身も心も疲れ切ってしまう前に
ですが、いくら人に迷惑をかけたくないからとはいえ、体や心が疲れ切り、結果倒れてしまったのでは本末転倒です。十分に睡眠をとり、気分転換を図ることは、健康に生活していくために必要なことです。
なぜか抱いてしまう罪悪感はどうする?
「必要なこと」と思っていても、みんな同じく働いているのに自分だけ休みを取ることに罪悪感を感じたり、休んだら周りからどう思われるだろう、と不安になる人もいますよね。
かといって、不調を抱えたまま休まずに働き続けるのは辛いもの。ならば、どうしたら気持ちよく休むことができるのか、について考えてみましょう。
気持ちよく休むための3つの考え方
1.休む「目的」をしっかり持つ
休むことは、良いとか悪いとかの問題ではありません。体と心を休めるために必要なことです。みんなが同じように働いているといっても、仕事の内容や疲労の感じ方は人それぞれ。単純に比較できるものではありません。
とはいえ休むことに対して、甘えや現実逃避というようなイメージが付きまとうなら、休むことの目的を明確にしましょう。その目的とは、「翌日から全力で仕事をするためのパワー補充」です。
疲れたまま働いてミスを連発したり、イライラを他人にぶつけないためにとるお休みです。100パーセントの力を発揮するための休息だと思えば、休みを取ることに対して罪悪感を抱かずに済むでしょう。
2.他人からの評価を気にしすぎない
「自分だけ休んだら、周りになんと思われるんだろう…」。そんな心配をして、休みが取れずにいるという人もいるかもしれません。
けれど、自分の体調管理も含めて「責任ある大人の仕事の仕方」と判断されるのではないでしょうか。休むことも念頭に入れてしっかりスケジュールを立てることが大事です。
他人の評価はとても曖昧で、状況や相手の「都合」に大きく左右されるものです。休んだことで下がるような評価を気にするよりも、自分のための休みをしっかりとり、仕事の質を高めたほうが真の評価につながると思いませんか?
3.なぜ働くのかを明確にする
今就いている仕事について、ずっと続けていきたいのか、あるいは転職したいのか、などなど「長い人生においてどう働くか」についてより広い視野で捉えると、疲れを感じた際に取るお休みなんて、目の前のたった一瞬の出来事にすぎませんよね。
生活のためにもやりがいを得るためにも、仕事が果たす役割は大きなものです。その仕事をより長く気持ちよく続けていくためには、上手に休みを取ることも必要です。
疲れの原因を探すことも大切
疲れを感じる理由の一つは、「仕事量の多さ」にあるのではないでしょうか。人間関係を良好に保つためとはいえ、「頼まれると断れない」などの理由で抱える仕事を増やしすぎていないか、自分の仕事のやり方を一度見直してみましょう。
また、時間に追われることも疲れを感じる原因になりますね。仕事の進め方やそもそものスケジュールの組み方を見直すことも大事です。
あるいは職場の人間関係に疲れを感じることも多いかもしれません。会社は仲良しサークルではありません。時には断る勇気を持ち、自分の考えをしっかり伝えることも必要でしょう。無理をして「良い人」であり続けようとすることが自分の首を絞めているのかもしれません。
健康だからこそ働ける
波風立てずに「みんなで」楽しく働くことも確かに大事です。けれど、安定して長く働くためには、まずは「健康な体があってこそ」ですよね。時には自分の心の声を汲み取って休むことも必要ではないでしょうか。
働くことは、生きていくうえで切っても切り離せません。できれば気持ちよく、苦労の中にあっても楽しさを感じながら働くことができたら、とても幸せなことだと思いませんか。
多くの人と関わりながら仕事をしていると、自分の都合で休みを取ることが難しい場合がありますよね。疲れを感じた時や体調がすぐれない時など、「本当は休みたい」と思いながらも体に鞭打って働いているという方も多いのではないでしょうか。