頁をめくればきっと出会える。身軽な心の、シンプルなあなたに
「何を選ぼう?」
「ファッションは?」
「人とのかかわり方は?」
「時間の使い方は?」
「私って何に興味があるんだっけ?」
まるで生まれ変われるような希望を抱きつつ、その答えを探すべく心の旅に出がちですが― 気づくと「生き方迷子」に陥っていませんか?
そんなあなたに手にしていただきたいのが、今日ご紹介する本たち。
知らず知らずのうちにあなたを縛っていた「人の目」や「期待」、未来のためと信じて重ねる「ガマン」や「背伸びした理想の姿」…。ページを繰るたびにその一つ一つが取り去られて、自分の人生をもう一度自分の手に戻してくれるヒントが見つかるはずです。
今が、明日が、ハッキリ見える*人生の視界が開ける7冊
1.大切なのは「何を与えられたか」ではなく「それをどう使うか」
嫌われる勇気 / 岸見一郎、古賀史健(著)
「私は他者の期待を満たすために生きているのではない」
「原因があって結果があるのではなく、今の不幸(幸せ)はあなたがそうさせている」
そんな理論に触れるにつれ、過去への後悔や羨みなど全く無意味で、ここにいる自分のまま明日は変わる、という「確信」さえ得られるのではないでしょうか。
2.自分の「スタイル」は、もうあなたが持っている。
着かた、生きかた / 地曳いく子(著)
無理しない、無駄は手放す、野暮なことはしない。
ラクに着て生きるためには、「自分のスタイル」が大切。でも、そのスタイルは作り上げる物ではなく、実はもうあなたの本質としてあるものなのです― という、スタイリストなのに「洋服」の話に終始せず、もっと本質的な「生き方」に迫って綴られた文章は、納得の連続。
「あなたのスタイルにマッチしているのなら、ずっと固定のコーディネイトで問題なし!」と言い切る歯切れの良さは、読み進めるうちに見栄や固定概念を削ぎ落し、最後のページに至る頃には「これが私」という自分の核に自然に迫れてしまうほど。
自分らしいスタイルで堂々と人生を一歩ずつ歩んでいきたいあなたにオススメします。
3.ちょっと立ち止まって人生について考えたいなら。
モモ / ミヒャエル・エンデ(著)
児童文学の大傑作、「モモ」。
かつて多くの人が手に取ったであろう名作も、大人になってから再読すると…驚くほど心震えるフレーズとストーリーがそこにあることを改めて認識させられます。
時間泥棒に言いくるめられ、豊かな営みに費やされていた時間までどんどん節約し始める人々と、それでも大切なことは見失わず、自分を曲げないモモ。そしてみんなを救おうとする勇敢なモモの姿に、あなたも救われ気づきを与えられるはず。
「光を見るためには目、音を聞くためには耳、時間を感じ取るために心」
「時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられる」
―― そんな一説に触れる度、目を逸らしていた自分の本当に大切なものと対峙するきっかけをもらえるのではないでしょうか。
4.あなた自身の中にある潜在意識に耳を澄ませて…
はじめてのホ・オポノポノ / イハレアカラ・ヒューレン , カマイリ・ラファエロヴィッチ (著)
ハワイに満ちるピースフルな空気に癒しを感じる人は多いはず。もしかしたら古代400年以上前から伝わる問題解決法「ホ・オポノポノ」があるからかもしれません。
こちらの本は、私たちの潜在意識には、時代を超えてため込まれてきた「膨大な記憶」があり、私たちが抱く問題の原因となるその「記憶」を消去(クリーニング)することで問題から解放されるという「ホ・オポノポノ」の考え方を優しく解説した入門書。
生活の中にどんな風にホ・オポノポノを取り入れればいいか、というところまで易しく書かれています。読み進めるうちに、優しくピースな気持ちを感じると共に、クリーニングをきっと試したくなるはず…!
さまざまな悩みやしがらみを手放し、自分の人生をその手に取り戻したいときに、ぜひ。
5.自分の中の「女」に気づけば、嫉妬やモヤモヤは手放せる
女子の人間関係 / 水島広子(著)
本書は、いわゆる“女”において見られがちな困った部分を精神科医が分析・解説。人間関係改善に役立つヒントを、「相手の“女”の部分を理解し癒す」というアプローチから提示してくれます。
―― そして忘れてはならないのが、実はあなた自身の中にも“女”があるということ。
傷つきやすさ、コンプレックス、面倒な人間関係…ネガティブに引っ張られそうな場面で「あ、いま自分の「女」が反応してる。」と、自分をニュートラルに戻すスイッチを一つ知っておくことは、他者や環境に振り回されず自分の人生を生きる大きなポイントになるはずです。
6.あの先人が、勇気をくれる。
ココ・シャネルの言葉 / 山口路子(著)
「退屈よりも大失敗をえらびなさい」―― 帯に書かれたそんな一言に、さっそくドキッとさせられた人も多いのでは?
誰もが知る「ココ・シャネル」は、ファッション界で大成功をおさめた一人ですが、早くから両親を亡くしたり、歌手という夢をあきらめたり、また晩年は亡命するなど波乱万丈の人生を歩んだ人物。そんな中、たくましく凛として道を切り開いてきた彼女の、シンプルでありながら力強い言葉が集められた一冊がこちら。
自分自身の足でしっかり一歩を踏みしめている自信のあるあなたも。迷いの中に立ち止まるあなたも。
まさに女性の「スタイル」を作り続けたシャネルからの言葉に、人生の舵を握る勇気をもらえるでしょう。
7.五感を研ぎ澄ませば、見えてくる世界がある。
センス・オブ・ワンダー / レイチェル・L・カーソン(著)
「どう生きるか」「自分は何者か」―― ついつい頭で考えで答えを追い求めがちですが…もう一度、「心」で感じることに立ち返ってみませんか?
ページをめくるとそこにあるのは、美しく静謐で自然にあふれた風景、そしてその神秘に対する「感性」を見失わないでほしい、という願い。
生物学者であった著者によるこの本は、「人生」や「生き方」へのアドバイスや指南を目的にしたものではありません。ですが、自然を心から愛するレイチェルによる言葉の一つ一つにかつて星空や嵐、海という偉大で未知なるものに興味を抱きワクワクした心を呼び起こされ、心の奥底に眠る感性も研ぎ澄まされ…これまでとは違った世界が見えてくるはず。
自分のしっくりくる立ち位置や心のありかへとチューニングしてくれるような一冊です。
さぁ、あなたの人生のハンドルを握ろう
日々の歩みを進めていくうえで、迷ったり心細くなったり― そんなときも、本はあなたのペースに合わせて心に寄り添ってくれます。読み終える頃には、きっと胸いっぱいに空気を吸い込んだような清々しさとともに、胸を張って次の一歩を自分の力で踏み出せますよ*
「心理学の三大巨頭」の一人であるアルフレット・アドラーによる「アドラー心理学」について書かれたこちらの一冊。とはいえ、「専門書」ではなく、「青年と哲人の対話」という形式をとって物語形式で徐々に深堀りしていくため、心理学初心者でもそのエッセンスを十分理解できます。
タイトルだけ見ると「対人関係」について書かれているイメージを抱きがちですが、実は「どうしたら幸せに生きることができるか」という問いへの具体的なヒントや答えがたっぷり。