自分のやりたいことって、なんだろう。
一方で、そんな幸運に巡り会える人というのはきっと少ないでしょう。多くの人は自分の適性やベストな道を探すことに、日々頭を悩ませているのではないでしょうか。
ところが「自分には何が向いているか」はもちろん、「何をしている時が一番楽しいのか」さえはっきり自覚するのは…予想よりずっと難しいものだったりします。
あれもこれも違う…、と思い悩むことが「自分には何にもない」という思いにつながってしまう人もいるかもしれません。そんな時は、何もないことを逆手にとって自由に流されてみませんか?
コレ、というものがないなら流されるのもいい。
「好きだからコレをやる」のではなく、「やってみたら好きになった」と思えたなら、それもまた素敵な事ではないでしょうか。初めから好きなことや得意な事がわかっていなくてもいいのです。
受け身のポジティブでいよう
なんでもやってみるためには、「これ合うんじゃない?」という知人や友達からのひと言や「面白そうだな」という自分の直感を大切にしましょう。頭で考えるよりもまずは行動してみる事です。
流されてみることのメリットは、「好きなら続けて、合わなければ辞める」と自分で判断できることでしょう。何もないところから自分に合うたったひとつのことを見つけ出すよりも、はるかに気持ちが楽だと思いませんか?
そして、自分の進むべき方向を自分で切り開くことに負けないくらい、“受け身な状況の中にありながら常にポジティブであろうとすること”もまた、素敵な心がけではないでしょうか。
いろんな場面で生きる「受け身のポジティブ」思考
仕事の場面で
例えば今働いている職場での仕事は、楽しいものばかりではないでしょう。時には「なんで自分だけ…」とか、「自分には向いていないのも…」なんて思うことだってあるかもしれません。
そんな時、「つまらない、向いてない、もっと楽しくて条件の良い仕事が他にあるはず」という思いを募らせてしまうと、目の前の仕事が色褪せて見えてしまいます。そして、そんな気持ちは知らぬ間に周りにも伝わってしまうものです。
まずは何を求められていて、自分はそれにしっかりと応えているか考えながら、自分に課せられた目の前の仕事に一生懸命取り組みましょう。
その上で「受け身のポジティブ」思考を試してみてください。できる範囲でいいので創意工夫をし、自分なりの面白味を見出そうとする気持ちが大事です。
毎日こなす家事でも
家事や育児に追われていると「どうして自分はこうなるの」とか「誰か手伝ってくれればいいのに」など、他人と比較したり誰かに期待してしまいたくなりませんか?
自分の役割を一旦受け入れ、その中で工夫をしながらいかに楽しむか、を考えるのが「受け身のポジティブ」思考です。
楽しみを見出すと同時に、「全てを完璧に」という思いも手放し、便利で評判のいいサービスなどはどんどん活用することで、自分に時間的な余裕を作ってあげましょう。時間的な余裕は、心の余裕に直結します。
生き方にも「受け身のポジティブ」思考を取り入れて
仕事や家事だけでなく、「生き方」として大きく捉えた時、期待や希望通りに事が進むことの方が少ないのかもしれません。でも、今の自分の環境をまるごと受け入れてその中でポジティブであり続けたいと思いませんか?
「受身」という言葉には「こちらからは積極的に出ない」というマイナスにも受け取れる意味があります。ですが、「受け身のポジティブ」は与えられたものの中で工夫しつつ、思い切り楽しもうとする素敵な姿勢です。
年齢を重ね、自分の生き方を振り返った時、「どんな時でも最善を尽くて楽しんだわ」と言えるような毎日を過ごしたいものです。そしてそんな毎日は、きっとあなた自身を内面から輝かせてくれるものに違いないと思いませんか?
スポーツや芸術など、小さい頃から何かひとつのことに打ち込んで結果を出し、輝いている人というのは素敵ですよね。いくつになっても前進しようとする姿はもちろん、打ち込めるものに出会えたという幸運がその人を輝かせているのかもしれません。