言葉を磨く
そのような言葉の引き出しを作るには、どのようにしたら良いのでしょうか。相手にわかりやすく、また相手の心を動かすような言葉を使うために、語彙力や表現方法を学んでいきましょう。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
~感謝の語彙と表現~
たとえば簡単なものでも、
・「ありがとう」
・「本当にありがとう」
・「いつもありがとう」
この3つだけでも感じ方が違いませんか?
「ありがとう」という言葉に「本当に」「いつも」などの言葉をプラスするだけで、言葉に厚みが感じられます。このように、状況に合わせた“プラス1のワード”をたくさん知っていればもっともっとあなたの想いを伝えることができるのです。
メールや手紙で伝える感謝の方法
メールや手紙どちらにも共通して言えることは、「自分が思っている感謝の気持ちを、どのような言葉のテクニックで伝えるか」ということです。ただ長い文章をダラダラ書くのでは、何が言いたいのかわからなくなってしまいます。とはいえ、感謝の一文だけでは冷たく感じてしまいますよね。
「ありがとう」という言葉を伝える場合に、「ありがとうございます」と繰り返してしまうと不自然に感じることもあります。「お忙しいところお越し下さり大変助かりました」「迅速に対応していただき感謝しております」など、「ありがとう」という言葉以外にも感謝を伝える言葉を使えるといいですね。
また、「お体にお気をつけてお過ごしください」「またお会いできるのを楽しみにしています」などプラスの一言を添える心遣いは、メールや手紙ならではですよね。
対面や会話で伝える感謝の方法
相手が目の前にいる場合は、やはり照れくさいもの。目上の人なら緊張もしますし、同僚なら何となく歯がゆいもの。
でも、目の前にいて言葉で伝えられるからこそ、自分の口から伝えることが大切です。言われた方も面と向かって感謝を伝えてくれたら、どんなに嬉しいことでしょう。
伝え方としてやはり表情が大切です。
相手の目を見て言う「ありがとう」と目を合わさないで言う「ありがとう」は捉え方が全然違いますよね。
「さっきは手伝ってくれてありがとう」、「本当に困ってたから助かった、ありがとう」と一緒に笑顔やお辞儀などをプラスすると、更に感謝の気持ちが伝わりますよ。
~興味の語彙と表現~
ある物事に心が惹かれて、面白いと感じることが「興味」です。何事にも興味を示す人は明るくてポジティブ。しかし、素敵な女性は人への興味も忘れません。何かの話題に対して、疑問もなければ関心もない、共感もないとしたらつまらないですよね。
人への興味ってどんなことなのでしょうか?
「あまりあの人のことを知りたいとは思わないし、特に何も知らなくても困らないし…」と思うこともあるかも知れません。
でも、そうなると仕事の相手や友達などの関係は良好でいられるでしょうか?人間関係を良く保っていくためにも、相手に対して興味を持ちたいものです。
メールや手紙で伝える興味の方法
例えば仕事の場合、体調不良でお休みしたい場合がありますよね。
その時に「体調が悪くて会社をお休みしたいのですが…」というメールや電話があったとします。
もちろん「わかりました」で済むことではありますが、「お大事にしてくださいね」「何かやることありますか?」などと一言伝えることで、捉え方が全然違いますよね。
考える時間があることが、手紙やメールのメリットです。相手が趣味の話をしたとして、自分があまり知らなくても手紙やメールであればそれがどんなものかということを調べられます。
「気になって調べてみたのですが、それってすごく難しくないですか?」「どこで知ったのですか?」などを伝えることで、「すごいですね」などと一言で済ましてしまうより充分相手に興味があることが伝わりますね。
対面や会話で伝える興味の方法
対面や会話ではキャッチボールのように、返すことが理想ですよね。
病気で休んでいだ人が出て来た時に、「体調は大丈夫?無理しないでね」と笑顔で言えたらどうでしょう。
「昨日は休んで申し訳ない」と想っているとき、その一言で「良かった」と気持ちがやわらぐと思います。また、「私のこと想ってくれていたんだ」と嬉しい気持ちにもなりますね。
クッキー作りが趣味の人がいてクッキーを作ってくれたら何といいますか?「すごい!」で終われせてはその後の言葉にもつながりませんよね。「どうやって作るのですか?」「〇さんらしい趣味ですよね」などの言葉を添えると、相手に興味あることが感じられます。このような言葉を言われると、言われた方も嬉しいですよね。
語彙力を養うために心掛けておきたいこと
メモを習慣づける
日常会話やテレビ、SNS、本などから「あれ?この言葉聞いたことがない」ということってありませんか?
自分以外の人の言葉には、たくさん知らない言葉が含まれています。その「へぇ、そんな表現があるんだ」と思った言葉をメモするようにしてみましょう。気になる言葉をメモするようにしていると、いつの間にか習慣になりますよ。
書き出した言葉の意味を調べて、会話に取り入れてみよう
メモを取るようにしていると、たくさんの言葉に出会いますよね。その言葉の1つ1つの意味と使い方を調べてみましょう。
そうすると「こんな時に使えばいいのか」ということがわかります。そして、実践することによって更に自分のものとなります。
150文字にまとめるトレーニング
例えば好きな映画やテレビドラマなどを見て、要点を150文字にまとめてみる、感想を150文字にまとめてみるなどのトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。好きなものなら取り掛かりやすいでしょう。
何度も繰り返すことで要点を短時間でまとめることができ、端的にまとめるために言葉をたくさん知るようになります。
書いたものを声に出して読んでみよう
150文字にまとめたものを声に出して読んでみましょう。
声に出して読むことで、自分の言葉の使い方がわかり、不自然に感じる部分があるでしょう。自分のクセも発見できるかも知れません。
何故、不自然なのか、読みやすくするにはどんな言葉を使うべきかということがわかってくると、自分の言葉の引き出しも増えてきたということでしょう。
頭の中で説明する練習
書くことができたら、今度は頭の中で物事をまとめる練習をしてみましょう。
ブツブツと呟きながらでもいいので、感想や要点を「誰かに説明すると仮定して」まとめていきます。誰かに説明するとなれば、「どのような言葉を使えば理解ができるか」ということに注意が行くようになります。
実際に説明してみよう
実際に誰かに聞いてもらうことで相手の表情から、伝わっているのか伝わっていないのかを直に体験できます。
また、どうだったか感想を聞いてもいいでしょう。誰かに聞いてもらうことのハードルが高いと思う時には、自分で自分の話を録音して聴いてみることでも、言葉の使い方やわかりやすさを体験できます。
感謝の言葉で真っ先に思いつくのは「ありがとう」ではないでしょうか?しかし、本当に感謝の気持ちを伝えたくても言葉が見つからないからと、何でも「ありがとう」で済ませてしまうと口癖のようになり、相手から見ると薄っぺらく感じてしまうこともあります。