小さな失敗で自分を責めるのはもう終わりにしませんか?
そんなとき、自分のことを必要以上に責めてしまっていませんか?間違いを認めて反省することは大切ですが、それを続けてしまうとクセになり、新たなチャレンジに対して臆病になってしまうことも…。
ある出来事も見方を変えてみることで、捉え方は大きく変わります。行動する上でとてもいいヒントになってくれる「リフレーミング」という考え方をご紹介します。
どうして人は必要以上に自分を責めてしまうのか?
それは自分や物事のネガティブな面ばかりに気持ちが向いてしまっているから。視点を少し変えてみるだけで、そんな思い込みから開放できるようになるのです。
捉え方をちょっと変えるだけ。「リフレーミング」
リフレーミングとは?
リフレーミング(reframing)とは、「物事を見る枠組み(フレーム:frame)を変えて、別の枠組みで見直す(re-frame)」という意味。
たとえば自分にとってはよくない結果でも、周りの人からは意外に高い評価を受けた、という経験を誰もが持っているはず。状況や考え方、立ち位置が変わることで、見えてくる物事はまた違ってくるのです。
リフレーミングはどんなときに行うのが効果的?
ネガティブな気持ちになってしまったとき
何かに失敗してしまったときやイヤな出来事に遭遇してしまったとき、ネガティブな感情にフォーカスしてしまうと上手くいくものも上手くいかなくなってしまいます。
しかしリフレーミングによって「自分が成長するため」と視点を変えることで、自然とポジティブな気持ちが湧いてくるはずです。
自分に自信が持てないとき
自分に自信が持てない理由はなんですか?短所だと思っていることも、見方によっては長所として活かしていくことができます。
リフレーミングの方法
言葉のリフレーミング
マイナスに感じる言葉をリフレーミングすれば、その言葉の持つポジティブな面に気づくことができます。「内気」なら「慎重」というように、マイナスだと思う言葉の横にポジティブな言葉を書き出してみましょう。
言葉のリフレーミングによってその持つポジティブな側面を改めて意識するようになります。すると自然と気持ちが明るくなり、モチベーションを取り戻すことができるように。
視点を過去・未来に変えてリフレーミング
ひとつの出来事も、見る視点を「過去」や「未来」に置き替えてみることで、捉え方は不思議と違ってくるもの。
失敗してしまった物事も「もう一度経験できるなら自分はどう行動するのか」、「未来から振り返れば経験しておいてよかった」などと捉え直してみましょう。失敗した時点に留まるのではなく、次第に前に向かって行動できるよう変わっていくはずです。
言葉を解体してリフレーミング
ひとつの言葉の枠組みを解体してリフレーミングしてみると、それがただの思い込みだったことに気づくことできます。たとえば「上司が自分にだけ厳しい」という言葉も、「どんなときにそう感じるのか?」、「それは週に何回程度か?」「どんな行動からそう感じるのか」など細かく解体してみてください。
すると、実は「いつも」ではなく「仕事が忙しいときだけ」厳しい、という場合も。言葉の枠組みをひとつひとつ具体的に解体することで、思い込みを取り払い健全な思考を手に入れることができるのです。
どんな効果が期待できる?
自分の経験は今後の人生の土台になる
ネガティブな枠組みに囚われて過去に意識が向いていては、前に進むことはできません。リフレーミングしてポジティブに捉え、すべての経験を自分の糧にしていきましょう。
相手を認め、結果的に自分を認められる
「あの人はこういう人だ」と相手に対する思い込みをしていては、人間関係は円滑に進みません。リフレーミングでその思い込みを取り払うことで相手を認めることができるようになり、結果的にそんな自分をも認めることができるようになります。
自分の短所を長所として捉えることができる
自分の好きになれない短所も、リフレーミングで細かく解体していけば、そのポジティブな側面に目を向けられるように。短所を長所に変えてみることで、自分をもっと好きになっていくはずです。
失敗やイヤな経験、自分の短所など、一度気になるとどんどんそれに囚われてしまい、必要以上に自分を責めてしまっていること、ありませんか?