どんどん速くなっていくスピード
離れて住む人との連絡やコミュニケーション、お金の振り込みに至るまで、生活に関する多くのことがスマートフォンやパソコン一つで簡単に済んでしまう昨今。自分が出向かずとも用が済み、便利な上にスピードも速いですよね。
ですが、便利さを十分に享受するためには、新しいアプリをインストールして機能を覚えるなど、周りに合わせて自分の知識もアップデートして行かなくてはなりません。
それらのスピードが速すぎて、なんとなく「今」に取り残されているような気がしている方もいるのではないでしょうか?
速くて便利。もたらすのはメリットだけ…?
モノを持っていても機能を使いこなしていないということは、よくありますよね。周りが簡単に使いこなしているのを見ると、より置いていかれているような焦りを覚えることはありませんか。
「速くて便利」と感じるのは、それを求めて自分も変化できるからです。もし自分はそこまで速さを求めていないのに周りのスピードがどんどんアップしていけば、かえって不便に感じたり、ストレスを覚えることもあるでしょう。
自分のできる範囲で整えよう
もし、周りのスピードについていけずに、なんとなく気持ちが落ち込んだり、体調が優れないなど、全体的に「うまくいかないな」と思う時は、自分のできる範囲で自分のコンディションを整えてみましょう。
全てのテンポを「ゆっくり」に変えよう
整える方法は、歩く、食べる、話すといった日常の動きを全て「ゆっくり」行うよう意識を変えること。それだけです。そんなことで何が変わるの?と、思うかもしれません。
ですが、「ゆっくり」を意識することによって、自然と呼吸も深く大きくできるようになります。ゆったりとした大きな呼吸は、リラックスに関わる副交感神経をスムーズに働かせてくれます。
それにより、交感神経が優位な状態(いつも緊張状態であること)を防ぎ、自律神経を整える効果が期待できます。自律神経は、自分の意思とは無関係に体の機能を調節しているため、「なんとなくうまくいかない」時にこそ、試して欲しいのです。
特におすすめは「ゆっくり話す」こと
忙しい毎日に、全ての動きを急にゆっくりにするのは無理があるという方も多いかもしれません。まずは1人でできるところから、「ゆっくり」を取り入れてみましょう。
特におすすめなのが「ゆっくり話す」ことです。相手のテンポに合わせて会話をすることも必要ですが、自分が何か伝えたいことがある場合にはゆっくり話すことを意識しましょう。
なぜなら、ゆっくり話す人には安心感や信頼感を覚えやすいからです。流暢に話をするよりも、必要な言葉だけをゆっくりと相手に伝える方が、心に届きやすいでしょう。
ゆっくり話そうという意識は聞き上手につながる
ゆっくり話そうとすることで、「何かを話さなくては」という意識より「人の話をまず聞く」という意識にシフトしていきます。相手の話をしっかり聞くことで、相槌を打つタイミングが良くなり、今まで以上に会話も弾みそうです。
さらに、ゆっくり話をすることによって、よく周りを観察することができるため、相手の反応を見ながら話を進めることが可能です。「何か話さなければ」という焦りからつい余計な一言を言ってしまう心配もなくなるでしょう。
「ゆっくり」を意識して良い流れを引き寄せよう
「なんとなくうまくいかない」から「なんとかしよう」と、焦れば焦るほど空回りしてしまうこと、ありますよね。うまくいかない時ほど「ゆっくり」を心がけましょう。
「ゆっくり」を意識するだけでも気持ちにほんの少し余裕が生まれます。その余裕は、自然な笑顔につながるでしょう。なんとなくうまくいかない時ほど笑顔で、「ゆっくり」と一歩ずつ進んでいきませんか?