1時間で完成!おうちで本格スパイスカレー
最近は、家にいながら楽しめるオンラインレッスンが人気ですよね。
中でもカレー好きさんや、料理のレパートリーを広げたい人にぜひおすすめしたいのが、鎌倉発『つきいちスパイスカレー』です。
中でもカレー好きさんや、料理のレパートリーを広げたい人にぜひおすすめしたいのが、鎌倉発『つきいちスパイスカレー』です。
おすすめポイント① プロから直接スパイスについて学べる
教えてくれる先生は、鎌倉の老舗スパイス商『アナン株式会社』3代目のメタ・バラッツさん。スパイス界を牽引するプロフェッショナルで結成した『東京スパイス番長』のメンバーとしても有名。料理本の執筆や、オリジナル商品の開発など、スパイスのおいしさや奥深さを伝える活動をされています。
メタ・バラッツ
アナン株式会社の三代目、代表取締役。
DEAN&DELUCAオリジナルカレーペースト製作、飛行機機内食の監修、地域の特色を活かすオリジナルスパイスミックス「女川カレー」「尾道スパイスミックス」「ジビエ用対馬スパイス」の開発など、全国で活躍。
著書に「バラッツ流!絶品スパイスカレー」(ナツメ社)。NHK「晴れ、ときどきファーム」やテレビ朝日「食彩の王国」などに出演。
アナン株式会社の三代目、代表取締役。
DEAN&DELUCAオリジナルカレーペースト製作、飛行機機内食の監修、地域の特色を活かすオリジナルスパイスミックス「女川カレー」「尾道スパイスミックス」「ジビエ用対馬スパイス」の開発など、全国で活躍。
著書に「バラッツ流!絶品スパイスカレー」(ナツメ社)。NHK「晴れ、ときどきファーム」やテレビ朝日「食彩の王国」などに出演。
『つきいちスパイスカレー』では、受講者の質問やアンケートを参考にしながら、多種多様のスパイスを使ったレシピが登場。
「マスタードや山椒を使ったカレーもあります。ミントなんかは庭で栽培している人もいるから、ミントを使ったカレーを作ってもいいかもね」と伺ってびっくり。どれも自分では思いつかないスパイス使いですよね。
「マスタードや山椒を使ったカレーもあります。ミントなんかは庭で栽培している人もいるから、ミントを使ったカレーを作ってもいいかもね」と伺ってびっくり。どれも自分では思いつかないスパイス使いですよね。
画像は、2021年4月14日のオンラインレッスンのメニュー「チャナマサラ」と「ホタルイカのレッドアチャール」。スパイスを巧みにブレンドし、旬の素材を味わい深い一品に仕上げます。バラッツ先生のレシピのインスピレーションは、ご自身のルーツであるインドの料理をメインに、日本食やヨーロッパの食文化も取り入れているのだとか。ここでしか体験できない、オリジナリティあふれるレシピを習うことができるんです。
おすすめポイント② 場所と時間を選ばず1時間で作れる
『つきいちスパイスカレー』の開催は毎月第2水曜日。鎌倉・極楽寺にある築100年の古民家『アナン邸』で実際に調理するバラッツ先生と、ZOOMで一緒にカレー作りを楽しみます。調理と質疑応答含めて約1時間のレッスンで、受講者は自宅の使い慣れたキッチンから気軽に参加できると好評です。
「そのまま夕飯にする人や、シェアオフィスでお昼に作っている人もいますよ」と、レッスンの受けかたも様々とのこと。時間が合わない人や、視聴だけして後日あらためて作りたい人にもフレキシブルに対応、アーカイブ動画の視聴も可能です。
おすすめポイント③ 気軽にいろいろなスパイスを試せる
受講者に事前に郵送されるのは、オリジナルスパイスキット(約4人分)と、レッスンのレシピ、月毎のコラムです。画像のように、スパイスは調理の工程で使いやすいようブレンドされ、ホールスパイスとパウダースパイスに分けられて届きます。
レッスンごとに使いきりのオリジナルスパイスキットを作っているのは、「自分でスパイスを揃えたものの、活用方法がわからず余らせてしまう」という悩みをよく聞くからだそう。『つきいちスパイスカレー』を導入編にして、スパイスをもっと身近に、楽しく活用できるようになってほしい、という思いが込められています。
レッスンごとに使いきりのオリジナルスパイスキットを作っているのは、「自分でスパイスを揃えたものの、活用方法がわからず余らせてしまう」という悩みをよく聞くからだそう。『つきいちスパイスカレー』を導入編にして、スパイスをもっと身近に、楽しく活用できるようになってほしい、という思いが込められています。
その他に『今月のテーマスパイス』が同封されていて、レッスンではテーマスパイスを使ったレシピも教えてもらえます。
取材の回に届いたのはカシューナッツ。インド料理ではペーストやパウダーにしてカレーに加え、コクや香りを楽しむそうですよ。毎月何が届くかはお楽しみ!予想外の出会いもこのレッスンのおもしろさの一つになっています。
取材の回に届いたのはカシューナッツ。インド料理ではペーストやパウダーにしてカレーに加え、コクや香りを楽しむそうですよ。毎月何が届くかはお楽しみ!予想外の出会いもこのレッスンのおもしろさの一つになっています。
オンラインレッスンで作る『レモンクリームのチキンカレー』
それでは、早速オンラインレッスンの様子を見てみましょう!
受講者はカレー作りの前に、レシピに記載された食材を揃えておきます。画像は、2021年3月のオンラインレッスン『レモンクリームのチキンカレー』の食材です。
受講者はカレー作りの前に、レシピに記載された食材を揃えておきます。画像は、2021年3月のオンラインレッスン『レモンクリームのチキンカレー』の食材です。
今回用意したものは下記の通り。
・鳥もも肉
・玉ねぎ
・ニンニク、生姜
・青唐辛子
・生クリーム、水
・レモン
・塩
・郵送のスパイスキットとテーマスパイス
食材も、普段おうちにあるものや、一般的な商店で買い求めることができるものだけなので、気軽にリピートして作ることもできますね。
・鳥もも肉
・玉ねぎ
・ニンニク、生姜
・青唐辛子
・生クリーム、水
・レモン
・塩
・郵送のスパイスキットとテーマスパイス
食材も、普段おうちにあるものや、一般的な商店で買い求めることができるものだけなので、気軽にリピートして作ることもできますね。
簡単なごあいさつが済んだら、実際にバラッツ先生が食材をカットし、調理がスタート。工程ごとに受講者の進捗を確かめつつ調理するので安心ですね。オンライン画面には手元のアップも写るので、スムーズに作業を進められます。
「調理中ずっと画面を見ているのも大変。言葉だけでも理解できるように、気をつけて話しています」と、バラッツ先生。「映像で確認しながら、ラジオみたいに耳で楽しんでもらってもいいなと思って。」
料理が得意ではない人や、スパイス料理の初心者でも分かりやすく楽しく参加できる、という受講者の感想にも納得です。
料理が得意ではない人や、スパイス料理の初心者でも分かりやすく楽しく参加できる、という受講者の感想にも納得です。
レッスンが進むにつれ、おいしそうな香りが台所に満ちていきます。「スパイスは香りづけ、それ自体で味を出すわけじゃない。味つけ自体は塩がポイントなんですよ」と、カレー作りのコツ、スパイスの扱いかたを惜しみなく教えてくれます。そして、思わず「へー!」と言いたくなる、インドの食文化や食材のトリビアクイズ、レシピの背景のお話しや活用法もとてもためになりました。
毎年テーマを決めて、インドへ学びに行っているというバラッツ先生。ご自身も学びを深めながら伝えられるのが醍醐味だと教えてくれました。
毎年テーマを決めて、インドへ学びに行っているというバラッツ先生。ご自身も学びを深めながら伝えられるのが醍醐味だと教えてくれました。
楽しいお話しとともにレッスンも後半に。材料を全て入れて煮たら、ギュギュっとレモンを絞ってカレーが完成!最後には、取り分けておいたカシューナッツをオイル、スパイス、塩で炒めて、食欲をそそるおつまみも作りました。調理は全て基本的な作業で、想像以上にシンプルです。スパイスの扱いかた、投入のタイミングなども分かりやすく、質疑応答も含めて1時間もかからずにできあがりました。
料理が完成したら、それぞれに盛り付けタイム。皆さんの個性がでた、おいしそうなカレーが画面にずらりと並んで、バラッツ先生も嬉しそう。
料理が完成したら、それぞれに盛り付けタイム。皆さんの個性がでた、おいしそうなカレーが画面にずらりと並んで、バラッツ先生も嬉しそう。
受講者は、2020年6月のレッスン当初から2倍以上に増えているそう。「ありがたいことに、リピーターも多いんです。こちらも勝手に親近感が湧いて、お名前見るだけで嬉しくなっちゃいますね」と、あたたかな笑顔。
『レモンクリームのチキンカレー』のレシピ詳細は、下記のリンク『インターネットオブスパイス』からどうぞ。その他にも、バラッツ先生による様々なカレー、アチャール、ビリヤニのレシピが紹介されていますよ。
レシピは毎週更新されていて、過去のものも公開中。スパイス単体で作れるものもアップされているので、ぜひいろいろ試してみたいですね。
レシピは毎週更新されていて、過去のものも公開中。スパイス単体で作れるものもアップされているので、ぜひいろいろ試してみたいですね。
名脇役のスパイスで、人をつないでいく
オンラインレッスン開催のきっかけを伺ったところ、「コロナ禍で料理教室や催事が中止になり、何かできることはないかと鎌倉の仲間で立ち上げたのが、『つきいちスパイスカレー』でした」と、バラッツ先生。
「やってみたら、これが本当に面白い。料理教室だと参加できる場所や人数も限られますが、オンラインだと全国各地からたくさんの人に気軽に楽しんでもらえるんです。また、教室ではうまく作れたけど実際に自分の台所ではうまくいかないという問題も、図らずとも解決できちゃいました。」
「やってみたら、これが本当に面白い。料理教室だと参加できる場所や人数も限られますが、オンラインだと全国各地からたくさんの人に気軽に楽しんでもらえるんです。また、教室ではうまく作れたけど実際に自分の台所ではうまくいかないという問題も、図らずとも解決できちゃいました。」
別の場所にいる友達と同じレッスンに申し込んで、作る・食べる場をオンラインで共有する人もいるのだとか。直接会って食事をするのも難しいこの頃、そんな過ごしかたもいいですね。
また、受講した人は『つきいちスパイスカレー』のFacebookグループに参加できるので、そこでバラッツ 先生に質問をしてみたり、メンバーでスパイス談義を交わしたり、スパイスを介したつながりを楽しめるのも特典の一つ。趣味の近い仲間同士、話も弾みそうです。
また、受講した人は『つきいちスパイスカレー』のFacebookグループに参加できるので、そこでバラッツ 先生に質問をしてみたり、メンバーでスパイス談義を交わしたり、スパイスを介したつながりを楽しめるのも特典の一つ。趣味の近い仲間同士、話も弾みそうです。
最終回のレッスンとインタビューが終わると、「いつもありがとうございます」と、2人の女性が『アナン邸』にやってきました。オンラインレッスンで調理したカレーは、地元・鎌倉の子ども食堂運営団体に寄付提供しているそう。
フードロス問題には以前から取り組まれていて、2020年には、逗子の『ファームキャニング』とコラボしたユニット”HOTCHPOTCHERS(ホッチポッチャーズ)"として、廃棄される予定だった野菜をカレーペーストにした、『はたけのカレーペースト』作りもスタートしました。
料理教室以外にも、地域の特産品を活用したカレーやオリジナルスパイスの開発で、地域おこしにも協力されています。
フードロス問題には以前から取り組まれていて、2020年には、逗子の『ファームキャニング』とコラボしたユニット”HOTCHPOTCHERS(ホッチポッチャーズ)"として、廃棄される予定だった野菜をカレーペーストにした、『はたけのカレーペースト』作りもスタートしました。
料理教室以外にも、地域の特産品を活用したカレーやオリジナルスパイスの開発で、地域おこしにも協力されています。
取材を通して、「スパイスは、地域や人を美味しさでつなぐ名脇役」というお話しが印象的でした。単にスパイスを売り、スパイスの料理を伝えていくだけにはとどまらない活動の一端も垣間見ることができました。
『アナン邸』には、今日もよい香りが満ちています。
私たちも、自宅の台所からスパイスを通して、さまざまなつながりを楽しんでみるのもいいですね。
『アナン邸』には、今日もよい香りが満ちています。
私たちも、自宅の台所からスパイスを通して、さまざまなつながりを楽しんでみるのもいいですね。
撮影のご協力をありがとうございました。
(取材・文 二木薫)
(取材・文 二木薫)