キナリノ世代の皆さん、最近「勉強」って、していますか?学校を卒業して以来縁遠い…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
年齢を重ねるごとに、日々の生活に追われて、どんどん新しいことを学ぶのが億劫になってしまうことはよくあること。ですが、変化の激しい現代において、大人になっても学びつづけ、自分をアップデートし続けることは、とても大切なことです。今回は、「大人の勉強法」をゼロからご紹介していきます。勉強しようにも、何をどうすればいいの?とお悩みの方は必見です。
勉強を始めると、「これを知りたい!」「このことも勉強したい!」とどんどん興味がわいてきます。すると、日々の仕事と家事をこなし、残った時間はだらだらしてなんとなく終わっていた日々が、少しずつ「やりたいこと」で埋まっていくのを感じられるはず。目的意識をもって一日一日を過ごせるようになることで、メリハリのついた毎日になりますよ♪
勉強すれば、あなたの知識やスキルは毎日少しずつアップデートされていきます。一週間継続しただけでも、以前より成長したことを実感できるはず。日々前に進んでいるという感覚は、自信につながります。今さら勉強なんてして、意味あるの?と感じる方も、自己肯定感をアップさせて毎日を楽しく過ごすためなら、やってみようという気持ちになりませんか?
勉強をすると、世界の見え方がどんどん変わっていくことを感じます。今までなんとも思っていなかったことに違和感を覚えるようになったり、反対に腑に落ちなかったことがわかったり…。あなた自身が気づき、変化することで、さらに新しい興味・関心が生まれ、さらに勉強を進める、という好循環が生まれることでしょう。
学びが深まれば、それを今の仕事に直接活かすこともできるかもしれません。しかし、それだけではなく、今まで知りもしなかった世界があることに気づければ、さらに人生の可能性は広がります。「今の生活のままでいいのかな?」と漠然とした不安を抱えているなら、まずは学ぶことから始めましょう。もちろん、新しいことを知ることで、今の生活が自分にとっては一番!と再確認するヒントになることだってありますよ。
今までの勉強は、単位をとるため、試験に受かるため…などなど、やりたくもないことを強制的にやらされることが多かったかもしれません。ですが、今のあなたがすべきは自分の世界を広げるための勉強。言ってしまえば、学ぶ入口はなんだっていいのです。「役に立ちそう」なんて理由で選ばずに、とにかく自分の「好き」に正直になってトライしてみて!
学生のうちは、同じ勉強をしている人が教室にたくさんいるので興味がなくてもモチベーションが維持しやすいものです。それに比べ、大人の勉強はSNSなどで仲間を集めることはできても、一人で勉強することが多くなります。それでも学びたい!というモチベーションを持ち続けられるように、好きなことを学ぶことが大切です。
好きなことを学ぶ、といっても、試験や検定など、わかりやすい目標があった方がやる気は出るもの。資格情報誌やHPを見てみると、簿記や英検などの有名なものだけでなく、ユニークなものがたくさん見つかります。これならやってみたいかも!と思えるものがきっと見つかりますよ。
少しでも気になる資格があれば、ぜひ資料請求をしてみましょう!資料請求だけなら無料の場合が多いので、気兼ねなく色々申し込めます。実際に学ぶ内容を見て、自分に合っているか否かをしっかり判断することができます。
学びたいことがぼんやりしている…と感じるなら、今度の休日にはぜひ図書館へ行ってみて!近所の図書館でも、想像以上に豊富なジャンルの本があって驚くはず。その中から、直観で面白そう!と思った本を手に取ってみましょう。思いもよらない場所に自分の興味が湧いて、驚くかもしれませんね。
気になった本は、とりあえず閲覧席に行ってパラパラめくってみて。その中から特に気になったものをピックアップして借り、家でじっくり読んでみましょう。
「ちくまプリマー新書」は、中高生や大学新入生向けのレーベル。哲学や歴史などからAIまで、幅広い内容を取り揃えています。図書館の本はとっつきづらいと感じる人にもおすすめです。
大学生向けのレーベルですが、初学習者用の本が多く、その分野に関してまんべんなく学べるものも多くあります。学習進度に合わせてわかりやすくグループ分けされているので、初めてその分野に触れる方も安心です。
そのほか、漫画で学べるもの、文字が大きくて読みやすいものなど、自分がこれなら読める!と思えるものを選びましょう。いきなり難しい本を選ぶと、勉強するやる気も失ってしまいます。
興味のあることなんて特に思いつかない…という方は、小さいころや若いころ好きだったものを思い返してみて。お気に入りの遊びや、なんとなく好きだった科目などは、今のあなたの心にも響くはず。
お絵描きが好きだったならイラストや水彩、お花屋さんになりたかったならフラワーアレンジメントなど、子どものころに好きだった遊びや夢を思い出して、それに関連したものを学んでみましょう。子どものころのように、無邪気に学ぶことができたら素敵ですね。
最初の教材は、図書館よりも本屋さんで手に入れるのがおすすめ!線を引いたり、書き込んだりすることで、より学びの効率は上がります。何度も繰り返し読むものなら、なおさら自分の手元にあった方が安心です。
手を実際に動かして何かを作るような趣味、たとえば水彩やパッチワークなどは、独学のみよりも教室で先生に習った方が早く上達します。その際、教室の居心地が悪くて、勉強自体をやめたくなってしまうのはもったいないですよね。
教室の人数や、先生の人柄、通いやすさなどを総合的に判断して、実際に入るか見極めましょう。多くの教室では体験体験を行っているので、気になったものに足を運んでみてくださいね。
キナリノ世代におすすめ!悩んだらまずはこれから学んでみて♪
大人の勉強の定番と言えば語学。ラジオ講座から語学教室まで、勉強しやすい環境が整っているのも魅力です。行ってみたい国や原著で読んでみたい本…そんな些細な、でも素敵な夢を叶えられるのが語学学習と言えるでしょう。
好きな洋画から学ぶ言語を決めるのは、モチベーションにもなるのでとってもおすすめです♪
NHKのラジオ・テレビ講座は、身近なテーマから基礎をわかりやすく教えてくれます。一回の放送時間も15~30分と短く、気軽に学べるのが嬉しいですね。
日々のファッションから、お料理の盛り付けまで、生活にあふれているはずなのに、美術の授業以外で学ぶ機会がないのが、「色彩」のこと。もっとセンスよくなりたい!色で生活を豊かにしたい!という方におすすめです。
流行りのものだけでなく、自分らしいものを身に着けたいキナリノ世代。色彩センスがあれば、より自分らしい色使いでファッションを楽しめます。
大人の教養を身に着けたいなら、美術について学ぶのがおすすめ。世界の絵画や彫刻はその国の歴史や文化、宗教を色濃く反映しています。国際情勢に興味があるけど、正直とっつきにくい…と感じている方にも、学びの入口としておすすめです。
世界各地にある美術館の作品をインターネットで見られるサイト。まずはここから好きな作品を探してみるのもいいですね。
目標があった方がモチベーションになる!という方は、美術検定を目指してみるのもいいかも。
うつ病や適応障害など、メンタルヘルスの問題は私たちにとっても無知ではいられないものとなりつつあります。自分や大切な人を理解するために、メンタルヘルスについての知識を深めてみましょう。難しい印象もありますが、生活に根差したものや、自分に置き換えて考えられるものも多く、学びやすい印象です。
一日3回必ず訪れる食事の時間を、もっと彩り豊かに過ごすためのテーブルコーディネート。可愛くて安い器やクロスもたくさん売っているので、気軽に取り組むことができます。テーブルコーディネートをしたあとは楽しく食事ができるので、モチベーションも上がりやすそうですね。
SNSなどでも素敵なテーブルコーディネートのお手本をたくさん見つけることができます。自分で写真を投稿してみても楽しいです。
人にとって、何かを継続するのはとても難しいこと。すぐに飽きてしまったり、気が散ったりしてしまいます。なので、三日坊主は恥ずべきことではなく、当たり前に起こることなんです。だからこそ、勉強を継続するなら、自分が無理なく続けられる工夫をすることが不可欠。今からそのコツをお伝えしていきますね。
頑張ったけど続かなかった…という場合でも大丈夫。何が原因で続かなかったのかを考えたうえで、また始めればいいんです♪
大人の勉強で立ちふさがる一番の壁は「時間がない!」こと。日々の忙しい生活の中に勉強の時間を組み入れるためには、今やっていることをやめたり、新しく時間を捻出しなければいけません。
今の生活の中で、時間をどのように使っているか書き出してみましょう。浪費している時間、隙間時間など、少しでもいいので勉強できそうな時間を探してみましょう。
特におすすめの勉強タイムは早朝。家事や仕事のことに追われることなく、自分だけの時間を作ることができます。夜更かしできなくなるので、つい夜はだらけてしまうという方にも効果的です。
終わりの時間がはっきり決まっていることで、集中しやすくなるという効果もありますよ♪
自分がどうやって時間を使っているのか知れるサービス、「toggl」。個人なら、無料プランで十分使えます。スマホアプリもあるのが気軽でうれしいですね。
togglの使い方をわかりやすく解説している動画です。まずは一日、自分がどのように時間を使っているか測ってみましょう!
目標があれば、勉強のモチベーションは上がりやすくなります。目標は、できるだけ具体的に立てることがモチベーションアップのコツ!「今月は○○を理解する」のような形ではなく、「〇ページ進める!」のように、数字などで具体的に示すことが大切です。
大きな目標から逆算して、今月、今週、そして今日の目標を決めていくと、メリハリのある計画になります。わかりやすく手帳に書き込んでみると、モチベーションアップにもなりますよ。自分のお気に入りの手帳を探してみてくださいね。
出典: 勉強用の手帳を用意すると、よりわかりやすく、モチベーションも上がります。
いざ勉強!というときに、机が散らかっていたらやる気がなくなってしまいますよね。おうちの中で、しっかり自分の勉強スペースを確保しておくことが大切です。ペン立てやノートパッドなど、お気に入りの文房具を用意すると、もっと勉強が楽しくなります。まずは最低限、勉強用の机とペンだけでいいので用意してみてくださいね。
出典: こんな素敵なペン立てがあったら、勉強もはかどりそう!素敵なステーショナリーを目標達成のごほうびにしてもいいですね。
面倒でも「5分だけ」&もっとやりたくても「今日はここまで」
勉強は、毎日少しずつでもやることが大切。どんなにやる気が出なくても、「5分だけ」と決めてやり始めれば、案外やる気は出てくるものです。
また、調子がいいからって長々やりすぎるのも、あまりよくありません。翌日、「昨日あれだけやったし…」と、さぼる言い訳になってしまいます。「もっとやりたい!」という気持ちを残したまま勉強を終えることで、次の日も意欲的に勉強に取り組むことができますよ。
勉強の際は、時計を見えるところに置いたり、タイマーをかけたりして、時間を意識することで、だらだらしてしまうことを防げます。やる気が出ないときは、おいしいお菓子や紅茶・コーヒーで自分をおだててもOK!カフェインと糖分の力で集中力アップしちゃいましょう♪
時間を意識するうえで便利なのが「ポモドーロタイマー」。集中する時間(25分)と休憩時間(5分)をタイマーで知らせてくれます。時間が区切られることで、集中して勉強に取り組むことができるようになる、王道の時間術です。スマホアプリも複数あるので、使い心地やデザインで好きなものを選んでくださいね。
自分一人で勉強するよりも、仲間がいた方がやる気が出る方も多いはず。同じことを勉強している人でなくてもいいので、勉強の進み具合を報告しあえる人を探してみましょう。身近にいなければ、SNSで見つけてみるのも手ですよ。
複数人で勉強すると、「みんながかんばっているから自分もがんばろう!」と集中して取り組むことができます。励ましあえる仲間を見つけて、一緒に成長していきましょう。
勉強時間の記録とコミュニティ機能がついた勉強アプリです。受験生が多い印象ですが、社会人の方も多く利用しています。身近に勉強仲間がいない!という方におすすめです。記録機能だけ使っても、自分の頑張りを可視化してくれるのでやる気につながりますよ。
大人になった今だからこそ、勉強に興味を持てることだってあります。何かを学びたい!という気持ちは、それ自体があなたの毎日を楽しくしてくれる素晴らしいもの。「今さら」なんて言葉に惑わされずに、自分の興味や意欲をゆっくり育ててくださいね。
学生のうちは、同じ勉強をしている人が教室にたくさんいるので興味がなくてもモチベーションが維持しやすいものです。それに比べ、大人の勉強はSNSなどで仲間を集めることはできても、一人で勉強することが多くなります。それでも学びたい!というモチベーションを持ち続けられるように、好きなことを学ぶことが大切です。