子どもの『お片付け習慣』はどう作る?楽しく身につく5つのアドバイス

子どもの『お片付け習慣』はどう作る?楽しく身につく5つのアドバイス

おもちゃや絵本など、出したら出しっぱなし…。「いつになったら、一人で片づけられるようになるの?」と頭を悩ませているお母さんお父さんは多いのではないでしょうか。 そこで今回は、子どもがお片付けの習慣を身に着けるためのヒントをご紹介。お片付けが苦手な子どもでも、環境を整えて、お片付けの練習をしていけば、一人でもきちんと対応できるようになりますよ。小さい頃に身につけた、片づける力は一生ものになるはず。わが子の『お片付け習慣』づくりでお悩みのお母さんお父さんに、本記事が役立ちますように。2021年09月16日作成

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「片づけるって気持ちいいね」と思える毎日が過ごせるように

「注意してもちっとも片づけてくれない」「一人でお片付けできないのはどうして?」お片付けが苦手な子どもに、そのような思いを抱くお母さんお父さんは多いのではないでしょうか。

ついつい親がおもちゃや絵本を片付けてしまうということ、よくありますよね。

そんなお片付けが苦手な子どもでも、段階を踏んで、お片付けの練習をしていけば、上手にお片付けできるようになっていくんです。お片付けが苦手な子どもたちは、まだ未熟なだけ。コツを押さえて繰り返し練習をして、一人でもお片付けできるように導いていきましょう。

そこで今回は、お片付けの習慣を身に着けるためのヒントをご紹介。
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片づける力は、判断力や空間認知能力など、さまざまな力を伸ばしてくれます。一生ものの片付ける力を得るためにも、子どもが小さい頃からお片付け習慣が身につくように、手を差し伸べてあげてくださいね。

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【まず、お片付けの仕組みを作る前に】親が心がけたいこと

子供の片付けのやり方が気になっても、すぐ手や口を出さずに見守る

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最初から完璧にお片付けができる子どもはいません。時間がかかったり、雑だったりしても、子どもが「一人でトライした」ことをしっかりと見てあげましょう。

「一人だけで片づけできた」という達成感を得ることと、「自分のお片付けを、親がきちんと見ていてくれた」と子供に認識させることは、非常に大切なことです。

見守った結果、どうしても一人ではお片付けを進められないようだったら、親も一緒に、子どもとお片付けをしてください。見切りをつけて、親が片づけることはしないこと。子供に「自分で片付けなくてすんだ」という甘えを抱かせてしまいます。

わが子の成長に合わせて、臨機応変、片付けのやり方を見直していく

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子どもは毎日、どんどん成長していきます。おもちゃの量や種類も、年齢とともに変わっていきますよね。身長が伸びたら、収納場所を変えた方がうまくいくこともあります。暮らしのリズムが変わると、お片付けのタイミングも、変わってくるかもしれません。

子どものお片付けのやり方は、一度決めたら終わりではなく、常に成長を感じながら、機会を見つけて、今までのやり方を見直していくことも必要です。

~収納の工夫~

1.子どもが【使いやすい収納アイテム】を【適した場所】に設置する

それぞれの子どもに適した収納は、子どもの年齢や性格によっても異なります。小さい子どもほど、ざっくりとした収納にして、大きくなるにつれて、分類を細かく分けていくといいですね。

子どもにとっての使いやすさを考えながら、子どもと相談して、子どもの意見も取り入れつつ、収納を決めていくと本人も納得しやすくなります。

「どこに何をしまうか」という点については、子どもの暮らしの動線を見直すことが大切。よく使う場所、帰宅後に通る場所などを収納場所とするとうまくいくことが多いですよ。

幼稚園かばん、帽子、上着など

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【使いやすい収納アイテム】
帰宅後、玄関からのルート上に収納

【適した場所】
子どもの目線に合った壁掛けフック、専用のバスケット
※子どものおもちゃや洋服、バッグなどを収納する場所は、それがどこで使うものなのかを考えると決めやすくなります。子どもが行ったり来たりせずに、通りがかりに片づけられると、散らかる可能性も低く、声がけもしやすくなりますよね。

おもちゃ(一軍おもちゃ)

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【使いやすい収納アイテム】
専用のバスケット

【適した場所】
リビング、子ども部屋、キッチン横など、普段子どもが遊んでいるところのそば
※おもちゃは大きく2種類、「よく使っている1軍おもちゃ」と、「あまり使わないけれどまだ遊ぶ予定の2軍おもちゃ」に分けてしまいましょう。すなわち、おもちゃの収納は2つ必要です。

「1軍おもちゃ」は、あまりぎゅうぎゅうに詰めず、余裕をもって入れられるカゴや引き出しなどに収納するのがおすすめ。
「2軍のおもちゃ」は見えないところにしまって大人が管理し、頃合いを見て玩具の入れ替えをしてあげるといいでしょう。

色えんぴつ&お絵描き帳のセットなど、整理して保管したいこまごましたモノ

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【使いやすい収納アイテム】
引き出し

【適した場所】
リビング、子ども部屋、キッチン横など、普段子どもが遊んでいるところのそば
※引き出しを使う場合は、ラベルを貼って、中に何が入っているのか、分類を書いておくと分かりやすくなります。ラベルプリンターを使って、イラストやおもちゃの写真が入ったラベルを作って、引き出しに貼ると、子どもが扱いやすくなりますよ。

絵本

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【使いやすい収納アイテム】
子どもの目線に合った棚

【適した場所】
リビング、子ども部屋、寝室など。数冊ずつ複数にわけて収納しても◎
本棚 大容量 回転 子供ラック | leaflower 001

2.収納場所へ行ったり来たり大変だから。「一時置き場」を用意してあげる

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収納場所を作っても、なかなか上手に戻せない子どももいます。そういうときは、お片付けに、もう1ステップ入れてみましょう。

子どもの遊び場所に、あまり大きくない「一時置き用の場所」を用意。 「一時置き用の場所」がいっぱいになったら、正しい収納場所に戻すことを親と一緒に行いましょう。子どもが一人で片づけるときは、とりあえず、その中に全部入れるようにします。

「一時置き場」をつくるときのポイント

・バスケットなど、子どもが扱いやすい入れ物を選んで設置。あまり大きくないものにしましょう。

・「一時置き場」がいっぱいになったら、一緒に片づけて、片づけるやり方を見せる
※繰り返し、一緒に片づけて、正しい収納場所に戻せるようになったら、バスケットに入れずに直接戻した方がはやいことを教えてあげましょう。すこしずつでも、一人で片づけられるようになったら、大進歩です。

~コミュニケーションの工夫~

3.子供が気分よく片付けたくなる声掛けをしよう

親から「はやく片付けなさい!」と怒られて、急かされてばかりでは、お子さんが自主的に片づけようという気持ちになれませんよね。子どもが片づけたくなるような声掛けがとても重要です。

「おもちゃがお家に帰りたがっているよ」と、おもちゃの気持ちを代弁する

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まだ小さい子どもは、今、この瞬間の気持ちに支配されているので、「明日またすぐ遊べるように片付けよう」と言っても、理解できません。そんなときは、おもちゃの気持ちを代弁して、お片付けを促してみましょう。

「おもちゃがお家に帰りたがっているよ」、「このおもちゃのお家はどこだったかな?」など、声掛けしてみると◎。おもちゃのお家をどこにするか相談するという過程があると、なお、定位置に戻しやすくなります。

積極的に褒めてあげる

子どもが昨日よりも上手にお片付けできるようになった点があれば、おおいに褒めてあげましょう。そうした小さな成功体験を積み重ねていくことで、子どもの自己肯定感も高くなり、お片付けに対する感情も前向きになっていきます。

できなかったところばかりをダメ出ししていくと、子どもはお片付けが嫌いに。できなかったところがあったら、「今度はここも頑張ろうね」とさりげなく触れる程度にしておきましょう。

「ママは、片付けをあなたに任せた!」親が信頼して、役目を任せていることを伝える

「あなたに任せている」「あなたを信頼している」と繰り返し伝えましょう。

とりわけ子どもは「管理をあなたに任せている」と役目を与えられることで、子どもは一人前になったような嬉しい気持ちになりますし、自主性も養われます。家族の中で役目を持つ経験は、責任感を育み、自分で考え、判断する機会を増やすことにもつながります。

自分のものを把握し、管理できていることを、繰り返し褒めてあげましょう。すこしくらい、親の思うようなお片付けになっていなくても、その日にできたお片付けを褒め、自信をつけることがとても大切です。

そうすることで日々のお片付けが「成功体験」として自信となり、積み重なっていくんですね。

「ママは洗濯物を畳むから、どっちが早く終わるか競争!」片づけ=(イコール)楽しい印象に

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お片付けのタイミングで上手に片づけられるようになってきたら、少しずつ、早く片づけられるように声掛けしてみましょう。「はやく片付けて」と言うと、子どもは急かされていると感じます。「ママは洗濯物をたたむから、どっちが早く終わるか競争しよう!」というように、楽しい雰囲気で、素早い行動を促しましょう。

キッチンタイマーをかけて、タイムトライアル形式にしても◎。毎日の記録をつけてみても面白いですね。子どもはゲーム性を感じると、より早く片付けようという気持ちが高まるもの。どうしたら早く片づけられるかと、考えられるようになったら素晴らしいですね。思ったように早く片付けられないときは、お片付けの仕組み自体に問題がある場合も。

子どものおもちゃと入れ物の大きさがあっていない、収納場所が届きにくい、などお片付けの問題点が分かれば、仕組み自体を見直すチャンスです。子どもと一緒に相談し、より良いかたちを提案して、お片付けがスムーズにできるように考えてみましょう。

【大前提】いくら片づけないからといって「早く片付けなさい!」と怒らないこと

最初は「片付けようね」と丁寧に言っていても、何度も言ううちに、親もイライラしてつい、語調が荒くなり、「はやくやりなさい!」、「今すぐ、片付けなさい!」と命令してしまうということ、ありますよね。

怒られたくないから片付けるということでは、怒る人がいなければ片づけない子どもになってしまいます。「きちんと整っていると気持ちいい」、「自分が使いやすいから片付ける」というように自分の気持ちに基づいて、片づけてほしいもの。

「さあ、ここのおもちゃをぜーんぶ、片づけてみよう」と優しく言う練習をしてみましょう。何度言っても片づけないようなら、「一緒に片づけてみようね」と行動を促します。間違っても、「片付けないなら、おもちゃを全部捨てるよ!」など脅すようなことは言わないように。

親も人間ですから、どうしてもイライラしてしまうこともあります。そんなときは、とりあえず、目を閉じて、深呼吸。感情に任せて、激しい言葉を投げつけないように努力しましょう。

4.きれいに片付いた部屋を子供に見てもらい、その良さを理解してもらう

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「きれいになっていると使いやすいね」

見やすく、揃えて、整えられていると、次に遊ぶときも使いやすい。繰り返し、おもちゃや絵本を整えることで、子どもは自然とこうした使いやすさや分かりやすさを体験し、学んでいきます。

「きれいになっていると使いやすいね」と言語化して、声かけすると、子どもも意識できて、より良いですね。

大人も暮らしの空間を、できるだけ、きちんと整えるように努力することが必要です。子どもにお片付けの必要性をいくら言ったところで、自分がいつも探し物をしているという状態では、聞き入れてもらえません。

~お片付けをするタイミング~

5.「散らかったら片付ける」だけでなく「1日で片付けをする時間」を決める

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出典:unsplash.com
一日の中で、お片付けをするタイミングを決めて、声掛けすると、お片付けを習慣化しやすくなります。最初は、一日一回、「寝る前のお片付け」を必須としてはいかがでしょう。

寝る前のお片付けの必要性を話し合います。寝る前にお部屋が片付いていると気持ちがいいね、といった気持ちの面だけではなく、深夜の地震など災害の際におもちゃが出ていると危険であるといった実用的な面も一緒に考えましょう。「寝る時間になったらやること、分かる人?」というように、あくまで楽しい雰囲気でお片付けの声掛けを。

寝る前のお片付けがスムーズにできるようになったら、お片付けのタイミングを徐々に増やしても◎。「ごはんの前」や「出かける前」というようにタイミングを増やしていき、一日に何度かリセットできるようになると、お片付けのスキルもあがっていきますね。

「さて、片付けよう!」を小さい頃から習慣化してあげて

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お片付けは一人で勝手にできるようにはなりません。すこしずつ、繰り返し、練習して上達していくものであるということを親がしっかりと認識して、親子で一緒に練習していくことが大切です。

お片付けをして、整った環境で過ごすことが気持ちいいと思えるように、親子で頑張っていきたいですね。
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