日常で遭遇するたくさんのこと
仕事もプライベートもうまくいったら嬉しい、いつも楽しくポジティブでいたい。誰しもがそう思って暮らしていても、自分の思いとは裏腹に、様々な出来事に遭遇するものです。
前々からの約束を急にキャンセルされたり、仕事で採用されたはずの自分の企画が白紙に戻されたり、ずっと信じていた友達に裏切られたり…良いことと同じくらい嫌なことはあるものです。中には自分に非がないものもあるでしょう。
つい口をついて出る本当の気持ち
そんな時「なんで」と思い、つい愚痴を言いたくなりますよね。思い入れが強ければ強いほど、文句のひとつやふたつ言いたくなるのは当然のことです。
ところが、残念なことにいくら文句を言っても気持ちは晴れません。どんなに愚痴を聞いてもらっても、どんなに自分の思いを吐き出しても、すぐに気持ちを入れ替えるのは難しいからです。
ですが、たったひとつの言葉が気持ちを救ってくれるんです。それが「ありがとう」のパワーです。
嫌な思いをした時にこそつぶやきたい言葉
自分が嫌な思いをした時に「ありがとう」とつぶやくなんて、負け惜しみや嫌味のようにすら思えるかもしれません。でも、嫌なことに対して「ムカつく、頭にくる」と言う言葉で終わらせたくはありませんよね。
なぜなら、ひとつの約束を楽しみにして頑張ってきた自分、あるいは、仕事で採用されるようにと知恵を絞って企画を立てた自分、友達として信じて付き合ってきた自分を否定したくないからです。
自分の価値は否定しない
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嫌な思いをした時、気持ちの落ち込みと共に「自分は一体、何をやってるんだろう」という後悔の念にさいなまれませんか?そんな思いはすぐに消し去りましょう、嫌な思いをした上に自分で自分のことを嫌いになりたくありませんよね。
だからこそ「ありがとう」と、つぶやくのです。「ありがとう。学ばせてもらって」「ありがとう。別のところでアイデアを生かせそう」「ありがとう。これで自分ひとりの時間が確保できる」
こんなふうに「ありがとう」とつぶやくことによって、自分の価値を否定せずに済むと思いませんか?
こんなふうに「ありがとう」とつぶやくことによって、自分の価値を否定せずに済むと思いませんか?
自分を守るために「ありがとう」とつぶやこう
ただの言葉遊びか、と思う方もいるかもしれません。ですが、嫌な気持ちを愚痴として言葉にするだけでは、気持ちの回復に時間がかかります。さらに、自分はどうすれば良かったのか、なんて余計な悩みを抱えることにもつながりかねません。
ですが嫌な思いをした時に「ありがとう」とつぶやくことによって、自分と相手との間にしっかりと一線を引くことができます。そして、自分のことをしっかりと肯定することにもつながります。
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「ありがとう。こんなこともあるんだとひとつ学べた」そうつぶやくことで、たとえ落ち込んだとしても気持ちの切り替えがしやすいでしょう。たった一言がもたらす力は大きいものです。
「ありがとう」は将来の自分に返ってくる
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日常において、他人に何かしてもらった時、咄嗟に「すみません」と口をついで出てしまいがちですが、「ありがとう」と言った方が、お互いに気持ちがいいものです。
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言われた方はもちろん、言った方も気持ちがいいのは「ありがとう」が感謝を伝える言葉だからでしょう。ですが、「ありがとう」の由来をたどると“滅多にない、珍しい”という意味の「有り難し」が語源となっています。
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「有り難し」である嫌なことについて「ありがとう」という思いを被せることは、意味的にもあっているのかもしれません。嫌なことがあったら、自分を守り、次の一歩を早く踏み出すための力にできるよう、切り札としての「ありがとう」という言葉を胸に留めておきたいですね。