今年を充実した一年として締めくくるために…
あともう少しで年末。だから「今」、振り返ろう!
今年頑張れたことは、何かある?
これまでを振り返って、「私は今年、これを頑張った、これに熱中した」と思えるものがひとつでもあるならとても素敵なことですね。きっと、充実した一年として締めくくれるでしょう。
一方で、「毎日生活するのに精一杯であっという間に時間が過ぎてしまった」、という方もいるでしょう。あるいは「なにかに熱中する必要なんてある…?」とか「そもそも何かを頑張ろうとは思っていない」という方も少なくないのかもしれません。
大人になると「頑張る、熱中する」ということにあまり重きを置かなくなるのかもしれません。けれど、それではなんとなく寂しい気がしませんか?
「頑張る・熱中する」というのは、物質的欲求に満たされるのと同じくらい、もしかしたらそれ以上に、心を満たすために必要なことかもしれませんよね。
「頑張る」ってなんだろう?
よく聞く言葉ではありますが、「頑張る」とは一体どんな状態のことを表すのでしょうか。「頑張る」という言葉の語源は、「我を張る」です。もともとは自己中心的な人に対して軽蔑の意味も込めて使われる言葉でした。
今では美辞として使われることが多く、我を張るほど、つまり周りが見えなくなるほど集中する状態のことを「頑張る」と言います。それに、なにかに夢中な人というのは、それだけで輝いて見えるものですよね。
何をどう頑張ればいいのかわからない…
ところが、子どもの頃から「頑張れ」というふうに声をかけられた記憶があるものの、大人になると何をどう頑張ればいいのかわからなくなった、という人も多いのではないでしょうか。
学校のように点数をつけられるわけでもなく、順位が見える化されるわけでもない仕事や家事。それら自体は重要であるけれど明確な目標設定が難しいのも確かですよね。
頑張りたいことが分からない人へ
何かに熱中したり頑張りたいことがあれば、充実した一年にしようと計画を立てることもできますが、自分が何をしたいのかわからないという時は、どうしたらいいのでしょう。
今の自分にもっとじっくり目を向けて
あわただしく過ぎていく毎日の中で、課せられた仕事や家事をこなしていると思います。その中で、「これは好きだな」と思えるモノやコトはありませんか?あるいは無意識にでも、ホッとできるシーンはないでしょうか。
例えば、人と話すのは苦手だけど、パソコンに向かっている間はなんとなく自分の世界観を保てるとか、休憩時間にコーヒーを飲んだり体を動かす時が一番リラックスできるなど。日常の中に「自分の好き」が隠れているのではないでしょうか。
「なんとなく好き」をもっと掘り下げよう
そんな時、「なんとなくいいな」で終わらせず、掘り下げることを意識してみましょう。パソコンスキルをもっと上げるために改めて学んだり、そのスキルを使って新しい分野に挑戦するなど、自分の世界をより広げてみませんか?
例えば、いろんなお店のいろんなテイストのコーヒーを試してみることで、「いつもの」とはまた違った美味しさを発見できるでしょう。また、「体を動かす」から「鍛える」に視点を変えてみると新たな目標が生まれるかもしれませんよね。
目の前のことに夢中になれば道は開ける
人生の目標を掲げることは良いと分かっていても、実際に明確な目標を持ってそれを達成するために綿密な計画を練り、その通りに人生を過ごせる人は、本当に数少ないでしょう。
意味や理由は探さなくてOK
また、全てのことに「何のために〜をする」という意味や目的を見出そうとすると、行動する前に頭で考え過ぎてしまいがち…。
例えば、「ある一人の作家さんが好きだから、好きを掘り下げるためにすべての作品を読もう」と思ったとします。でも、「全部読んだからって…どうなるの?」とすぐに考えて躊躇してしまうのです。
理由や意味は探さなくて良いのです。読んだから見えてくるもの、読んだからこそ浮かぶ考えが、きっとあるでしょう。
読書に限らず、「〜をしよう」という思いが浮かんだ時、そこに目的や理由はなくてもいいのです。まずは「何となく好き」という気持ちと「~してみよう」というワクワクした気持ちを見逃さず、とことん追いかけてみませんか?
次へ繋がる、良き一年の締めくくりを
もしかしたら、今の自分はかつて思い描いていたものとは違う場所にいて、違うことをしているかもしれません。それでも、そこにはきっと小さな「好き」はたくさんあるのではないでしょうか。
一年を振り返ってあっという間に過ぎてしまった…と思ってもまだ時間は残されています。来年から始めよう、ではなく、さっそく「今日から」目の前の好きなことをとことん追いかけてみませんか?
それは、「気づくのは遅くなってしまったけれど今年も一年頑張った」という良い締めくくりにつながるでしょう。さらに、新しく迎える年を充実させるための助走にもなるはずです。「頑張りたいものなんてなんにもない」と決め付けてしまう前に、「私はこれに夢中だ」と宣言して、キラキラと輝いている自分で新年を迎えましょう。
今年もそろそろ年末の声が聞こえてくるシーズンになりました。みなさんにとって、どんな一年だったでしょうか。年末までほんの少し時間を残したこの時期に、一度振り返ってみませんか?