増えすぎた写真たちをスッキリ整理したい
なぜ、写真の整理が今必要なのか
写真には個人のプライバシーがたくさん!
管理に責任を持てないものは処分の決意を
楽しい気持ちになれる記録を「身の丈で」残していこう
嫌な体験を思い出す写真とは、さよならしよう
残念ながら、悲しい思い出はあなたの心から消えません。ですが思い出して深く落ち込むきっかけは減らしていけます。ポジティブな面だけ見ていこう、というわけではありませんがつらかった経験は心の糧となりあなたと共に⽣きていくものです。この先もきっと悲しいことはありますが、振り返ってみたら元気をもらえる楽しい気持ちになったりと、インスピレーションが湧くような素敵な記録を残していきたいですね。
プリント写真を減らすコツ
ライフログの整理は「捨て習慣」が身に付いてから
物が多い状態なら片付けの最後に
片付けようとして、手帳や日記、漫画が目に入り懐かしくて手が止まってしまった経験が誰しもあると思います。懐かしく感じるものは、処分する、しないの判別ができず、思い出の品々の片付けは最難関といわれています。書籍などは買い直せますが、写真はそれができないので判断が難しく片付けに挫折する原因にもなります。また衣服のように身に着けるものではないため流行や清潔感も関係ありません。いろんな観点から見ても判断が難しいです。物が多い状態の方は先に、書籍やゲーム、衣類の整理を始めて自分の判断力をアップしてから思い出の品の片付けを⾏いましょう。
分類は「年代別」など、ごく簡単でOK
まずは、年代ごとの枚数を把握することが大切
所持しているプリント写真を全て出し、「小学校」「中学校」「20代前半」「20代後半」など簡単にテキパキと振り分けます。年代ごとの枚数を把握するとアルバムを購入する場合の目安にもなりますし、多すぎる年代のものは少し枚数を減らそうかな、という気持ちにもなります。
直感で「処分すべき写真」を取り出し、手早く仕分ける
判断力が高いとされている午前中がおすすめ
思い出は楽しいものでも苦々しいものでも、想像以上に心を惑わせます。無心になって、テキパキ年代別に分けてみましょう。途中で処分する必要のある写真だと思ったものは取り除いていきます。時間帯は判断力が高いとされている朝がおすすめですが、朝型・夜型などの体質によってあなたに合ったタイミングを見つけてみてください。
枚数を減らしたいときは年代ごとの枚数を決める
焦りは禁物!「いらない」と感じたものから減らしていこう
カテゴリー分けをして、そこから減らしていきたい場合は、保管する枚数を決めて選定してみましょう。思い出と向き合うのは大仕事です。適度に休憩を入れつつ、リラックスして選んでいきましょう。「これはなくても大丈夫かな」と思えるものから処分していくのがポイントです。枚数が減っていくと自然と自分にとって大切にしたい記録の答えがわかってきますので、迷ってしまったときは焦らないようにしましょう。把握できていれば無理して処分しなくてもいいのですから。
デジタルも大いに活用!
大切な写真はデジタル化がおすすめ
大切な写真はスキャナーでデジタル化するのがおすすめです。現在は災害がとても多く写真やアルバムは重量があるため怪我の原因になる可能性もあり、何より緊急時にパッと持ち出すのは難しいです。スキャナーがない方は借りたり、レンタルスペースを利用したり…コツが必要ですがスマートフォンのスキャニングアプリを試してみるのもいいでしょう。きれいにスキャニングしたい場合は企業に依頼することも。プリントという媒体にこだわらない方はここで一気に枚数を減らせます。
写真を手放す基準を考えよう
【処分の基準:1】漏洩したらトラブルになるもの
写っている人への気遣いを忘れずに
先にお伝えしましたが、誰かに見られたらトラブルになる写真は管理できる自信がないのなら処分が望ましいでしょう。ちょっとした誤解から、事情を知らずに見た人の思い込みで大きなトラブルになるケースもあります。所持していて後ろめたさを強く感じるようであれば、思い切って処分してしまった方があなたもスッキリするはずです。
【処分の基準:2】見るだけで気持ちが沈んでしまうもの
つらい気持ちを思い出してしまうものは処分対象
こちらも先に触れましたが、悲しい気持ちに引きずられてしまうような写真はすっぱり処分が望ましいです。過去の努⼒の証しのように感じている写真があったら、少し考え方を変えてみましょう。努力したその力はあなたの中に生きているはずで、もう写真にすがる必要はないという考えもあります。少しでも「処分したい」気持ちがあれば、試しに1枚だけ処分してみましょう。
【処分の基準:3】今後の「資料」にはならないもの
「資料」として保管すると決めたらなるべく早くまとめる
もしあなたが写真を資料として必要としている職業であれば、写真はインスピレーションの源として大いに役立つかもしれません。世の中は大きく変化していますので、過去のプリント写真であればなおさらです。ただし、箱の中に無造作に置いておかず、すぐに分類して資料として役立てることが大事です。ファイルにまとめる日や、スキャニングする日を決めてスケジュールに入れてしまいましょう。雑多に置かれたまま数年放置されているような資料用の写真はもうあなたには必要ないかもしれません。量が多くて困っているならぜひ見直しを!
残しておきたい秘密の記録
デジタル化しても、扱いには十分注意
個人情報がたくさん残っているとはいえ、大事に管理して、後でひとり静かに振り返りたい記録は誰しもあるものです。デジタル化して形をなくした状態でも、情報漏洩のリスクは十分にあります。人に見られてしまう可能性はゼロにはなりませんが、簡単に他人に見られない管理方法を考えていきましょう。
パスワードを付けられる日記やメモアプリを導入
手軽なのは、パスワード機能の付いた記録用アプリを導入することです。デジタル化した写真や文章をアプリに残しておけば、見返したいときにも便利です。頻繁に情報の記録や閲覧を行う場合、パソコンやタブレットを利用する方はどの端末からでもアクセスできるアプリがおすすめですが、他の人と共有しているものにひも付けるのは避けた方がよいでしょう。また、機種変更などの際はデータが消えないように注意する必要があります。
クラウドでのデータ保管サービスを新たに契約
クラウドストレージサービスはスマートフォンの高性能化で今や身近になっていますが、普段使用しているスマホのストレージサービスとは別のサービスに登録して保管する方法もあります。パスワードをファイルに付けられるストレージサービスもありますので検討してみてもよいでしょう。
ファイルにパスワードを付ける
頻繁に閲覧を行いたい場合は不向きですが、ファイルやフォルダごとにパスワードロックをかけたり暗号化したりする方法もあります。パスワードは失念しないように気を付けましょう。
メモリーカードなどへの保存は要注意
一見手軽なのがSDカードやUSBメモリーなどへの保存ですが小型軽量のため紛失や盗難のリスクも高く、誰でも簡単に中をのぞけてしまう落とし穴があります。保存に便利な手段ではありますが「保管」には注意しましょう。
処分方法に困ったときは
個人で利用可能な機密書類処分サービス
箱に入れたまま溶解してくれる
写真の処分といえばシュレッダーが主流ですが、処分する写真がとても多い場合は個人も受け入れ可能な機密文書溶解サービスを利用してみましょう。段ボールに入れて送るだけで、そのまま溶解処理してもらえます。企業にもよりますがホチキスやリングノート、ファイルのまま出してしまってOKな場合も(必ず確認しましょう!)。集積所に出した際は、持ち出しされるリスクやカラスなどに袋を破られてしまうケースも考えられますので、心配な方は検討してみてはいかがでしょうか。
※証明書を発行してもらえる企業に依頼するとより安全です。信頼できる企業を事前によく調べましょう。
「お焚き上げ」へ持ち込む
感謝の気持ちを持って手放したい方におすすめ
とても大切に保管していた写真でも、心境の変化から一区切りをつけるために、手放す決意をされた方も多いかと思います。ですが手紙や写真など大切にしていた品々ほど、ごみとして出すのが難しく感じるかもしれません。そんなときは「お焚き上げ」の依頼をして感謝の気持ちと共に手放してみるのもいいでしょう。
インターネットから申し込めるサービスも!
過去を管理できれば、これからの体験がより楽しくなる
これからの思い出づくりや体験を思いっ切り楽しむためにも、思い出をきちんと整理して心を軽くしましょう。
SNSでの交流が活発な時代。個人情報やプライバシーへの配慮が必要です。一緒に写っている人の気持ちも考えて写真などはきちんと管理しましょう。一緒に写っている人はもちろん、自分も他人に見られたくないと感じる写真はそっと処分するのが望ましいです。