時間で自分の心や頭をチューニングできるのであれば、むしろ優先的に確保したほうが他のあらゆる問題もクリアになって、生活全般がうまく回ったりするものです。
「空いた時間に読書」ではなく、ここは思い切って「この時間に読書する!」と手帳に書き込んでしまいましょう。
他の用事が入ってきたら、極力自分が確保した読書タイムを避けて調整すること。どうしても確保していた読書タイムと被ってしまったらそのままにせず、すかさず別の日時に読書タイムをスライドして手帳に書き込むようにしてくださいね。
《ヒント③》読書会に参加する
なかなか読むための時間が確保できないのなら、「読むしかない状況」を作ってしまうのも有効です。
最近はオンラインの読書会なども多く開催されているので、そういったイベントに予約をしてしまいましょう。そこを照準にしながら読書を進めていくと、期限がお尻を叩いてくれる「締め切り効果」を得ることができるはず。
ひと口に「読書会」といっても、みんなで共通の「課題図書」を読み感想などを交換するタイプのものもあれば、それぞれが「オススメの一冊」を紹介しあう場など、その形式も様々。自分の「読みたい気分」にあった場を選んでみるといいですね。
おしまいに|自分の「読みたい」を素直に優先して、自由な読書を
あなたが「読みたい」本を、「読みたいように」味わうことが、本と仲良くなれるための一番の近道です。今回の診断結果をきっかけにして、2021年はより伸び伸びと様々な方法を組み合わせながら、豊かな読書を体験してみてくださいね。
本一冊全編をそもそも読なまくても成り立つ本を選んでみましょう。例えば「掌編小説」(短編小説よりもさらに短いもの)や、「短編エッセイ」「TIPS集」など、数ページで完結する内容のものであれば、飽きる間もなく一つのエッセンスや作品世界に触れることができます。
このタイプの方は「頑張り屋さん」も多いので、「短い=読書から逃げている、内容が浅い」などと思ってしまう場合もあるかもしれませんが、プロである著者は数ページの中にも全身全霊を注いで文章の推敲を重ねた「選りすぐりの文章」を届けているはず。
短い文章の中にも、あなたの心に引っ掛かる部分が一か所でもあり、そこから自分なりの考察や解釈を深めていくことができれば、それは立派な読書体験となります。