なんとなく感じる「疲れ」
私たちが感じる「疲れ」には、はっきりと原因のわかるものとそうでないものがありますよね。運動や仕事の後の疲れはどこかスッキリと気持ちが良くとも、原因のわからない疲れはつらいものです。
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もし疲れの原因の一つに、自分の気持ちのありようが挙げられるならば、自らをしっかりコントロールすることによって解決できたら嬉しいですよね。気持ちと疲れの関係について、またコントロールの方法についてみていきましょう。
「快」であることを求め過ぎかも…
私たちはいつも気持ちよく暮らしたいと願い、楽しいことや嬉しいことに敢えて目を向けようとしますよね。「不快」な思いをすればするほどに、その傾向は強まるのかもしれません。
「今日は嫌なことがあったから、自分にご褒美をあげよう」とか「最近頑張りすぎだから、今日はずっと好きなことだけしよう」など、不快から快へ気持ちをシフトさせようとしたことが、誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。
気持ちの振れが疲れの原因にもなる
ところが、快の気持ちは長続きしにくいものですね。いっとき快の気持ちになったとしても、また嫌な気持ちを思い出し、すぐに引き戻されてしまうでしょう。
そしてその度に「快」に戻ろうとする―。つまり私たちは、快と不快を何度となく往復しているのです。ですが、もしかしたらそのことが原因不明の疲れを引き起こしているかもしれません。
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なぜなら、快と不快は両極端なもの。日々過ごしていく中で、快か不快かという感情に振り回されてばかりいると、心が休まる暇がありませんよね。
気持ちが整う「ニュートラル」になる方法
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私たちの感情は、快、不快ともうひとつ、そのどちらでもない「ニュートラルの状態」の3つから成り立っています。ニュートラルでいられる時間が長ければ長いほど、穏やかに過ごせるということです。
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では、感情に振り回されず、できるだけニュートラルな気持ちを維持するために有効な方法にはどんなものがあるのでしょうか。
深呼吸しながら10数える
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感情に反応しないためには、呼吸を整えながら数を数えることが有効です。腹式呼吸によって空気の出入りをしっかりと感じながら数を数えることで、自然と思考の切り替えができるでしょう。
自分だけのニュートラルルールを決める
感情に振り回されそうになったら、ていねいに手を洗うとか歯磨きをするなど、気持ちを切り替えるためのルールを決めておくのも有効です。
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手を洗ったんだから考えるのは終わり、歯磨きしたんだからこれ以上は引きずらないなど、自分の中で一区切りつけるための決め事にしてしまうのがポイントです。
考えること自体を一旦放棄する
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不快なことはもちろん、快であるときさえ考えている限りは気持ちの揺れがあるでしょう。そんな時は体を動かしたり映画や本に没頭するなどして、考えるのを一旦放棄してしまうのも手です。
ニュートラルな状態を基本にしよう
毎日の暮らしの中で印象に残りやすいのは「良いこと、あるいは悪いこと」かもしれません。ですが、私たちが圧倒的に多くの時間を過ごしているのは「何でもない普通の時間」ですよね。
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ネガティブからポジティブに一瞬で変われないのと同じく、不快な気持ちから快の気持ちにひとっ飛びできるわけはありません。真ん中のニュートラルな状態を経由するはずです。
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良いことを求めすぎたり嫌なことに煩わされすぎることなく、ニュートラルな状態であることを受け入れたなら、毎日がもっと穏やかでより幸せを感じられそうです。あなたもニュートラル思考、試してみませんか?