未来のことを考える、サステナブルな社会
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いつの間にか身近な魚が高級魚になり、好きなブランドの洋服は生産中止。気温はどんどん上がって、地球はごみだらけに――そんな未来が近づいていると言われています。人間がずっと平和で豊かな社会で暮らし続けられるように、現在世界中でめざそうという機運になっているのが、「サステナブル(日本語で「持続可能」)」な社会です。
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POINT1:使い始めから終わりまで想像してみる
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人間がよりよい暮らしを求めて作ってきたものの中には、そのまま捨てると分解されずに自然に残り、環境や人体に悪影響を及ぼすものがあります。それを避けるためには、何で作られているのか、きちんと自然界で分解されるのかをチェックしてアイテム選びをすることが大切です。
自然に残らないものを選ぼう
メーカーによっては、自然に還る素材や自然に残らない素材を選んだり、開発したりしているところがあります。まずはそうしたメーカーのアイテムを、できるところから取り入れてみましょう。
使い捨てだからこそ土に還るものを
捨てなくて済むのが一番嬉しい
プラスチックはサステナブルの大敵!
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便利な素材として、日常のあらゆるアイテムに使われているプラスチック。プラスチックが微細に粉砕されたマイクロプラスチックは、分解されず魚などに取り込まれ、海の生態系を壊す可能性があり、できるだけ使わないほうがよい素材です。
プラスチックの包装材は卒業しよう!
プラスチック以外の素材でも十分代用できる
POINT2:使い捨てしないための選択を
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限られた資源をこれ以上減らさないために、使い捨てではなく一つのものを長く使うことも大切です。環境に有害でない素材を選べば、ゴミの量を減らすだけでなく、環境を守ることにもつながります。
幅広い使い方ができるものがおすすめ
ひとつのものを様々な使い方で使えれば、他のアイテムを買う必要もなければ、使い捨てする必要もなくなります。特に頑丈で長く使えるものを選ぶことで、節約につながるのもうれしいですね。
どんな形にもフィットする?
形を変えて、使い方が広がるものを
使い捨ててきたものを、繰り返し使えるものに
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マスク、紙コップ、コーヒーフィルターなど、普段使い捨てているものはたくさんあります。使い捨てしないために、何度も繰り返し使える素材を選ぶこと、外出先で使い捨てのものを買わないようアイテムを持ち歩くことにチャレンジしてみませんか?
何度でも使える素材を選ぼう
マイ〇〇を持ち歩こう
長持ちするかも要確認
POINT3:人にやさしく、環境にもやさしく
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サステナブルな暮らしを維持するためには、環境や資源のことを考えるだけでなく、その暮らしを支える人にやさしいかどうかも考える必要があります。商品が作られ続ける自然環境や労働環境を助け、持続する関係を築くことが、お気に入りのアイテムをいつまでも使い続ける唯一の方法です。
「フェアトレード」製品を選ぼう
適正な価格で取引をしようという取り組みである「フェアトレード」は、生産者を守り、生活を向上させることにつながります。「フェアトレード」のものを選んで、生産者の暮らしを豊かにし、またアイテムを作ってもらう、という持続的なサイクルを作っていきましょう。
心も体も「幸せ」な気分になれる
素材本来の味わいを楽しめる
素材がどうやって作られるかにも注目
いくらそのアイテムが環境にいいものであったとしても、そのアイテムが作られるまでの過程で環境を破壊していたら、意味がなくなってしまいますよね。環境に害を与えず、有害なものを使わずに作られているかどうかもチェックしてみましょう。
環境にやさしい「オーガニック」
肌に直接触れるものは特に注意
産地不明はもうやめよう!
飲食店などでは普及しつつある「地産地消」という考え方は、実はとってもサステナブル。というのも、遠い場所から何かを運んでくる時、冷凍や梱包などを行い、移動させるために、膨大なコストやエネルギーがかかるから。食だけでなくあらゆる生産物をできるだけ作られた土地で消費すれば、そのコストやエネルギーをゼロにすることができます。加えてアイテムが壊れてしまった際にも、生産地が近場にあれば修理しやすく、同じものを長く使うことにもつながります。普段からよく使うものほど、自分が暮らす街や国で作られたものを選びましょう。
POINT4:ムダなく資源を活用できるものを
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人間が生きていくために利用している動物、植物、燃料といった資源は有限であるため、使い続ければなくなってしまう可能性があります。有効的に資源を使い、次の世代に残すためには、ごみとして出たものを再利用し、資源のロスを減らしていくことが欠かせません。
廃棄を減らしてくれる「再利用」
何かを作る時、余りやロスが出ないものはほとんどないのではないでしょうか。作り手の中には、そうして余ったものを、別の新しいアイテムに仕上げているところがあります。真新しいアイテムを買うよりも、再利用されたものを選んでみましょう。
余りを出さないことが大切です
伝統工芸品の欠片も再利用して
資源を有効活用できる「リサイクル」
まだ使えるものを再利用するだけでなく、本来であれば廃棄になるはずのものを再利用・再加工すれば、より資源のロスを減らすことができます。
リサイクルでフードロスも減らそう
ガラスもできる限りリサイクル
「サステナブル」を取り入れる時の3つのデメリット
①最初にコストがかかる
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ここからは、暮らしに「サステナブル」を取り入れる時に気になるデメリットについて見ていきましょう。安価に売られているものと比べると、サステナブルを意識して生み出されたアイテムは、いい材料を使ったり、素材を開発するためにお金がかかったりするため、価格が高くなってしまいます。トータルでみれば価格はそれほど変わらないか、むしろ安くなることもありますが、初めて取り入れる時には少しだけお金がかかることを頭に入れておきましょう。
②お手入れをしっかりしないと長持ちしない
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アイテムによっては、長く使うためのお手入れが難しいものや、保管の際直射日光に当ててはいけないなど注意しなければならないものもあります。毎日使うものであればあるほど、そうした手間は面倒に感じられるもの。手間の少ないものを選ぶか、手間を覚悟して受け入れるか、自分の余裕と相談しながら決めてみてくださいね。
③新しいものに触れるスパンが長くなる
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長く使えるもの、繰り返し使えるものが多い、サステナブルなアイテム。生活に取り入れると新しいものに触れるスパンが長くなるため、新商品は必ずチェックするという方や、新しいものを買って気分を切り替えているという方にとっては、辛いことかもしれません。楽しみがなくなることで、サステナブルな暮らしが続かなくなってはもったいないので、できる範囲で挑戦することが大切です。
「サステナブル」を取り入れる時の3つのメリット
①トータルコストが下がる・節約になる
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「サステナブル」を取り入れる暮らしは、未来を守るだけでなく、現在の私たちにも嬉しいメリットを与えてくれます。第一には、節約につながるということです。長い目で見れば、使い捨ての割高なアイテムを繰り返し購入して使うよりも、長く繰り返し使うほうがコストを抑えることができます。普段の暮らしの中でお金がかかりすぎていると感じるところがあれば、そこからサステナブルなアイテムを取り入れてみるのもおすすめです。
②ゴミが減り、空間がすっきりする
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サステナブルな暮らしを続けていると、たくさんものを買う必要がないので部屋の中がすっきりして、家庭ゴミの量も減っていきます。ゴミの量やゴミ出しに行く回数が減るだけでも快適さが増しますし、自分の行動が結果に直結している実感が得られると楽しさも増しますよね。さらにお部屋もキレイになって、一石二鳥です。
③心に余裕ができる
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流行に左右されないということは、自分自身を振り返り、身の回りのことを考える時間ができるということでもあります。さらにお金も節約でき、お部屋もキレイになるので、自然と心に余裕が生まれることも。サステナブルを暮らしに取り入れることは、1日1日を大切に、丁寧に過ごすことにもつながるんですね。
身近なところから「サステナブル」を始めよう
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未来のことを考える「サステナブル」な暮らしも、続かなければ本末転倒。メリットとデメリットを考えて、無理なく快適に続けられるバランスを、自分の中に見つけましょう。身近なところからカジュアルに「サステナブル」を取り入れて、安心できる暮らしをいつまでも守り続けていきたいですね。
そのためには、地球の環境を守り、資源を大切にしていかなければならない、と言うと大きな話に聞こえます。しかし普段の暮らしの中で、食品や雑貨、インテリアなどをサステナブルな観点から選ぶだけでも、十分に貢献することができるんです。この記事では、4つのポイントからサステナブルなアイテムの選び方を掘り下げ、そうしたアイテムを実際に取り入れる際のメリットやデメリットと合わせてお伝えします。