出典:
東京・千代田区にある神保町は、「日本一の本の街」と言われています。近隣に出版社や大学が多いため、200店舗に近い専門書店・古書店が集まり、実に100年以上の歴史があります。地層のように重なる本からは、時代を感じ、ノスタルジーに浸れます。また、1本裏路地に入ればレトロで味のある喫茶店がたくさん。とびきりの一冊を手に入れて、美味しいコーヒーと読書の時間をどうぞ。
出典:
地下鉄3線が通る神保町。どの出口からでも地上に出れば古書店は見つけられますが、今回は街の中心となる神保町交差点からスタートし、順序良く散策できる順番でご紹介します。
出典:
地下鉄A4出口からすぐ、神保町交差点にある姉川書店内の「神保町にゃんこ堂」は、とことん猫派の方におすすめの猫本専門店。猫が主役の物語や写真集など、常時400種類・2000冊以上の猫本を販売しています。
空前の猫ブーム。「猫の本ってこんなにあるんだ!?」とびっくりします。店内は、ほぼ全ての表紙が見えるようにディスプレイされており、立ち読みも◎。ゆったり、のんびり、自由な猫たちの世界に癒されましょう。
■営業時間
平日10:00~21:00
土曜・祝日11:00~18:00
■定休日
日曜日
出典:
神保町交差点から靖国通り沿いにずらっと並ぶ古書店の中で、ひときわ目立つ縦長の「神田古書センター」は、なんと1階~8階まですべて違う書店。1店ずつ見て回りたいところですが、今回は5階の「みわ書房」をご紹介します。
みわ書房は、全国でも珍しい「子供の本の古本屋」です。誰もが知っている名作絵本はもちろん、小さいころよく読んでもらった“あの一冊”に再会できるとあって、訪れるのは親子連れだけではありません。
■営業時間
平日10:00~18:30
日曜・祝日11:00~17:30
■定休日
第1・第3日曜日(4月の第1日曜日は除く)
8月は全日曜日休み
出典:
神保町を訪れたら絶対に立ち寄るべきなのが、大正7年創業の「矢口書店」です。靖国通り沿いに突然あらわれる木造モルタルの建物は、佇まいからノスタルジックで素敵。専門は、映画・演劇・演芸・シナリオ・戯曲の古書店です。
歌舞伎やシェイクスピアなどの古典演劇から、昭和に大流行した映画など、パラパラと台本をめくりかつての演者たちに想いを馳せて。お気に入りの作品のパンフレットやポスター、原画集などを探してどっぷりはまってみるのもおすすめ。
■営業時間
平日10:30~18:30
日曜・祝日11:30~17:30
■定休日
年中無休
出典:
先にご紹介した矢口書店の隣には、同じく老舗の古書店「古賀書店」があります。クラシックを主流とした音楽の専門店で、楽譜や伝記はもちろん研究書まで揃うため、じっくり本を吟味中の音楽専門家と遭遇!?なんてことも。
クラシックは学校の教科書で習ったきり…という方も、この機会にぜひ一冊手に取って、その世界に触れてみてはいかがでしょうか?「週末はコンサートに出掛ける」そんな新しい趣味と出合えるかもしれません。
■営業時間
10:30~18:00
■定休日
日曜・祝日
出典:
靖国通りをそのまま進み、地下鉄A1出口すぐのところにあるのは「アットワンダー」。冒険や謎解き好きにはたまらない、SF・ミステリーを豊富に取り扱う古書店。国内外の様々な作品を探求することができます。
思う存分古書探しをした後はぜひ2階へ。アメリカンコミックスやフランス語圏版の漫画“バンド・デジネ”など、イラストを眺めているだけでも面白い作品がたくさん展示してあります。見本書を読んだり、その場で購入も可能。
■営業時間
平日11:00~19:00
日曜・祝日11:00~18:00
■定休日
年中無休(年末年始を除く)
出典:
神保町交差点まで戻り、反対側の靖国通り沿いを進んでもたくさんの古書店が軒を連ねます。大きな店構えの「小宮山書店」は、昭和14年の創業です。週末開催のガレージセールでは、掘り出し物目当てに遠方から訪れる人も。
4階建ての店内はさまざまなジャンルの本を取り扱い、買い取った本を常に増やしています。3階には文豪、三島由紀夫のコーナーも。さらに4階はギャラリー風となっていて、モダンアート作品が展示されている。
■営業時間
平日11:00~18:30
日曜・祝日11:00~17:30
■定休日
年中無休(年末年始を除く)
出典:
小宮山書店の角を曲がり奥へ進むと、純喫茶などが並ぶよりディープな神保町。イエローに塗られたポップな外観が目を引く「magnif」は、ファッション雑誌のバックナンバーを中心とした古書店です。
店内にはその“時代”をありのままに閉じこめた、とりわけ魅力的なファッション雑誌が並んでいます。ヴィンテージ・マガジンの美しい広告ページに惚れ込み、コレクションをはじめる人も少なくありません。
出典:
モダンアートとファッションにたっぷり触れた後は、靖国通りに戻って御茶ノ水方面へ。緩やかなカーブの角に建つ「大屋書房」は、江戸時代の古書や浮世絵を専門としています。北斎の赤富士の看板が特徴的。
出典:
大屋書房で人気なのが“妖怪”コーナー。京極夏彦や水木しげるなど、ちょっと怖いけどどこか滑稽で、憎めない妖怪たちが描かれた作品を多く揃えています。いろいろな角度から日本文化に触れられるお店です。
■営業時間
11:00~18:00
■定休日
日曜・祝日(営業の場合も有、要連絡)
出典:
古書店で気になる一冊を見つけた後は、喫茶店へ入るのが神保町の楽しみ方。美味しいコーヒーや名物を口に運びながら、手に入れた本をさっそくめくりましょう。古書店街の近辺にある、おすすめの喫茶店をご紹介します。
出典:
神保町にゃんこ堂の少し先、白山通りを1本裏に入ったところにある「きっさこ」は、ジャズの流れる静かな店内が読書に向いていると人気です。
出典:
飾られたジャズのCDやレコードのコレクションは、眺めているだけでも楽しくなります♪レコードジャケットのような絵柄のメニュー表にさらに心踊ります。
出典:
飲み心地の良さが好評なコーヒーは自家焙煎で、深煎・中煎・浅煎から選べます。2杯目のお値引きがあるのも読書好きには嬉しいポイントですね。
■営業時間
平日11:00~20:00
土曜・日曜・祝日12:00~18:00
■定休日
年中無休
神保町 / 喫茶店
- 住所
- 千代田区神田神保町2-24-3
- 営業時間
- [月~金]
12:00~17:00
[土・日・祝]
12:00~18:00
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999 /¥1,000~¥1,999
データ提供:
出典:
白山通り沿い、神保町にゃんこ堂の向かい側に位置する「カフェ・トロワバグ」の入り口は地下へと続く階段の先にあり、大通りの喧騒を忘れさせてくれる秘密基地のような喫茶店。
出典:
昭和51年オープンの高級感あふれるクラシカルな店内。昔ながらのネルドリップでじっくり淹れたコーヒーは香り高く、人気があります。
出典:
パンメニューが自慢のトロワバグでぜひ注文したいのがグラタントースト。さくさく&とろとろの幸せを、ひとりで堪能する背徳感がたまらない。くせになる美味しさです。
■営業時間
月曜日10:00~20:00
火~金曜日10:00~21:00
土曜・祝日12:00~19:00
■定休日
日曜日
神保町 / 喫茶店
- 住所
- 千代田区神田神保町1-12-1 富田ビル B1F
- 営業時間
- [月~金]
10:00~20:00
[土]
12:00~19:00
- 定休日
- 日曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999 /¥1,000~¥1,999
データ提供:
出典:
神田古書センターや矢口書店が並ぶ靖国通り沿いにある「ブックハウスカフェ」は、絵本専門書店が併設されている喫茶店。ガラス張りの外観がとってもお洒落です。
出典:
本に囲まれて本を読む最高のシチュエーション。天井に描かれた大きな太陽が、あたたかく見守ってくれています。椅子の背もたれが高いので、本棚を見ている人がいても気になりません。
出典:
実はカレーの街としても知られる神保町。ブックハウスカフェ名物の「カレーパン」はさすがのお味です。辛さが選べるので、ぜひチャレンジしてみて。
■営業時間
平日11:00~21:00
土曜・日曜・祝日11:00~19:00
■定休日
年中無休(年末年始を除く)
神保町 / カフェ
- 住所
- 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル 1F
- 営業時間
- 書店 11:00~18:00
カフェ 11:00~17:30(L.O.17:00)(平日)
11:00~18:00(L.O.17:30)(土日祝)
バーリリパット 20:00~23:00(平日のみ)
- 定休日
- [年中無休] ※年末年始はお休みさせていただきます。
- 平均予算
- ~¥999 /¥1,000~¥1,999
データ提供:
出典:
小宮山書店の角を曲がり、裏路地へ…地下鉄A4出口すぐのこのエリアは、知る人ぞ知るレトロ喫茶街。個性的な喫茶店がひしめき、観光スポットとしても人気。その中でも比較的並ばずに入れるのが「ミロンガ ヌオーバ」です。
出典:
昭和28年オープンの老舗カフェ。映画のセットのような情緒的な空間で本を読めば、ここから物語がはじまりそうな気分に。店内の証明がちょうど良く集中力を上げてくれます。
出典:
流れるタンゴの音楽に似合うのは、世界中より集められたビール。ちょっと明るいうちから口にするアルコールは最高!本の余韻に浸りながら味わいたいですね。
■営業時間
平日10:30~22:30
土曜・日曜・祝日11:30~19:00
■定休日
水曜日・年末年始
神保町 / 喫茶店
- 住所
- 千代田区神田神保町1-3
- 営業時間
- [月・火・木・金]
11:30~22:30
[土・日・祝]
11:30~19:00
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供:
出典:
神保町交差点から少し離れた、隠れ家になりそうな喫茶店をご紹介。明治大学の裏に位置する「カフェ・デ・プリマベーラ」は、平日のみ営業の喫茶店。平日休みが取れた日に、行ってみてください。
出典:
古い協会の回廊を彷彿とさせる店内は、明るすぎない照明とコーヒーの香りが心地よい空間。仕事中、ちょっと一服してすぐ出ていく人たちを横目に、たまには贅沢な時間を過ごしても良いかも。
出典:
美しいカップで運ばれてくるのは、じっくり時間をかけて淹れたコーヒーと、バナナの蜂蜜掛けはお店のサービス。優しい甘さが口に広がります。
■営業時間
平日10:00~20:00
■定休日
土曜・日曜・祝日
神保町 / 喫茶店
- 住所
- 千代田区神田猿楽町1-3-2 内田ビル 1F
- 営業時間
- 11:00~18:00(L.O.17:30)
- 定休日
- 土曜日、日曜日、祝日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999 /¥1,000~¥1,999
データ提供:
出典:
明大通り沿いにある「古瀬戸珈琲店」は、地下鉄A4出口エリアにある超個性的な「ギャラリー珈琲店 古瀬戸」の姉妹店です。ギャラリーの方はモダンなのに対して、こちらは絵本の中のようなファンタジーな雰囲気。
出典:
カウンターの後ろには、さまざまな種類のコーヒーカップが並び、毎回違うカップにわくわくします。大テーブルはとても広く、相席になっても大丈夫。
出典:
古瀬戸オリジナルのシュークリーム。チーズ入りでどっしりとしたカスタードに大満足♪可愛い動物がお供のお皿は何種類もあり、今日はなんの動物かな?と楽しみのひとつに。
■営業時間
平日10:00~22:00
日曜・祝日10:00~21:00
■定休日
年中無休
神保町 / 喫茶店
- 住所
- 千代田区神田小川町3-10 江本ビル 2F
- 営業時間
- 定休日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999 /~¥999
データ提供:
神保町の気になる古書店と、おすすめの喫茶店をご紹介しました。誰かと過ごす休日ももちろん好きだけど、同じくらいひとりの時間って大切にしたいですよね。趣味の探求に心踊らせて、通う度惹かれ、新しい発見がある「神保町」は、時代が移っても変わることなく私たちを迎え入れてくれます。やみつきな魅力のこの街に、ぜひ一度訪れてみてください。
地下鉄A4出口からすぐ、神保町交差点にある姉川書店内の「神保町にゃんこ堂」は、とことん猫派の方におすすめの猫本専門店。猫が主役の物語や写真集など、常時400種類・2000冊以上の猫本を販売しています。