写真家・石田真澄の『花屋図鑑』 vol.7
商店街の奥にある森のような花屋。
東京・祐天寺の〈irotoiro〉のカバー画像

商店街の奥にある森のような花屋。
東京・祐天寺の〈irotoiro〉へ

花屋は店主のセンスが詰まった、季節の移り変わりを感じられる場所──人気写真家・石田真澄さんと巡る連載『花屋図鑑』。第7回目は東京・祐天寺にある<irotoiro(イロトイロ)>へ。真夏に咲く花々と、みずみずしいグリーンを石田さんがフィルムに焼き付けます。

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2022年08月12日作成
商店街の奥にある森のような花屋。
東京・祐天寺の〈irotoiro〉へ
商店街の奥にある森のような花屋。
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商店街の奥にある森のような花屋。
東京・祐天寺の〈irotoiro〉へ
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都心にありながらも、のんびりとして住みやすい街・祐天寺。駅前から広がる風情ある商店街を真っ直ぐ進むと鬱蒼と緑が生い茂る建物が見えてきます。蔦や木、葉が覆い密林のようなこの場所は<irotoiro(イロトイロ)>。

お店のオーナー・三浦裕二さんはテレビ番組や広告、有名なお店の飾花を担当する業界では有名なフローリスト。駒沢通り沿いの名店<FLOWERS NEST>で修行し2014年に独立、2017年にこの場所にお店を構えました。

店内には生花や立派な枝もの、大小さまざまな観葉植物、ドライフラワーがそこかしこに置かれています。大手花屋にも負けない豊富な種類。なぜこんなにも植物を揃えるのか? そこには三浦さんの思いがありました。

「花やグリーンを生活の中に取り入れると、暮らしの中に新しい風景が生まれてくると思うんです。だから、“十人十色、人それぞれの感性にアプローチしながら、日常に寄り添う彩りを届けたい”というお店のコンセプトを元に多様な品種を集めています。お客さんのライフスタイルに合わせて色々と提案していきたいです」

今日はどんな花を買おう?夏だしすくすく育ったグリーンも魅力的だけど、大きくて立派な枝もいいかも──そんな妄想を膨らませながら<irotoiro>の扉を開きます。
商店街の奥にある森のような花屋。
東京・祐天寺の〈irotoiro〉へ
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花と緑が調和する、店内に広がる多様性

商店街の奥にある森のような花屋。
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窓際には観葉植物、店の真ん中には花と枝がぎっしり。どれも表情はバラバラなのに調和する、まるで森の中にいるような美しい生態系がこの場所に築かれています。

「お店のレイアウトは季節や仕入れの状況によって、そのたびに変えています。夏は暑さで花が弱っちゃうので切り花を減らして、逆にグリーンをたくさん仕入れて光が入る窓際に置いています。だから、今の時期は森っぽいのかもしれません」
商店街の奥にある森のような花屋。
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「花瓶もたくさん取り揃えています。花や枝を飾る器を探している方はお声がけください」と三浦さん。

「花瓶もたくさん取り揃えています。花や枝を飾る器を探している方はお声がけください」と三浦さん。

店内のドライフラワーはスワッグにして購入することも可能。

店内のドライフラワーはスワッグにして購入することも可能。

流行の花も、ベーシックな花も

商店街の奥にある森のような花屋。
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売り場には南国原産のビビッドな花もあれば、小さく可憐な和花も並んでいます。花々のバリエーションの豊富さもこのお店の魅力。

「季節や時代の流行を取り入れながらも、自分の好みの花を仕入れるようにしています。最近では色鮮やかなアンスリウムや蘭の花の需要が高まっているから、それも取り入れつつ、僕自身は野に咲くような落ち着いた色味の山野草とか好きで買うようにしていますね。花もできるだけたくさんの種類を取り揃えようと心がけています」
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(写真左上)グラジオラス バンビーノミシェル。(写真右上)アンスリウム。(写真下)紫金唐松。

(写真左上)グラジオラス バンビーノミシェル。(写真右上)アンスリウム。(写真下)紫金唐松。

商店街の奥にある森のような花屋。
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生き生きとした真夏のグリーン

商店街の奥にある森のような花屋。
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陽の光を浴びて気持ちよさそうな観葉植物たち。数多くの種類が置かれており、どれも生命力に満ち溢れています。

「観葉植物は葉や茎の形を一つずつ観察し、惹かれたものを選んで買っていますね。暮らしの中に観葉植物をどうやって取り入れればいいのか。少しでも興味のある人にグリーンの魅力を提案できたら良いなと思っています」
商店街の奥にある森のような花屋。
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店内には大きな観葉植物もあれば、小ぶりな鉢植えも並んでいる。

店内には大きな観葉植物もあれば、小ぶりな鉢植えも並んでいる。

花の躍動感を表現するブーケ

商店街の奥にある森のような花屋。
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三浦さんがブーケを編むときに大切にしていることは花やグリーン本来の動き。自然の中に生まれる躍動感を表現することを目指していると言います。

「組み合わせたときに花や葉、枝の動きが出たほうがよくまとまりますね。もちろん、季節感も大事なんですけど、動きを意識することでより生命力を感じられると思うんです」
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選んだのは紫のクレマチスや、アガパンサス、エリンジウム、紫陽花。
「ナチュラルな印象を意識しながら、夏の花を入れてみました。アクセントに白いアンスリウムや、緑のブルーベリーなども入っています」

選んだのは紫のクレマチスや、アガパンサス、エリンジウム、紫陽花。
「ナチュラルな印象を意識しながら、夏の花を入れてみました。アクセントに白いアンスリウムや、緑のブルーベリーなども入っています」

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紫や青の清涼感のある花を使った夏のブーケが完成。こちらで6,600円(税込)。

紫や青の清涼感のある花を使った夏のブーケが完成。こちらで6,600円(税込)。

SHOP DATA

irotoiro│イロトイロ
東京都目黒区中目黒5-27-24 1F
☎︎03-5708-5287
営業時間:10時~19時/不定休
店内ではブーケはもちろん、花を1本から購入可能。ブーケは店頭オーダー、電話、HPでの注文ができ、全国配送も対応している(季節によって一部地域には送れない可能性があります)。Instagramには三浦裕二さんが手掛けた広告などの装花仕事が掲載されている。
<irotoiro>公式HP
<irotoiro>公式Instagram

<irotoiro>を訪ねて

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お店の扉を開くと、森のように植物に囲まれる<irotoiro>。お花はもちろん、花瓶とドライフラワー、グリーンも多く並んでいます。自分の部屋のどこにグリーンを置いて、どの花瓶にどのお花を生けようか、と想像が膨らんでいく。誰か友人に贈るお花を探していても、自分にもプレゼントしたくなってしまうんだろうなと、、、、。今度<irotoiro>にきたときは、自分の部屋に飾りたいお花を選びにいこうと思いました。
石田真澄
写真家
石田真澄
1998年生まれ。埼玉県出身。個展『GINGER ALE』(2017年)が話題に。その後、5冊の写真集を刊行。また、雑誌や広告のフィールドでも活躍。POCARI SWEAT『ポカリ甲子園』や横浜DeNAベイスターズ『サマータイム ベイスターズ』などのCMを撮影。近著に夏帆の写真集『おとととい』、八木莉可子の写真集『Pitter-Patter』がある。
公式ホームページ
Instagram
写真:石田真澄
編集・文:恩田栄佑

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