お正月が過ぎたらお花屋さんは春本番♪ 春のお花を探しに行こう
お花探しは「チャーミングな名前」も、楽しみのひとつ
例えば、「猫」と言っても、柄や体の大きさ、形が異なればそれぞれ種類によって名前が異なりますよね。実はお花も形や色が変わると、品種が異なり、それぞれに名前がついているんですよ♪
一例としてチューリップを見てみましょう。
《花屋さんへ行く前に、知っておくと役立つこと》
仕入れたての新鮮な花を買える、ベストタイミングは?
お花は生もの。実は、お花屋さんで仕入れたての新鮮なお花を買える、ベストなタイミングがあることをご存知ですか?
一般的に市場でお花の競りが行われるのは「月・水・金」の早朝。
つまり、お花屋さんにお花が仕入れられるのは、「月・水・金」の、週に3日ということなんです!
お花屋さんはその後、水揚げ作業などを行って、お花をディスプレイへと移します。そのため、仕入れたお花が店頭に並び始めるのは、一般的に「月・水・金のお昼ごろから」と覚えておくとよいでしょう。
なんとなく、「開店直後が新鮮、夜になると売れ残り…」のイメージを持ちがちですが、この仕組みを知っておけば、会社帰りにも気兼ねなくお花を選びやすくなりますね♪
ただし、もちろん、店舗によって異なるケースもあるため、ご注意を。
たとえばいくつもの店舗があるチェーン店などは、仕分けや運搬に時間がかかる場合もあるため、競り日の翌日「火・木・土の開店」時が最もフレッシュなタイミング ということも、多いものです。
頻繁に通うお店が決まっているのであれば、お店のスタッフさんに聞いてみることをおすすめします*
きっと出会える。春にお勧めの「かわいいお花たち」
~切り花5選~
1.チューリップ
幼い頃から馴染み深いお花、チューリップ。数えきれ合い程の色だけではなく、花びらの形によって、様々な種類があるのをご存知ですか?
こちらは、一般的なイメージの「一重咲き」。
└飾り方のポイント
一輪をシンプルに飾っても、同じ種類を数本まとめて無造作に花びんやピッチャーに挿しても…。
しなやかな曲線を描く茎も魅力の一つなので、クリアな深めの花器を選ぶと、花全体のフォルムを楽しめます。
2.ヒヤシンス
小さなお花がギュッと集まった姿が愛らしいヒヤシンス。
切り花の他、透明な花器に球根をセットして、水栽培してお花を咲かせることを楽しむスタイルもなじみ深いですね。
└飾り方のポイント
水栽培で楽しむなら、最近はとてもかわいい花器も多く出回っているので、こだわって選ぶのも楽しいはず。
あるいは、このように何色かまとめて無造作に瓶に挿すだけでもこんなに素敵ですよ!
また、1本お部屋の中にあるだけで、家中に充満するほどの香りの強さも、ヒヤシンスの特徴の一つ。ダイニングなど食事を楽しむ場所にはその香りが強すぎる場合もありますが、リラックスしたい場所や玄関・ゲストが過ごす空間を意識して飾るとルームフレグランス効果抜群です。
3.ラナンキュラス
コロンとした丸っこいフォルムと、幾重にも重なり合った繊細な花びらの愛らしい姿が人気のラナンキュラス。
名前は知らなくても、春のお花として認識していた方も多いのでは?
└飾り方のポイント
また、今まさに花開こうとするつぼみから移ろっていく姿を愛でるのも醍醐味の一つです。開花前のものを選ぶと長期間楽しめますよ。
4.ムスカリ
小さな青紫色のお花がギュギュッと房状に咲かせる姿がかわいいムスカリ。
注目されることは少ないお花ですが、意外とファンが多いお花なんですよ。
└飾り方のポイント
お花屋さんでは、根元についた球根ごと売られていることが多いので、何株かまとめて飾ると小さなお庭にそっと咲く姿を再現したかのような姿に…。
普通の空き瓶の口に麻ひもを巻き付けて、こんな風にDIYしても素敵な雰囲気になりますね。
5.スイートピー
└飾り方のポイント
*【切り花共通】お手入れのコツ
さて、ここまで紹介した5種類のうち、スイートピー以外の4種類は、球根から咲くお花。
そして、これらのお花を実際に手にしてみると・・・しなやかで水分をたっぷり含んだ瑞々しい茎であることがわかると思います。これが球根のお花の特徴の一つ。
球根から育つお花を活けるときは・・・「花の器に浅くお水を張る」ことと、「茎を水平にカットする」のが長持ちのコツなんです!
注意してほしいのは、花器にたっぷりお水を入れたり、茎を斜めにカットしてしまうと、お花が水を吸い上げすぎて寿命を短くする原因になってしまうこと。水量は、花器の底に2cm程度でOKですよ。
それでも、水に入っている部分は茎がぶよぶよとしてくるので、水を変える際には少しずつ水に浸かっていた部分の茎をカットしてあげましょう。
~枝もの4選~
1.コデマリ
└飾り方のポイント
2.ミモザ
黄色いひよこのようなフワフワしたお花がかわいらしいミモザ。
その愛らしい姿と、限られた季節にしか出回らないレア感、そしてドライフラワーにしても楽しめる花材のため、ぜひその魅力を満喫したいというファンが多いお花です。
枝によってお花の量が異なることが多いため、花屋さんではぜひ花付きの状態を吟味しましょう。
また、自宅に持ち帰ってからつぼみを花開かせるのが難しいお花なので、フワフワのお花を楽しみたいならお花の開花状態もチェックしてみてくださいね。
└飾り方のポイント
そのフォルムから、ただ飾るだけでも十分かわいいミモザですが、枝ものとしてはもちろん、花房の部分を中心に切り分けて切り花感覚で飾るのも、スペースを選ばず楽しめるお手軽な方法。
また、枝を丸めて乾燥させるだけで素敵なドライリースになりますよ。
リースに仕上げる自信がなければ、何枝か束ねて壁にぶら下げておくだけで、雰囲気のあるドライスワッグにもなるのでオススメです。
3.モモ
└扱い方/飾り方のポイント
そして、つぼみはとてもデリケート。
刺激に弱く乾燥もしやすいので、なるべくつぼみに触れたり衝撃を与えることなく準備を進め、エアコンの風が当たらない場所に飾り、霧吹きで水分を補うなど、ケアを忘れずに。
4.サクラ
桜が大好きな日本人ですが、切り花として一足早く室内でお花見を楽しむのもオススメ♪
うまくお手入れすれば、切花でも、つぼみから開花まで、その姿を愛でることができるんですよ!
└扱い方/飾り方のポイント
*【枝もの共通】お手入れのコツ
枝ものは、枝先まで水が揚がるように、まずは切り口を斜めにして、水と接する断面積を広くしましょう。
さらに、枝の切り口にハサミで縦の割れ目を入れて、水を吸いやすくすると◎。特に太い枝は、しっかりと深く十文字に割れ目を入れてくださいね。
ちなみに、既にお花屋さんでもそのように処理してある場合が多いですが、持ち帰る際に断面が一度乾いてしまうと、たとえ花びんに活けても、そこから水を吸いあげにくくなってしまいますので、ご注意を。
帰宅後、改めてこのような処理を行うことで、お花の持ちが格段によくなりますよ。
また、枝ものは長く重さもあるので、それをしっかり支えられるように、飾る花器は重みがあって深めのものを選ぶようにしましょう。
お水は深めにしっかり入れてあげてくださいね。
「春」と言えば、3月頃から・・・というのがなんとなくのイメージですが、お正月が終わるとお花屋さんの店頭は春のお花に衣替え!
世間で捉えられる四季よりも、1~2か月季節を先取りしたお花が並ぶのがお花業界の常識なんです。