自分起因の出来事はもちろんそうでないトラブルなどに、焦らずその時の最善を尽くせれば良いと分かっていても、とっさにベストな判断を下すのはなかなか難しいものです。
このように、大人になると臨機応変さやタイプの違う人とのコミュニケーションを円滑に進める力、自分の頭で物事を考える力など「地頭の良さ」を必要とする場面に出くわすことが多くあるのではないでしょうか。
「地頭の良さ」とは何なのか?
「地頭の良さ」とは、学ぶことによって得られる知識ではなく、“その人に本来備わっている力”のことです。
大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。「地頭がいい」「地頭を鍛える」
ちょっとだけ、振り返ってみてください。
誰とでも円滑にコミュニケーションできたり、どんな場面でも落ち着いて機転の利いた対応ができる人、また、あらかじめ知識を与えられていないのに自分の頭で筋道立てて考えられる人というのが、身近なところにも一人や二人はいませんか?
できる人の姿を羨ましく眺めながら、「真似したくても自分には無理…」そんな思いを経験した人もいるのではないでしょうか。地頭の良さとは、持って生まれた本来の頭の良さですから、簡単に真似できるものではありませんよね。
「地頭の良さ」を鍛えるために意識したいポイント4つ
ですが、今からでも鍛えることができるなら、地頭の良い人と同じように、スマートに輝ける自分になりたいと思いませんか?さっそく、地頭を鍛えるために、日頃から意識したい4つのポイントをご紹介していきます。
1.物事をいろんな視点から考えてみる
同じ情報を与えられた時、新しい着眼点に気づいたり、話の流れを推測できるのが地頭の良い人です。これは、情報を俯瞰して眺めたり、逆説的に考えるなど、多角的な視点を持っているからこそできる事ですね。
何か情報を得た時、言葉通りに受け取るだけでなく、いろんな角度から考えるように意識しましょう。色々な視点に立って話を聞くことによって、物事の本質を見極める力がつくとともに、よりよいアイディアを思いついたり、不要なトラブルを避けることもできるでしょう。
2.話を要約して自分の中に落とし込む
地頭が良い人は、情報のすべてを正確に覚えていなくとも、大事なポイントを抑え、必要な時にその情報を引き出すことが上手です。
話を聞いたり本を読んだ際、大切なポイントをしっかり把握し、どんな時に生かす事ができるかについて意識して考えてみましょう。大事なポイントと、使える場面を紐づけて自分の中に落とし込むことによって、必要な時に必要な情報を引き出しやすくなります。
まずは、読書ノートやアイデアノートを1冊用意して、メモをとる習慣をつけるとより身につくはず!
3.わかりやすくシンプルに説明する
聞かれたことに対して「的確にシンプルに答える」、「話の内容がわかりやすい」、というのも地頭の良い人の特徴です。これは、相手が何を求めているのか、瞬時に判断できるということでもあります。
話のゴールをしっかり見据えた上で、わかりやすい言葉を選び、論理的に話を組み立てることを意識しましょう。感情を交えずに事実だけを根拠にして、シンプルに伝えることも大切です。
また、相手の立場に立って話をすることは、必要に迫られたシーンでの説明に限らず、多くの人と円滑なコミュニケーションを図るためにも必要なことです。
4.新しい価値観を取り入れる
「どんな時でも臨機応変に対応できる」のが地頭の良い人の最大の特徴でしょう。臨機応変に対応できるというのは、自然とその場に応じた判断と行動ができるということです。
どんなことにも動じないためには自分の経験値を上げる事がもっとも効果的です。今まで行ったことのない場所や新しい体験、新しい出会いに対して、恐れを抱かず、意識的にチャレンジしてみましょう。
それらのチャレンジから得た新しい価値観は、「その場に応じた」行動をするための大きな力になってくれるでしょう。また、それまでの自分の常識を疑ったり、いい意味で覆す(くつがえす)きっかけになるかもしれません。
日頃の心がけが輝く自分を作る
輝くような地頭の良い人を、「あの人は地頭が良くていいな」で終わらせずにその特徴を細かく見ていくと、日頃のちょっとした心がけで出来るようになることが少なくありません。
意識を変えることで少しづつでも自分の中に変化を起こし、それを輝きに変えていけたら…。葛藤した分だけ、きっと多くのことを学べるはずです。努力して時頭を鍛えることは、初めから地頭の良さを手にするのと同じくらい、もしかしたらそれ以上に、Happyなことなのかもしれません。
仕事や生活において多くの人と関わる毎日。人の数だけいろんな事情があって、自分の都合だけを通す事なんてことは至難の業ですよね。