比較はしたくないけれど…
けれど、職場において要領の良い人やお願い上手な人がいると「あの人いいなぁ、なんで私ばっかり…」という思いが湧いてきませんか?
友達であっても、いつも綺麗にお手入れしている姿を目の当たりにすると「自分に手をかける時間があって羨ましい」「私にはそんな余裕はないのに」など…。比較はしないと決めていても、つい比べてしまうことってあると思います。
自分の疲労感が増すほどに、誰かと比較してグチを言いたくなったり、普段は気にならないことまでいちいち気にさわるなど、他人に対して寛容でいられなくなるものですね。
誰かと比べたくなるのは自然なこと
比べても仕方ないと分かっていてもなぜか比較してしまうのは、本来自然なことです。それは、人間が狩をして獲物を採っていた時代まで遡ります。
例えば食料を得るために獲物と命がけで戦った人と、後ろからサポートした人では、肉の取り分が違ってしかるべき。働きに対する対価を比較することは、生き抜くために必要なことであり、本能として備わっている当たり前の行為なのです。
自分の気持ちを抑え込まないで
しかし本来自然なことでありながらも、現代に生きる私たちは他人との比較を辞めた方が心穏やかに過ごせることはご存知でしたでしょうか。
そのためか、誰かと自分を比較してしまう時、「人のことを妬むなんて間違ってる」とか、「羨むより自分がもっと頑張るべき」というような相反する気持ちも湧いてくるでしょう。
自分の中に同時に存在する、他人と比較する気持ちとそれを戒める気持ち。混ざり合わない二つの想いを抱えることは葛藤やイライラに繋がりますよね。
自分の気持ちをしっかり認めてあげて
そんな時はまず「羨ましいと思うことは自然なんだよ」と、自分の気持ちをしっかりと認めてあげましょう。
人を羨まないための4つの対処法
1.まずは休む
とにかく疲れを癒すことを最優先に、有休を取るなどして休みましょう。家事のように稼働と休みの区別がない場合は、お惣菜を買って済ませる、後回しにできるものは後に回す、など意識的に手を抜きましょう。
2.素直な気持ちや自分のいいところを書き出す
手を動かして書き出すことも、気持ちを整理するのに有効です。自分だけの時間を作ってノートに素直な気持ちや、自分のいいところを書き出してみましょう。じっくり自分と向き合う時間ってとっても大切です。
3.我慢をやめる
人に対して寛容でいられない時は、自分を抑えつけている全ての我慢をやめてみましょう。好きなものを食べたり欲しいものを買うなど、普段は我慢していることを一つでも試してみましょう。
4.情報から離れる
心に刺激となるSNSをはじめとしたすべての情報からしばらく離れてみるのもいいでしょう。また、寛容になれず自分さえ嫌いになってしまいそうになる…何かにつけて自分が上だとマウンティングしてくる相手とは、距離をおきましょう。いつも連絡の取れる「良い人」にならなくてもいいのです。
自分になかに余裕を作り出そう
これらの対処法はすべて、自分に余裕を生み出すためのものです。自分に余裕があれば、他人に対しても大らかに構えられるはず。まずは心に余裕を持つために、自分を労わることです。
そして、いつもいつも頑張ることが必ずしも良いとはかぎりません。誰かと比較したくなったら、「自分に余裕が無くなってきているな」と自覚し、しっかり休みましょう。そして、調子を整えて気持ちも新たにできたら、とても素敵なことですよね。
他人と比較することを止め、より気持ちの良い毎日を過ごそうと心がけている人は、きっと多いことでしょう。比較することをやめた途端、ささくれ立っていた気持ちがふっと穏やかになりますよね。