節約が続かないのは、我慢のしすぎが原因かも…
「自分ルール」に取り入れるのは、簡単にこなせるものだけ。日常の習慣にちょっとプラス、マイナスするぐらいの気持ちでできることを、ルールにすることが大切です。
例えば
〇我慢するのではなく、買う場所や選ぶものを変えてみる
〇いつもの家事のやり方を少し変えて、時短してみる
〇時期的に「使わないな」と思うものは、電源を切る
といったように。
今回は、「自分ルール」を作るためのはじめの一歩となれるような、実践しやすいアイデアを「買い物・電気・食事」の、3つのジャンルに分けてご紹介します。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
「買い物」の節約ルール
コンビニで買った方がお得なものをチェックする
「節約するために、コンビニには行かない」というお話をよく耳にしますが、ものによってはコンビニで買う方が、他の場所で買うよりもお得なものがあります。例えば、コンビニ各社が開発した食パン、牛乳、お豆腐、納豆、片栗粉、ベーコンやワインなどの食料品、さらに洗剤などの日用品も。
"割高"なイメージを持ってしまいがちのコンビニですが、"ちょうどいいサイズ"でお得に売られているものも多いため、利用の仕方によっては上手に節約することができるかもしれません。近くのスーパーやドラッグストアと値段を見比べて、チェックしてみてくださいね。
大容量で買うとお得なもの以外は、少量のものを買う
長い目で見ると大容量のものよりも、少量タイプを買った方が節約になるものがあります。例えば、油。頻繁に使う油でなければ少量タイプを買うのがベター。開封後は酸化が進むので、賞味期限に関わらず1~2か月で使い切ることが推奨されているためです。
少量タイプを使い切ることで、期限切れによる食品ロスを防ぎ、無駄な出費を抑えることができます。日持ちして、使い切れるものは大容量のものを、新鮮な期間が短いものは少量タイプを買うのがおすすめです。
気分が上がるマイボトルに、お気に入りの飲み物を
1本150円ほどで手に入るペットボトル飲料。お手頃なので、ついお出かけ先で買ってしまいますよね。でも、毎日買うとしたら1か月4500円ほどかかり、年単位で見るとさらに大きな出費に。
「飲み物の出費を減らしたい」という人は、"マイボトル"に、お気に入りの飲み物を入れてみるのはいかがでしょうか。軽量&コンパクトなマイボトルも販売されているので、持ち運びにも便利。デザインも豊富なので、自分好みのマイボトルがきっと見つかるはずです。その日の気分や体調に合った、ハーブティーやコーヒーなどの飲み物をセレクトしてみることで、心地よいひとときを過ごせるかも。
KINTO|デイオフタンブラー
東亜金属|Poke Mini Bottle
容量は300mlと、ポケットに入るほど小さいサイズのミニボトル。重さも180gなので、持ち歩くのに便利です。デザインは4種類。どうぶつや植物をモチーフにした、北欧風のかわいらしい絵柄にこころ癒されます。
MOMO concept|ルピナス タンブラー
フタを外してすぐ飲める直飲みタイプのタンブラーです。190gと軽く、女性の手でも握りやすいデザイン。
底に滑り止めのゴムが付いているため、デスクなどに静かに置けるのも魅力的。
また来られる場所では、すぐに買わない
お出かけ先で、魅力的なものを見つけるとすぐに欲しくなってしまいますよね。もし、また来られる場所での買い物ならば、欲しいものをメモして、一旦その場所を離れることで衝動買いを防ぐことができるかも。
その場を離れた後、どこかでお茶をしたりしながら、欲しいものについて「これを買うことのメリット、デメリット」や「ずっと大切にできるものなのか」ということをじっくり考えてみる。一息つくことで、買い物中の高揚感が収まり、"心から欲しいものなのか"が見えてきます。そうして選んだものは、きっと丁寧に使うことができ、長く付き合えるはずです。
電池を買うなら100均で
"突然の電池切れ"にそなえて、電池は買い置きしておきたいものです。でも、スーパーなどで売られている電池の多くは、1パック200円以上はかかるため、まとめて買うのをためらってしまうことも…
そこで、おすすめしたいのは100均の電池。安い電池は、長くはもたなそう…と思われがちですが、電池のもちは他のメーカーの電池とほぼ変わらないそう。頻繁に電池を変えるものなどに、100均の電池を使うことで出費を抑えられます。
「電気」の節約ルール
電化製品の中には、「待機電力」を使うものがあります。待機電力とは、電源がオフになっていても、コンセントを差している限り消費し続ける電力のこと。1世帯の年間消費電力の、およそ6%が待機電力として消費されているそうです。使っていない間にも、これだけの電力を使っているのは、少しもったいない気がしませんか?
スイッチ付きの電源タップを使う
節電には、コンセントを抜くのが1番有効的なのですが「面倒だな…」と思ってしまうことも。
そんな時は、スイッチ付きの電源タップを使ってみてはいかがでしょうか。スイッチ1つで、待機電力をカットできる優れもの。コンセントを抜くよりもお手軽なので、習慣化しやすいかもしれません。
こちらの商品は、端にある一括スイッチを押せば、まとめて電源オフできるというもの。長時間お家を空ける時などには、1つ1つの電化製品の電源を切るよりも、一括して電源を切ってしまった方が楽ちんですし、電源の切り忘れも防げるのでおすすめです。
こちらは、木目調のスイッチ付き電源タップ。優しい色合いなので、フローリングや木製の家具などによく馴染みます。挿し込み口同士の間隔が広いため、となりの挿し込み口をふさぐことが少なく、ゆったりと使用できるのがいいですね。
消費電力が大きいエアコンについて考える
エアコンの設定温度は、夏は28度、冬は20度を目安にする
エアコンの設定温度は、「このぐらいかな?」と感覚で決めてしまいがち。環境省によると、エアコンの設定温度は夏は28度、冬は20度が適温なのだとか。冷房の設定温度を1℃上げると13%の消費電力の削減、暖房の設定温度を1℃下げると10%の消費電力の削減に繋がります。
2時間以内の外出時はエアコンの電源を入れたままにする
短い外出時間でも、「電気代を節約したい」という気持ちから、エアコンの電源を切っていませんか?エアコンは、設定温度まで、室内温度を上げる/下げることで大量の電力を消費してしまうそうです。短時間の外出時は、エアコンを消すよりも、つけたままにする方が電気代を節約できるでしょう。
エアコンを使わない時期は、コンセントを抜く
エアコンも、待機電力を多く使うものなので、長期間使わない場合は、コンセントを抜いてしまうのがおすすめ。ただし注意点があります。それは、「久しぶりにコンセントをつないだ後、すぐにエアコンのスイッチを入れてしまうと、故障のリスクが高まってしまう」ということ。長期間コンセントを抜いていたエアコンをつける際には、コンセントを挿した後に、5時間以上待機させてから電源を入れることが大切です。
冷蔵庫の設定を強→中に
冷蔵庫の温度設定を強から中に変えるだけでも、立派な節約になります。温度調節機能の表記が「弱・中・強」のもの、もしくは「1~5」のように数字で表したものがありますが、どちらも真ん中の位の温度が「3~5℃」となるそう。設定を中→強にすると2~3℃低くなり、中→弱にすると2~3℃高くなるので、調節する際の目安にしてみてくださいね。
節電モードは積極的に使う
電化製品のなかには、「節電モード」や「省エネモード」などを選べるものがあります。例えば、冷蔵庫。商品によっては、節電モードにすることで、食料保存に影響のない範囲で、自動的に温度調節をしてくれて、10%~20%ほど電気代を抑えられるというものもあるそうです。
他にもテレビや掃除機などの、さまざまな電化製品に節電モードがついているそうなので、ぜひご家庭の電化製品を確認してみてくださいね。
「食事」の節約ルール
パスタの茹で時間を1分間に
並行して他の料理を作りたい時などは、パスタの茹でる時間さえも長く感じてしまう…。そこでおすすめなのは、「すいすいパスタ」というもの。
旬の食材を選ぶ
旬の食材を選ぶことのメリットは、
①食費が抑えられる
②その時期に必要な栄養素を補ってくれる
③栄養を最もたくわえている時に収穫されるため、旬でない時期より数段美味しく感じられる
などなど…いいこと尽くめ。
いつでも安く買えるものを選ぶことも、もちろん節約に繋がりますが、栄養が偏ったり、飽きてしまうこともあると思います。「食費を節約したい」という人は、まずは旬の食材に目を向けてみるのがおすすめです。旬の味を楽しむことで季節のうつろいを感じられ、心の平穏にも繋がりますよ。
お肉は特売日に買い、下味をつけ小分けにして冷凍
日持ちしない肉類は、使い切るのが難しく無駄にしてしまうことも…そんなお悩みを解決してくれるのが、下味冷凍。買ってきたお肉に下味をつけて冷凍することで、
①お肉が傷みにくくなる
②冷凍期間に味が染みこみ
③お肉がやわらかくなる
調理時間の短縮になるだけではなく、美味しさが増します。「食材を使い切らないと」というプレッシャーもなくなり気持ちも楽になると思うので、ぜひ試してみてくださいね。
「簡単すぎ?」がちょうどいい。自分に合ったルール作りを。
節約に限らずどんなことにおいても、頑張りすぎてしまったり、続けなければいけない…と自分を追い込んでしまうと、息がつまってしまいます。まずは自分にとって"簡単"だと思えるぐらいのことから始めるのがいいかもしれませんね。全速力で走り切るのが難しくても、ゆっくり歩みを進めれば息切れせずに、必ずゴールにたどり着くことができます。無理のない、少しの遊び心を感じるような、楽しい節約の「自分ルール」を作ってみてくださいね。
"節約法"を実践してみたはいいけれど、なかなか続かない…。その理由は「なにもかも我慢しなきゃ」というような、厳しい"ルール"を作ってしまっているからかも。そんな人は、我慢するのはひとまず置いておいて、簡単な節約の「自分ルール」を作ってみてはいかがでしょうか。自分の生活スタイルや、価値観を土台とした、"我慢しない節約のルール"を作り、それを守ることで、おのずと結果はついてくるはず。