ふと浮かんだアイデア、どうしてる?
お風呂に入っている時やお茶を飲んでいる時など、リラックスしている時に素敵なアイデアがふと思い浮かぶことってありますよね。あるいは、頭を捻ってアイデアを生み出すこともあるでしょう。
自分だけでできるなら、アイデアが浮かんですぐに実行に移しやすいのですが、職場や友人など多くの人と考えを共有して実践するのはなかなか難しいもの。今回は、今をより良いものに変えていく素敵なアイデアを形にする考え方や心がけをご紹介していきます。
良いアイデアを具体化するための考え方
例えば職場において、もう少しコミュニケーションを密にして互いに仕事をしやすくするためにはどうしたら良いか、について話し合ったとしましょう。そして、「ランチを一緒に取る」というアイデアが出たとします。
「毎日のランチであれば、改めて時間を取られることなくコミュニケーションが取れるのでいいアイデア」と思うかもしれません。ですが、これだけで「コミュニケーションを密にする」という目的のためのランチを実行できるでしょうか…。
良いアイデアで終わらせないために「具体策」まで詰めよう
ランチは全員が取るものだとしても、時間や場所はそれぞれだとしたら、顔を合わせることさえ難しいかもしれません。また、お弁当持参の人と外食が基本の人が混在していれば、なおさらです。
毎週火曜日、第一会議室で、来られる人だけでも集まってランチをしましょう、など、「いつ、どこで、誰と、どのように」ランチを取るか、しっかり具体的に決める必要があるでしょう。
また、コミュニケーションを密にする為のランチであれば、何も会社の会議室に集まる必要はありません。密にならないようオンラインでランチ会を開催するなど、その時々の社会情勢も鑑みて工夫しながら、具体策を探ってみましょう。
具体的に詰めることで「問題点」が見えてくる
人によっては、仕事の合間のランチは息抜きの時間だから、1人になりたい、という意見もあるでしょう。または、ランチ時間まで決められてしまうなんて…と気詰まりに思う人もいるかもしれません。
つまり、詳細が見えないうちは前向きで良いアイデアだと思えるものでも、具体的に話を詰めていくと多くの問題点が見えてくることがあります。
問題点を解決する実現可能な具体策を探し「手順」を考える
この例の場合は、「コミュニケーションを密にして仕事をしやすくする」のが最終目的です。具体的に考えることによって多くの問題点があるのであれば、そもそも「ランチを共にする」ところから練り直す必要があるかもしれません。
具体化するということは、「実現可能な方法で目標を達成させる手順を探ること」です。ひとつのゴールに向かってどんな具体策があるか洗い出し、徹底的に考えることは目標達成を近づけることになりますね。
アイデアの具体化を、日々の習慣に
自分ひとりのことならば「良いアイデア」が浮かんだら実行しながら変えていくことができますよね。途中でやめたり方向転換することも簡単です。
ですが、自分以外の相手が必要な場合や、社内においてあるいは対外的に何かを提案する場合はそれが難しいですよね。相手が最終目標までの道のりを想像できなければ、意見を受け入れられることもないでしょう。だからこそ、アイデアをできるだけ具体的にすることが必要です。
ところがアイデアを具体化するのは案外難しいもの。はじめに思いついた経緯など、小さなところも含めて、いろいろな方向から具体的に考えるクセをつけ、押さえるべきポイントを知る、この考え方のステップに普段から慣れておくとよいでしょう。
具体化することでアイデアの価値を上げよう
「なんとなく良いアイデア」というところで考えることをやめてしまうと、それ以上考えずに済むため、ラクといえばラクかもしれません。ですが、実際に行動に移し、良い方向に変化を起こさない限り、それはただの思いつきで終わってしまいます。
具体化することでそれは「思いつき」ではなく、仕事や暮らしを変える価値のある「アイデア」になるでしょう。ふとした思いつきを価値のあるものにまで引き上げるために、アイデアの具体化を心がけてみませんか?